ゆういち８歳②　ガチャガチャ

ゆういち8歳。
小学３年生の頃のお話。

駄菓子屋さん

近所に駄菓子屋がある。

お母さんと一緒に買い物へ行く。

ゆういちはガチャガチャが大好き。

スライムとか

糸で動かすミノムシみたいなやつとか。

自分のお小遣いで買うんだけど

お母さんに話して

お母さんから買ってもいいという許可が出たら買えた。

ガンダムのポスター

ガンダムのポスターのガチャガチャがお気に入り。

ガチャガチャで当たったポスターを

たくさん部屋に貼っていた。

駄菓子屋に行ってはお母さんに「買ってもいい？」と聞いて

許可が出るので買う。

ある日、あまりにいつも買うからかその日は

「もういかんで」

と言われた。

ゆういちは、家に帰り

それまで集めていたガンダムのポスターをすべて破り捨てた。

「自分の買いたいものが買えないんやったら、お小遣いなんてあってもしょうがないわ！」

お小遣いを窓から、隣の家の庭に投げ捨てた。

でも、小学１年生の時みたいに戻ってくることはなかった。