見出し画像

「予感」

 新年明けましておめでとうございます。女将です。例年に比べ、年の境目に大きな"切り替え"の気運を感じることができないのは、昨年から続く「先を予測できない時代」がますますその色を濃くしているからかもしれません。みなさま、今年もがんばりましょうね。

 昨年は、ジワジワと湧いてくる「予感」めいたものを、確信へと変わるまで手を動かしながら待っている。というようなスタンスで過ごした一年でした。すると面白いもので、一年ほど前に予感していたビジョンが回り回ってその通りに実現したり、予感した当時は根拠の無いものと思っていたビジョンが、あらゆる合理性を伴って自分の元に舞い戻ってきたりと、不思議な巡り合わせを経験しました。

 私の中の「予感」の仕組みってどうなってるんだっけ?今日は、自分のためにそのことを整理してみたくなったので、勝手な記録では在りますが良かったらお付き合いくださいませ。

情報の範囲

 予感の精度を上げるために、あらゆる情報収集をしていた気がする・・・。きっと皆さんもいろいろな方法で情報と向き合っていましたよね。自分にとっての情報の種類と範囲を書き出してみました。

note記事トップ画像_012_情報の割合

①歴史(自分が生まれる前の古くからの歴史)

②自分が物心ついてからの歴史(自分の目で見てきた社会のおさらい)

③現在の情報

④自分自身の志向・感じること・好ましいこと・願い

⑤自分が所属する業界やコミュニティとの会話から受け取る志向・願い

①②③は、主にリスク回避のために収集する情報として一般的なものかもしれないのですが、コロナ禍で必要になったのは、こういった歴史的な背景を生まれながらにして身体に刻んでいる自分が、どのような志向で、何を感じ何を好ましいと思い、何を願うのかを掘り下げる力。また、自分が所属するコミュニティがどのような志向で何を願っているのかを会話によって導き出す力だったように思います。

収集・分析する部位

 それらの情報を収集したり、分析したりするときに、これまで使っていた「知性」だけでは足りなくて、身体感覚を伴って収集される情報を判断したり、感性を研ぎ澄ますことによって分析することが必要になったように思います。

note記事トップ画像_012_分析する部位

また、個で分析することにはすぐに限界が来て、自分が所属するコミュニティー・業界・チームでの会話を通じた分析、さらにはこれまで交流のなかったような異なるコミュニティーとの情報交換による分析が必要になりました。

note記事トップ画像_012_群れの分析

 

予感の精度を上げるために

 書き出してみると、「予感」っていうのは人間に備わった性質を最大活用した未来予測の手段なのかなと思えてきます。今年はこの予感の精度を上げることに挑戦してみたいです。

そのためにやれることは

・歴史を学ぶこと。:ずっと苦手ですけど(汗)、過去を知ることの必要性が身に染みしています。

・身体性と感性を高め、そこから得られる情報を重視すること。:昨年は自分の母校でもある多摩美術大学の、演劇舞踏デザイン学科卒の子たちと出会う機会があり、「身体性・感性」を極めた存在として彼女たちから学びたいと思う次第です。

・コミュニティ内/チーム内の会話力を上げること。:インターンの千乃ちゃんとの間ではじめた「ダイアローグ」のことを、また別の機会に書かせていただきたいです。

・異なるコミュニティーとの交流を増やすこと。そのために他文化交流の作法を身に付けること。:結のはじまりはそもそも、異なる属性の人たちが異文化交流する場所であり、その作法を研究する場所でもあります。異文化交流って、実はものすごく傷付いたりすれ違ったりしてしまうものなんですよね。それについてもまた別の機会に語らせてください。

以上、新年の抱負に代えて、「予感」についての観察でした。めんどくさい感じの文章になってしまって、新年からすみません!今年も、どうぞ、宜しくお願い申し上げます!

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?