ゆういちの一生 第17話「I'm studying and stalking」
ゆういち17歳。 受験勉強。
ゆういち17歳。
高校3年生になりました。
古典は1位!
大学受験のために勉強をしています。
進学校に入ったので、周りには、さらに頭のいい人が多く、成績はほどほどでした。
古典だけはクラスで毎回1位でした。
ただ、毎回テストが返ってくる時に「また仲野か?」みたいな空気がイヤで、
一度2位になった時になんか安心した気がします。
ゆういちの勉強方法。
3年生になって、コツコツ勉強しても追いつけないと考え、
勉強の仕方を変えることにしました。
左手で箸を使う。
記憶力を高めたいと思い、右脳を活性化させると記憶力が高まると聞き、
学校でお昼に食べる弁当は、左手で箸を持って食べていました。
数学。寝ながら難問を解く。
数学は、寝る前に難しい問題を解きます。
解ききれないものは途中にして寝ます。
そうすると寝てる間に頭が整理されるのか、
朝起きて続きをやってみると解けたりします。
(この方法は今でもよく使います。)
通信販売でいろんな商品を買いました。
英語。 スピードラーニング。
スピードラーニングというカセットも買いました。
これは日常会話が英語で話されているテープです。
英語のリスニング対策ですね。
社会。音読。
目で見るだけではなく、耳から聞き、口から言葉を出すことを一度に行うと理解が深まると聞き、
自分の話した声がヘッドホンから聞こえるヘッドセットを買いました。
また、教科書を音読したのを録音し、それを聞きながら寝たりしました。
社会の教科書を音読していました。
サブリミナルテープで、潜在意識に働きかける。
また、サブリミナルテープも買いました。
再生すると波の音しか聞こえないのですが、
サブリミナルメッセージが流れていて、
潜在意識に働きかけるそうです。
「私は数学が好きだ」
「私は英語が好きだ」
「私は自信がある」
いろんなタイトルのカセットを買いました。
直観力を鍛えるパーセプトロン。
パーセプトロンという商品も買いました。
それは、ピラミッドみたいな形をしていて、
4色のボタンが付いています。
そのボタンはランダムに光るのですが、
その光るボタンを予想して押すのです。
予知能力を鍛える機械ですね。
これは、センター試験のマークシート対策です。
記憶力UPと視力回復のため、速読。
速読の本も買いました。
記憶力を上げるのと、視力回復のためですね。
この頃から目が悪くなり、メガネをかけていました。
しかし、メガネかけた顔がイヤだったのでなんとか目を良くしたかったですね。
コンサートに行く。
相変わらず、とんねるずと佐野量子が好きで、
お隣の県の愛媛県松山市にとんねるずのコンサートを見に行ったり、
大阪に佐野量子のコンサートを見に行ったりしていました。
(全国ツアーで香川県はまあまあ飛ばされる。)
好きな女子。
同じクラスに好きな女子がいました。
ピキちゃんです。
同じクラスなのに一言も話したことがないのにです。
なんとか、ピキちゃんと接点を作ろうと思いました。
しかしクラスでゆういちは陰キャなので、
ピキちゃんと話すきっかけが全くありません。
なので、また、ゆういちは偶然会えないかな作戦をしました。
廊下を歩いていて偶然すれ違えた時に話そうと考えました。
が、何度か、チャンスがありましたが、話しかけることができません。
中1の時にゴリに謝ろうと思って同じことをしましたが、
あの時にやれていれば、この時できたかもしれませんね。
進路が決まらない。
そうこうしているうちに、受験が近づいてきました。
進路は決まらないままです。
今思うと、頭が悪かったなぁと思いますね。
成績がとかではなく、
「大学でどんな勉強をしたいか?」
「将来どんな職業に就きたいか?」
「どんな人生を歩みたいか?」
を、まったく考えられていなかったところが、頭が悪い所ですね。
進学校で、周りがみんな大学受験するから、自分もするみたいな感じです。
本当は、画家になりたいなと思っていました。
でも、絵の勉強もしていないし、
画家で食べていけるはずがないと思っているし、
言っても親に反対されるだろうから言わずにいました。
父親が不動産業をしていたので、
後を継ぐことができるかもしれないと思い、
法学部を選びました。
どこの大学に行きたいとかもありません。
とんねるずが好きなので、帝京大学にしました。
(とんねるずは帝京高校なので大学は全く関係ないのですが。)
大学に受かったらやりたいこと。
大学は他に何校か受験しましたが、
受かったのは帝京大学だけでした。
大学が決まったら、やろうと思っていたことがいくつかありました。
その1.ピキちゃんとデート。
一つは、ピキちゃんとデートすることです。
小学生の頃は女子と普通に話せていたのに、
その頃は全く女子と話すことができません。
まず、ピキちゃんとデートの約束をしたいので、
まず話す必要があります。
学校ですれ違う作戦は全く上手くいかず、
受験が決まったので、学校に行く機会もどんどん減ってきます。
そこで、学校では難しいと考え、道端ですれ違えないかと考えました。
そこで、ピキちゃんの家の近くを自転車でうろうろしました。
もうストーカーです。
たまたま会えるはずがないのに。
それでも会えなかったので、家に電話をすることにしました。
当時は携帯電話はありませんから、家の電話にかけることになります。
何日も何回も電話の前を行ったり来たりして、やっと電話をし、
ピキちゃんと会う約束ができました。
ピキちゃんは優しいのでOKしてくれたのでしょうね。
僕は、当時なぜか、大人のビジネス雑誌の「BIG tomorrow」を読んでいました。
たぶん、勉強の仕方を勉強するために買っていたのでしょう。
そこに、デートでの会話の特集があり、
それを小さく折りたたんでポケットに入れて、
待ち合わせの場所に向かいます。
デートは公園で会って、ただお話しして終わり。
でも楽しかったです。
「BIG tomorrow」の記事は全く使うことはありませんでした。
学校は別々なのでこれでお別れです。
その2。手術。
大学が決まったら、やろうと思っていたことのもう一つは手術です。
尿道下裂の手術をしたいと思い、盲腸の手術をした総合病院に行きました。
親には言わずに手術をしたかったのですが、手術には親の許可が必要だったみたいです。
春休みを利用して入院し、手術しました。
そんな、高校3年生を過ごしていました。