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Talking about Trombone #4 Carl Fontana

今回も世界の色々なトロンボーンプレイヤーを紹介したいと思います。
今回紹介するのはDoodle tonguing(ドゥードゥルタンギング)によってトロンボーンの奏法に革新をもたらしたCarl Fontanaです。 

Carl Fontana

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ウディハーマン楽団からキャリアをスタートさせ、ライオネルハンプトン楽団やスタンケントン楽団など名だたるビッグバンドで活躍しました。

同時にソリストとしての能力も高く評価されましたが、その大きな特徴の一つとしてフォンタナ特有の高速パッセージが挙げられます。

Doodle tonguingと呼ばれるジャズ特有のタンギングによって高速かつ滑らかなフレージングが可能となっています。

ジャズトロンボーン史においてモダンジャズ以降のビバップのプレイスタイルとして先駆者となったのはJ.J.Johnsonですが、奏法的により進んだアイデアを提示したのはフォンタナであったと思います。
フォンタナの奏法はその後のプレイヤーにも受け継がれ、Bill WatrousBob McchesneyといったDoodle tonguingの名手達に繋がります。

テクニックで吹いているわけではなく、あくまで音楽の延長線上にそれがあるのが素晴らしいですね。

w/Frank Rosolino,Bill Watrous

晩年の演奏もリラックスしていて素晴らしいです。

全く参考にならないウォームアップ。

オススメの一枚

タイトルの通りフォンタナの素晴らしいプレイを堪能できます。
サイドメンにはウディハーマン楽団のテナーの名手Al Cohnも参加。トロンボーンプレイヤー以外にもオススメできる名盤です。

ジャズトロンボーンの歴史上、奏法において大きな影響を与えたCarl Fontanaでした。
次回も世界の色々なトロンボニストを紹介したいと思います。

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