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191205 稽古が始まる

昨日から村川さんが福岡に滞在し、稽古が始まっている。

今回の出演者であるジェッサさんと村川さんがじっくり話すのは、今日で5回目。仲介してくださっている方に連れられて初めてお会いしたとき。もう一度お会いしたい、とお願いしてお会いしたとき、出演者をどうしようか最後まで悩んだ時にお会いしたとき。そして出演が決まったからの昨日、今日。
今回のリサーチでは、非常にたくさんの人たちにお会いして、本当にたくさんの人の話を聞いた。でも、村川さんの中では、ジェッサさんにお会いした時から、ジェッサさんだ、という感覚をどうやら持っていたようだ。ジェッサさんは、物語も、振る舞いも、たしかにほかの人とずいぶん違っていた。

きのう今日、わたしが立ち会えた時間はほんのわずかだが、じっくり、そのリサーチの時と同じプロセスをたどっている。なぜ介護の仕事をはじめたのか、なぜ日本にきたのか、どんな仕事をしているのか、仕事場の間取りはどうか。ひとつひとつ、丁寧に確認していく。その、確認するプロセスから、振る舞いが立ち上がっていくのだろう。

今日は、私は残念ながらその瞬間には間に合わなかったのだが、あるふたつの歌が歌われたという。よくジェッサさんが、仕事場で歌うことのある、歌。音楽という非言語のツールに対し、言葉という言語的なツールを上乗せしている歌という手段は、コンテクストや人の情動を描き出すことについて、強い方法だなあ、と改めて思う。

もちろん、そのことが、実際の作品にどう反映されるのかは、まだわからない。

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