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止まっているようで、動いている。

 みなさまこんにちは。本日は冬至ですね。ここ数日で急に寒さが厳しくなりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

 私どもの居る福島県双葉郡楢葉町(ならはまち)は、東北の中でも温暖な気候で、まだ雪をみることは無く過ごしております。

本日より100日間のnoteマガジンをはじめます!

「結のはじまり」は、この町で地域交流を目的として営む家庭料理の居酒屋です。

 振り返るとこの一年間、感染症拡大の影響なども受けながら、迷いの日々を過ごしてきたような気がします。休業の期間も経て、現在(R2年12月)は木・金・土曜日のみ営業させていただいております。周りの方々から「それ以外の曜日は何してるの?」と聞かれる機会が増えたこともあって、これまで「知って欲しかったけど伝えきれなかった取り組み」、飲食業以外の事業や、この町で経験している「地域コミュニティについての大切な気づき」を、日々記録し、知っていただく努力をしたいと思うんです。

異なる二人の視点から綴る、思考の往来。

 このマガジンのサブタイトルは「女将とみにおかみの往復書簡」です。
1週間のうち前半はワタクシ女将が、後半は「みにおかみ」ことインターンの中窪千乃ちゃんが担当します。この100日noteの企画を提案してくれたのが、他でもない千乃ちゃんで、12/24(Xmasイヴ!)から登場します!異なるジェネレーション、異なるバックグラウンドを持った二人の視点から多面的に綴ることで、そこに新たな発見が生まれるのではないか、と予感しています。ぜひ、二人の凸凹感もお楽しみいただけたらうれしいです。

当社の現状を糠床に例えると・・・

 楢葉町(ならはまち)で漬物の奥深さに出会い、そこから「発酵」の深淵に身を投じはじめたワタクシは、最近なんでも「発酵」に擬えてしまうのです。初回である本日は、まずは当社の現状を「糠床」に喩えてご紹介させてください。

 昨年末からの付き合いである「コロナ禍」。どうしても前に進めず、立ち止まってしまいました。日々変わっていく情報や状況に、「対処しなくては」と焦りながらも、正解が解らずに空回りしてしまう。「立ち止まってはだめだ」と強く思うからこそ、休業中も道を探して動き回っていました。

 今も不安は尽きませんが、迷いながら試行錯誤した日々は、「糠床の中で働く微生物」のようなものだったのかもしれないと、やっと肯定的に捉えられるようになりました。

 私たちにとっての収益源である「営利事業」が「おいしく漬かったきゅうり」と例えるならば、「結のはじまり」という糠床の中で、「雑務を含めた日々の業務や地域活動」が目に見えぬ微生物さながらに作用し合ってそのきゅうりを「発酵」させている。そう捉えたら楽しくなってくるんです。(伝わりますでしょうか!?汗)

 糠床の中ではたくさんの乳酸菌や酵母や細菌類などの微生物が、食材の成分を分解して奥深い旨味と栄養を生み出します。(楢葉町のお料理名人に教わった糠床の作り方は、いづれご紹介させてください!)コロナ禍、苦しみながらではありますがかき混ぜ続けた当社の糠床から、美味しいきゅうりをお届けできる日が来るのではないか・・・この100日noteが完結する頃に、そんな日を迎えられたらいいなという願いと共に、このマガジンをスタートします。みなさま、よかったらお付き合いのほど、お願い申し上げます。

本日の担当は、女将でした。

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