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ゆういちの一生 第44話 生きてきたすべてが作品。仲野雄一です。

2016年。
ゆういち44歳のお話です。

月イチ公演

僕が主宰する劇団「即興パフォーマンスまねきねこ☆」では、毎月公演をし始めました。

そもそもインプロを選んだのは、脚本芝居は上演まで何か月もかかるけど、インプロはすぐできるというフットワークの軽さからです。
(ただ、すぐに見せられるものを上演できるには、長い訓練が必要ですが。)
海外では、毎月どころか毎週インプロの公演を上演しているところもあるそうです。

「月イチ即興公演」と題して、毎月テーマを決めて上演しました。

7月「すきスキ好き」
8月「Super Hard」
9月「天使と悪魔」
10月「15周年記念公演 △Wonder-Land!」
10月「15周年記念公演 ▼Under-G-Land!」
12月「ハート・ブレイク・クリスマス」
1月「中和沙世子 生誕祭」

7月は「好き」がテーマ。

上演時だけではなく、準備期間からもテーマを掘り下げます。

「好き」とは何か?
自分の「好き」は何か?

公演を観てもらう人も「好き」な人にしぼりました。関わりのある人の範囲を広げました。関わりのある人はみんなお客さんです。
飲食店や整体院や郵便局などの店員さんで、仲の良い人や、感じよくて好きな人を誘いました。
その頃にお誘いした方で今でも見に来てくれている人もいます。

8月は強さがテーマ。

相手に強く言えない僕は、強く言うことをがんばりました。これは今でもがんばっていることです。

ジムに通う。

公演でいい動きをするため、ジムで体を鍛え始めました。

ポストカードを販売

会場では、ポストカードを販売しています。
即興演技のタイトルをくれた人にはプレゼントします。

描かれているのは、僕が昔描いたラクガキやアートセラピーや
僕のプロフィール写真などです。

ダリが自分の絵を売る時に絵の解説をしたというのを聞き、ポストカードの絵のない面にはびっしりと絵の解説を書きました。つまり、切手を貼って宛名を書くスペースくらいしかないポストカードになったということです。実際使った人はいるんでしょうか?

ゲーム会

ゲーム会をしたこともあります。

高校生くらいの時に買った「人間のクズゲーム」。秋元康さんが企画したカードゲームで、いろんな女の子のカードがあって、それを捨てていくのです。なので「人間のクズゲーム」です。ウノみたいにラスト1枚になったら「クズ!」って言わないとお手付きになります。「人間のクズゲーム」はずっと押し入れの中に眠っていましたが、ゲーム会を主催することでやっと日の目を見ることができました。

こんなのでお金もらっていいの?

このように、およそ商品にならないような「こんなのでお金もらっていいの?」というような物も思い切って販売してみました。

インプロTVで夜逃げの話

ネット番組のインプロTVでは、僕が小さい頃にコンセントに車のカギを差し込んで感電した話や、小学生の頃に僕の家族が夜逃げをした話なども話しました。小学校の頃に好きだったルービックスネークの特技を披露したり。

この辺りから「ゆういちの一生」的なことをしていたのですね。

らくがき

生きてきたすべてが作品。仲野雄一です。

この年のブログにこんなことを書いていました。

まねきねこ☆は2001年10月に結成したけど、
その準備っていつからしていたのだろう?

インプロを習い始めた1999年?
演技を習い始めた1990年?
でも絵や粘土で作品を作っていたのは3歳くらい?
・・・と考えていくと、
まねきねこの準備は、
1972年からスタートしていることが分かりました。
つまり、僕が生まれた日ですね。
「まねきねこ」は、僕が人生を通して作っている作品ということになります。

このように、生きてきたすべてが作品なのだと、
最近僕は思います。
そして、その作品は今の、この瞬間も作られている。
そして、それは僕だけではなく、
すべての人々が自分の人生という作品を創り出しているアーティストであるのだと思うのです。

おしまい!

今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました!

続きは...?

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