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高校野球中継を終えて

全国で高校野球の地区大会が行われてますね。
長崎でも13日に開幕して、そこから3日間は雨で試合が立て続けに順延になったりしてスケジュールがだいぶ変わったんですけど、
それ以降は雨に降られることもなく、毎日熱戦が繰り広げられています。
22日までで3回戦が終わってベスト8が出揃い、明日から準々決勝が行われます。

自分はケーブルテレビで働いていまして、毎年この高校野球の1回戦から3回戦までを県下ケーブル局が共同制作で生中継をしているんです。
長崎大会は長崎市、諫早市、佐世保市の3会場で試合が行われていました。
その3会場に県内の各ケーブル局からスタッフが派遣されて、複数社のスタッフにより中継が行われるということなんですね。
で、我々大村チームは1回戦、2回戦は諫早会場、そして3回戦は佐世保会場の中継に参加しました。
普段は諫早で最後までやるんですが、今年は諫早は2回戦までしかなかったので、諫早班は3回戦は長崎と佐世保の中継に合流するという形だったのです。

その中で僕は2年前から実況としてこの中継に参加させてもらっています。
昨年は8試合、そして今年は7試合を喋らせていただきました。
その7試合も無事に終わり、ケーブルテレビでの中継も昨日ですべて終了いたしました。


1回戦、2回戦は諫早球場で解説者の方(高野連の人だったり審判協会の人だったりが毎回来てくれました)と一緒にお送りしてきたんですが、
3回戦は解説なしの一人実況(昨年の8試合もその形でした)と、この期間内でいろんなケースの実況を担当させてもらいました。
どちらにもメリット・デメリットはあって、解説の方がいるメリットはとにかく話が途切れずに済むということ。
一人だとどうしても「次に何を話すべきか」と考えて止まっちゃう時間が発生してしまうんですけど、
解説の方に話を振ればすごくまとめて話をしてくださるし、そこから次の話に広げていったりも出来るので、その点ではとても助けられました。
プレーを見逃してしまったときもしっかりフォローしていただいたので、そこは申し訳ない部分でもあったんですけども。

ただ、自分のペースで出来るという意味では一人実況の方がやりやすくて、自分が組み立てている話の流れだったりを誰にも遮られることなく話せるので、
ちゃんと流れを決めていたりしているときは一人の方がいいのかなという部分はありましたね。
ただ不可解なプレーが起きた時の説明がすぐにできないというのがもどかしい部分ではありますが。こちらも審判の人達の話が聞こえるわけではないので、
画面や目視で確認できるところでしか情報を伝えられない(もしくは誰かに確認してもらわないといけない)というのはありましたけどね。


そんな感じで今年も終わりましたが、個人的な感想としては「慣れた頃に終わってしまったなぁ」という印象です。
諫早は4日間で5試合あったし、いつもやっている場所なのである程度慣れるのは早かったんですが、それでも解説の方は毎回変わるので毎回少しずつチューンナップしていきながらやっていたという感じです。
佐世保は今回初めて行って、そして2試合しかなかったので、2試合目の途中くらいでやっと慣れてきたという感じだったんですよね。
なので諫早にしても佐世保にしても、最初の試合とかはたどたどしさ満載だったのが申し訳なかったなー・・・という気持ちと、もうちょっと落ち着いてやればよかったなという気持ちですね。

僕は元々少年野球をやっていたのでもちろんルールは分かってるし、
何が起きたのかもしっかり見れてればある程度の情報は理解してお伝えすることは出来ると思っているんですが、
実際マイクをつけてその瞬間になったときにパッと言葉が出てくるかどうかは、これはもう「実況としての経験値」が最も重要になってくるところなんだろうな・・・というのは、
特に今回諫早でも佐世保でも実況の先輩方とご一緒させていただいて、より実感した部分です。
その辺の瞬発力や言葉選びに関しては、自分はまだまだ未熟者だと感じます(もちろんそれ以外の全てにおいても未熟なのは間違いないですが)。

それでも自信もってお伝え出来た部分もたくさんあったと思うし、来年はおそらくまた一人実況での担当になると思いますので、
今年良かった部分、また反省すべき部分をしっかり自分の中に落とし込んで、来年に繋げたいと思います。

今年自分が実況した試合に関しては、「バーチャル高校野球」というサイトで見逃し配信が行われています。
今はまだ1回戦しか上がっていませんが、徐々に2回戦、3回戦もあがってくると思います。
自分が実況した分に関しては以下の試合がご覧いただけると思いますので、興味ある方はぜひご覧になってみてください。

【1回戦】
・佐世保南ー長崎西
・大村工業ー対馬・上対馬
【2回戦】
・長崎日大ー上五島
・佐世保高専ー島原工業
・島原中央ー五島・五島海陽
※3回戦の佐世保に関しては実況付きの配信はありません

さて、試合自体はとても白熱した試合も多く、シード校が初戦で敗れるなどの波乱も起こっています。
ベスト8が出揃いましたが、そのうちノーシード校が3校ということで、例年以上にノーシードのダークホースが活躍しているという印象です。
「一度負けたら夏が終わる」という極限のプレッシャーの中、選手たちも一生懸命に取り組んでいます。
長崎では明日から準々決勝が始まります。僕もどのチームが長崎県代表になるのかを注目しながら、高校球児を引き続き応援していきたいと思います。

大村勢2校もお疲れ様でした。どちらも最終回に逆転サヨナラ負けという悔しい結果だったとは思いますが、
その悔しさを来年後輩たちが晴らしてくれることを祈りましょう。


さて、今日からはインターハイモードに切り替わります。
わたくしはソフトボールの撮影です。大村市で開催で、かつ男女共に大村市の高校が出場しますので、そちらを撮影に行きます。
ダイヤモンドと白球を追いかける日々はもう少し続きそうです。ではまた。

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