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ジャニオタ腐女子の婚活④

さて前回、2003年に亀梨君に一目惚れし、仁亀にもハマりきってしまった私は婚活どころではなくなったところまでお話ししましたが、今思えばそのオタ活が、婚活にプラスに働いたところもあったのです。

私という人間は、幼い頃から女子力底辺でして、お洒落というものに全く興味が無く、化粧も日焼け止め塗ってりゃいいだろうな人間でした。

勿論、一応ピアノ講師だったのでレッスンの時はそれなりの格好はしていたつもりですが、母にも、あんたって子供の頃から女の子育ててる感じ全然しなかったと言われる有様。

だけどね、いくら腐女子は、自分が推しと付き合いたいのではなく、あくまでも推しの姿や、推しCPの絡みを壁、もしくは生霊となり相手に一切気づかれることなく、側でひたすら見ていたいという謎の性癖とはいえ、さすがにコンサート行くのに日焼け止めと適当な服なんておかしいですよね。

しかもジャニオタになってから出会った方々が、皆お洒落だわ、スタイルいいわ、綺麗だわな方ばかりだったので、こりゃ私、もっと女として見た目に気を使わなきゃと今更ながら思いはじめます。

それ自体は、婚活する上でも女性としてもいいことだったと思うんです。
ただ、KAT-TUNの出すCD、DVD、雑誌などに加え、洋服代、美容院代、コンサート、イベントなどの地方遠征交通費。更に都内のカラオケに集まってKAT-TUNの曲だけ歌ってオールしたり、飲み会したり、彼らに使う時間とお金の額は、確実に多くなっていき、まあ当然、婚活なんて片手間になります。

でもね、正直仁亀への想いに突き動かされていた2.3年は、KAT-TUNや彼女達に会いに行くのが楽しすぎだったので、全く彼氏もできず、結婚の目処も立たない自分の状況も、大して気になりませんでした。しかしそんな中、私が働いていた楽器店の体制が変わる出来事が起こります。


今までの社長が老衰で引退し、その息子が社長に就任したのです。
この新社長がね、具体的には書きませんが、まあとにかくやることなす事全て無茶苦茶でした💦

そこに加えて、小さな頃から同居していた祖父母が認知症を発祥し介護が始まります。
私はあくまで母と父のお手伝いでしたが、この事について話すと長くなってしまうので端折ります。ただね、認知症というのは本当に厄介な病でして、そりゃもう、うちの中ひっちゃかめっちゃかで大変でしたよ。

そんな風に、自分の年齢があがっていくと共に、会社や家庭の状況が刻刻と変わっていく中、楽器店恒例の講師コンサートが行われることになり、私は久々に恩師のレッスンを受けに行きました。

そこで私は先生に「貴方の演奏、素人は騙せるかもしれないけど、本気で音楽を勉強している人間は全く騙せないわよ」と、曲の解釈の薄っぺらさを容赦なく指摘されます。

その上「貴方さ、留学して本場のクラシック学びたいと思ったことないの?結婚してるわけでもない、かと言って本気で音楽を学びたいわけでもない、一体どうなりたいのよ?」

とまで言われ、その時私初めて、自分自身を改めて振り返ったんです。(遅っ!なんですけどね)

音大で出会った友人やピアノの先生方って、当たり前ですが、音楽が大好きだからこそもっと学びたい!知りたい!というエネルギーがとても強いですし、音楽やクラシックが本気で好きな方々って、好きな対象が違うだけで物凄いオタクなんですよ。

音大受験の時、バッハの平均率という聴いてる分には美しいけど弾くとなったらめっちゃ複雑で難しい曲が課題曲にあるんですが

私が高校からお世話になった先生は「楽譜読んでると、声部が増えるほど涎が出てくるくらい燃えちゃうわよね!」と目を爛々と輝かせ嬉々として語っていて(いや全く涎出ないですと思いましたが、曖昧な笑顔で頷きながら聞いてました)

だけど私という人間は、確かに小さな頃からピアノをやってきたし、受験だから、試験だから、仕事だからと音楽の勉強や練習を当たり前にしてきましたが、音楽やピアノが好きでたまらない人間ではなかったんです。

BLや推しに対して涎出るほど興奮することはあっても、音楽やピアノに対しては、そこまで感じたことなかったんですよね。

そうこうしているうちに20代もいよいよ終わり目前に控え、29歳から周りは第二次結婚ブームが訪れます。

そして、アイドルにうつつを抜かし、一向に婚活が進んでいるようにみえない私は、父と母に再び呼びだされたのです。

そこで、あんたもうすぐ30だけど、約束覚えてるんでしょうね!と深刻な口調で迫られた私は
これは私も本気で婚活頑張らなきゃいかんと覚悟を決め、なけなしのお金を出して、結婚相談所へ入ることにしました(オタ活もやめてないですけどね、ていうかやめられなかった)

そんなわけで、続いては私が入っていた結婚相談所について、語っていきたいと思います。


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