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私たちは感情を漏らしている。
「私ね、気がついたら甘いものを食べちゃうんです。
でも最近、これって『甘えたい気持ち』を我慢しているからかなって
気づいたんです。」
あるクライアントが言いました。
この方のように、
自分の何気ない行動の下にある気持ちに気づく人は、
そう多くないかも知れません。
しかし、その気持ちに気づいても、
甘いものを食べてしまうことは、なかなかやめることができません。
もっと “奥にある気持ち” を感じてしまうのがあまりにもつらいので、
甘いものを食べるという行動をすることで、
それを感じないようにしているからです。
これを「行動化」といいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1693579370338-oxjakOcEmA.jpg?width=800)
どうして「行動化」が起きるの?
このクライアントの「甘えたい気持ち」があるのは、
甘えたいときに、甘えさせてもらえなかった体験があるからです。
そのとき赤ちゃんである自分が感じていた
“拒絶されている感じ”
“自分は 何かがダメなんだ”
という、孤独感や悲しみ。
心の奥に押し込んでいる、これらのつらい気持ちが、
チラッと浮かびそうになると、
本能的にアラームが鳴ります。
もし “それ” を感じたら、苦しくなって、耐えられなくなって
自分を保てなくなってしまうかもしれない。
「まだ起きてもいない痛み」を予感し、
頭が真っ白になって、
軽いパニックになり思考停止となって、
その気持ちを
「心」の次元から排泄して、
「行動」の次元に漏らしています。
出てきた気持ちをかき消すように、
気持ちを紛らわせるための、何かの行動をしたくなる。
無性に、その行動をしたくなります。
その「行動」をすることで、
「心」で感じないようになるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693579382669-HatEIKaM7l.jpg?width=800)
・行動化の事例
甘いものを食べる行動のほかにも、
なぜか、むしゃくしゃして乱暴な言動をしてしまう。
うっかり遅刻や、衝動買いなど思わぬ行動をしてしまう。
万引き、深酒、自傷行為、過食、ゲーム、怒りをぶつける、など。
退職や離婚などの、人生の重要な局面でこれが起きると、
なかば無意識のうちにやっているので、
その最中は自分の行動について落ち着いて考えられません。
自分では、ちゃんと考えているつもりなのですが、
そこでの「嫌な気持ち」を感じないようにすることが優先されて
何かに突き動かされるように、考え無しの行動をしてしまい、
「こんなことになるとは思わなかった」
という結果になりがちです。
また、よく起きる行動化として、
「過去の嫌な気持ち」を感じないようにするために、
怒りをぶつける、という「行動化」もあります。
怒りで誤魔化している気持ちは、
自分は無力だ。
自分はダメだ。
自分は失敗者だ。
自分は価値がない。
等、
生きる意欲が沈み込んでいくような、
果てしなく落ち込んでいく、悲痛な気持ちが多いです。
怒りも嫌な感情ではありますが、
少なくとも、何かに対して
怒りをぶつけている自分は強いと感じられるし、
自分は正しいと感じられるからです。
でもそれは、「過去の嫌な気持ち」を感じないようにするための、
「偽りの行動」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1693579593040-BscNWApd0y.jpg?width=800)
「本当の自分」が望んでいない行動
つらい気持ちを「行動化」で誤魔化しているだけで、
元々の傷ついた気持ちには何の援助も届いていません。
何年たっても「過去の嫌な気持ち」はなくならず、
それが出てくるたびに「行動化」が起き続けます。
過去のつらい体験の時に、
助けてくれるはずの人から見捨てられた気持ちは、
自分の心の中でも、ずっと見捨てられ続けているのです。
人によってどのような「行動化」が起きるかは様々ですが、
考え無しの行動が、何度もパターンのように起きてきます。
それが続くと、
「本当の自分」が望んでいる生き方から
離れていってしまいます。
「行動化」は、
どうしてその行動をするのかわからないまま、
しないではいられない気分になって、
刹那的にやってしまい、一時的にスッキリした気分になります。
これが習慣になって
「行動化」に乗っ取られ、
「本当の自分」からズレた行動を繰り返していると、
気づいたら、
「あれ? 人生もう終わっちゃうの?」って、
「浦島太郎」みたいになってしまいます。
あなたはどんな行動化をしていますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1693579771061-81uKPMRAHW.jpg?width=800)
「本当の自分」を生きるために
私たちが、その行動に乗っ取られて、
無性に、それをしたくなっているとき、
傷ついたときのつらい気持ちは、“見捨てられたまま” です。
行動化が起きないようにするには、
原因の傷ついた気持ちを、“見捨てたまま” にしないことです。
安心、優しさで包みながら、
奥にある、感じたくない気持ちを探っていきます。
それによって、少しずつ、安全に、感じられるようになります。
優しさと安心で包まれないまま、ただ感じてしまうと、
ポーンと、行動化が “反射的に” 始まってしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1693579943599-d8iVdK4Nar.jpg?width=800)
今月から始まる第5部の講座では、
1.なぜ「行動化」が起きるか。
2.起きてしまった後にすべきこととは。
(事前に知っておくと、起きてしまった後に対処しやすい)
3.奥にある気持ちにたどり着いて、癒していくサポート。
について、取り上げていきます。
私たちを本質からズラす「行動化」に振り回されず、
本当に望んだ行動ができるようになるためのワークをやっていきます。
普段気づいていないかも知れませんが、
「見捨てられてしまう」「見捨ててしまう」
この2つが
人生のいろいろなところで頻繁に起きています。
なぜ、これが起きるのか?
どうしたらよいのか?
これは、
偽りの生き方から抜けて、
「本当の自分」と出会うときにとても重要なことなので、
講座の中でしっかりと扱っていきます。
皆さんのご参加をお待ちしています。
詳しい内容とお申込みはこちら
第5部 本当の自分を生きる
申し込み締め切り:9月6日(金)
↓↓↓↓↓
![](https://assets.st-note.com/img/1693577510076-TAgylWa704.jpg?width=800)
https://note.com/yuichinakajima/n/n23ef5af9a38e
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