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ゆういちの一生 第19話「人生のシフト。」

演劇部にようやく入る。

1年生の時に入るのをためらっていた演劇部に、2年生になってやっと入部しました。
この時の入部者は2年生の僕と一年生の2人だけ。
こぢんまりと活動していました。
ここで僕は初めて演劇をやり始めます。

ウマギ女子。

1年生の時からはじめた知らない人に声をかけるのはがんばって続けています。
ある劇団の整理券をもらうための列に並んだ時に同じ列にいた女の子に話しかけました。
気が合い、その後も一緒にその劇団の公演を見に行ったり、時々会ったりしました。

その子の話がおもしろくて、

近所に、動物の実験をしている施設があって、
そこで飼っているウサギが普通の大きさよりもはるかに大きくて顔も馬のように長い。
栄養をたくさんもらっているので大きく育ったのだろうけど、ある人に
「あのウサギは馬とウサギを掛け合わせて作ったウマギっていう生き物だよ」
と言われて信用してしまった話とか。

病院で診察をしてもらった時、医者から
「きみの胃袋おもしろい形してるね~。ほら見てごらん。」
と言われた話とか。

ある日、その子に「ごめんなさい。」と言われました。
僕たちが出会うきっかけになった劇団に入ったとのことです。
僕は別に良かったんだけど、その子としては良くないらしく、去っていきました。
その劇団は当時もだけど、今も大きな劇団で、その子は今でもそこで活躍しています。

アルバイトをはじめる。

テニスサークルでは、僕がまだアルバイトをしたことがないということにマウントを取ってくる人がいて、それをきっかけにアルバイトを始めました。

僕が住んでいるアパートのすぐ近くのコンビニでアルバイトを始めました。
一生懸命仕事をしていたと思います。

ただ、アルバイトを始めた直後に演劇部に入ったので、
演劇部のレッスンの日が増えてアルバイトと重なる日が出てきてしまいました。

店長にアルバイトのシフトを変えてもらえるように相談をしたのですが
変えてもらえません。

店長  「もうシフト決まったから。」
ゆういち「僕にも人生のシフトがあるんです!」

で、それでアルバイトをやめることになりました。

その後は、近所にあった、蕎麦屋とファミレスでアルバイトをしました。
なんか掛け持ちするのが好きだったみたいです。

放送作家。

とんねるずが好きなのは変わらないのですが、
秋元康さんの企画や作品が好きで、
「秋元康作詞塾」や「秋元康放送作家塾」という通信教育をやっていました。
しかし、一度も課題を提出しませんでしたが。

いつまでも地元の「ふが悪い」習慣を捨てきれず、いつまでも
「失敗したら恥ずかしい」
「できないと恥ずかしい」
と思っていたみたいです。

本当はできないから習うのだし、
失敗して上手くなっていくものなのですけどね。

課題を出さなかったり、演劇部に入るのに一年もかかったのは、

「できるようになって批判されないようになってからやりはじめよう!」

と思っていたからでしょうね。
無理ですね。
教わらずにできるんだったら、
教わる必要がありません。

さて、放送作家になりたいと思い、アルバイトの募集を探すと、
放送作家のお仕事を見つけました。

さっそく面接に行きましたが、経験が全くないので現場で勉強するようにと言われ、
その放送作家さんが企画したイベント会場で働くことになりました。

歯の矯正。

この辺から歯の矯正をしはじめました。透明のタイプ。
でも、それが見えないように、上の歯を隠して話すようになりました。


続く。


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