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腐女子の心を鷲掴みにしたリアル男子の思い出

カクヨムに載せたのをほんの少し改稿しただけですが
また久しぶりにnoteに腐女子エッセイ載せたいと思います。

私が腐女子に目覚めたのは、腐女子の自己紹介でも語った通り中学3年生の時。
中3のクラスは、いわゆるヤンキーだったり派手目な子達もいましたが
オタクやデブを迫害したり虐めたりするような人はいないし、ボッチの子もいない
グループはできているけどいざという時は団結する、とても良いクラスでした。

だから私も、絶愛というBL漫画を、貸してと言ってきたクラスの女の子達や、なぜか不良少年達に一目置かれていた小柄な転校生N君に、普通に貸せたわけです。(父親がヤクザらしいという噂もありましたが、彼は私のようなオタクでデブな底辺女子にもフレンドリーに話しかけてくるいい少年でした)

しかしいっても、漫画だから許されたといいますか私は本当は、クラスでスキンシップが激しい男子達の絡みにも心踊っていたのですが
女子友達がそういうの見て、キモイよねとか言ってくると、そうだよねえ、漫画ならいいけどねえ、などと言って同意してしまっていたのです。

そんな中、クラスにC君という少年がいました。
彼はいわゆる、リア充男子の代表みたいな男子で、中3にして彼女もいる、背がが高く顔は濃い目の二枚目。
私の友人も彼が好きだったのですが
明るい性格で、バレー部エースのT君や、バスケ部のY君やらとよく一緒にいました。

でそのC君、T君にはしないんですけど、Y君へのスキンシップがめちゃくちゃ激しかったんですよ。
Yちゃーんとか言いながら抱きついたり、身体触りまくったりとしょっちゅう構っていて
正直Y君はやめろよって感じでウザがっていて、女子達は何あれ?と呆れていましたが
私はそんな二人の姿を、密かにニヤニヤとほくそ笑みながら見ていました。

まあ、ある時期からC君もそこまでY君に構わなくなりましたが、とにかくC君ていうのは男友達へのスキンシップがとても激しかったのです。
(ちなみに彼はよく私に、おまえレズだろう?と言ってきました。なんでだったのかは謎です)

そして、当時のクラスの担任は社会科の男の先生でした。
その先生はよく見ると決して不細工ではないのですが、服装がとてもダサくてもっさりしていて
愛されキャラではあるものの、生徒達に、そんなダッセーから結婚できないんだよ!とめちゃくちゃいじられるような先生だったのです。

特にC君は、中2の時もその先生が担任だったからか、クラスの中心になって先生を揶揄っていました。

そんなある日、その先生が、冬休みに希望者の生徒達を、歴史資料館(郷土だったかな?)に連れて行ってあげようと言いだしました。
多分先生なりに、中学3年最後だし思い出作りみたいなことしたかったのでしょうが、クラスの子達は誰も資料館に行きたがらず微妙な空気になります。

するとC君が一人だけ
「はい!俺行きたい!」と手を挙げたのです。

私その時ビックリしました。
だって、C君以外誰も手を上げてないってことは
冬休みにわざわざ先生と会って二人きりで行くことになるってことじゃないですか。
なのに一人手をあげるということは!

この人!いつもめっちゃ先生の事揶揄ってるけど
実はすごく先生のこと好きなんじゃん!
と思ったんです。

しかも、希望者一人だから今回やめとくかと先生が言ったら
「なんでだよ!」
と本気で悲しそうに、泣きそうな不貞腐れた顔で言ったんです。

私は彼の哀しげな横顔を見ながら

C君貴方!いつも変なあだ名で呼んで先生のこと揶揄ってるけど、本当は先生のこと凄く好きなんだね!
二人きりで冬休み出かけたいほど大好きなんだね!
と、一人胸を熱くし興奮していました。

C君だけでなく、集会中の体育館で二人でキス真似する男子とかもいて
一人は凄い女の子みたいに可愛い顔していて、あれも興奮したなあ。

今思えば中3のクラス、腐女子的にもすごくいいクラスでした。
きっと彼らはそんなこと覚えていないだろうけど、腐女子の脳裏にはずっと、じゃれ合う彼らの姿がキラキラと鮮明に残っています!

ありがとう!ありがとう!
心の潤いをありがとう!
そして勝手に腐女子のおかずにして滾っていてごめんなさいと、この場を借りて謝罪しますm(_ _)m

そんなわけで、ではでは!

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