ゆういち７歳②　ひとりぽっちのゆういち

ゆういち7歳。

小学2年生。

コマエさん

引っ越しをしたら通学路が変わった。

そしたら、コマエさんの家の前を通らなくなった。

コマエさんとは一年生の時は仲が良かったのだけど

２年生になってあまり遊ばなくなった。

あまり仲良くない感じになって寂しかったので

ある日、ゆういちはコマエさんの三つ編みをほどいた。

そしたら、コマエさんは泣いた。

それから、コマエさんとはめっきり遊ばなくなった。

ひとりぽっちのゆういち

ゆういちは一人で本を読む

ひとりぽっちのゆういち

ゆういち7歳。

小学2年生。

コマエさん

引っ越しをしたら通学路が変わった。

そしたら、コマエさんの家の前を

通らなくなった。

コマエさんとは一年生の時は仲が良かったのだけど

２年生になってあまり遊ばなくなった。

あまり仲良くない感じになって寂しかったので

ある日、ゆういちはコマエさんの三つ編みをほどいた。

そしたら、コマエさんは泣いた。

それから、コマエさんとはめっきり遊ばなくなった。

昼休みはひとりぽっち

相変わらず、学校では友達があまりいない。
友達の作り方が分からない。
友達との遊び方が分からない。

昼休みは教室から出て、外で遊ばなければならない。

みんなは、竹馬に乗ったり

電線巻いてあったやつに乗ったり

スポーツをして遊ぶのだけど

ゆういちはスポーツが

できない。

やらない。

興味がない。

ゆういちは一緒に遊ぶ友達がいない。

昼休みは運動場を一人でとぼとぼと歩いて過ごす。

ウジバラくんと周りに何人かが集まっているのを見つけた。

ウジバラくん「これ知っとる？」

そこにゆういちは話しかける。

ゆういち　「あ、僕知らん。」

ウジバラくん「勝手に話に入ってくんなや！」

ゆういちは、輪に入れなかった。

どうやって輪に入っていいのか分からない。

ゆういちは一緒に遊ぶ友達がいない。

昼休みは運動場を一人でとぼとぼと歩いて過ごす。

「早く昼休みが終わらないかな～」

といつも思っていた。

近所でもひとりぽっち

地域での行事にも全然参加しない。

行っても、周りには知らない人ばかり。

お母さんは行けと言うので

行ったふりをして

時間をつぶして

家に帰る。

「ひとりぽっちのゆういち」
おしまい。