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Talking about Trombone #1 Nils Wogram
こちらのシリーズでは私の本職でもあるトロンボーンについて、色々なプレイヤーの紹介や楽器の奏法、練習法に関してなどをお話し出来ればと思っています。
今回はまず世界で活躍するトロンボニストの紹介から始めたいと思います。こういう場合はまずJ.J.JohnsonやCurtis Fullerなどの超有名どころから入るのが普通かと思いますが、今回はあえてマニアックなところから。
Nils Wogram
ドイツ出身で主にヨーロッパを拠点に活動している現代のプレイヤーです。アメリカのジャズプレイヤーとは全く違ったとても個性的な演奏スタイルが特徴ですが、ニューヨークのニュースクール(有名なジャズの大学)に通っていた頃もあるみたいですね。
ドイツといえば1950年代頃から活躍したAlbert Mangelsdorffというトロンボニストも有名なんですが、そのスタイルに影響されてかマルチフォニック(重音奏法)という一度に複数の音を出す特殊な奏法や、クォータートーン(四分音)というトロンボーンの特性を活かした特殊な音使い、などを多様するのが特徴的なプレイヤーです。
とにかく精力的に活動している人物で、色々なバンドを作って作品を残しています。
サックスとのコードレス2管 Nils Wogram Root 70
ピアノSimon Nabatovとのデュオシリーズ
オルガントリオ Nils Wogram Nostalgia Trio
ビッグバンドのゲストプレイヤーとしても
ニューヨークの一流プレイヤーを見ても普通ジャズトロンボニストはビッグバンドからキャリアをスタートさせ、その後自分のグループでも活躍するという流れが一般的なのですが、ニルスはソロプレイヤーとしての活動が中心なようです。そういった活動スタンスもあってか、個性的なスタイルが確立されたのかもしれません。
楽器のスキルも確かなもので、いくつかの映像はとても参考になります。
型にはまらない演奏が魅力的なNils Wogramでした。
次回も世界の色々なトロンボニストを紹介したいと思います。
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