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探し求めてた理想的なオンラインスナック

 小料理屋で生計を立てている者のひとりとしては、休業をせざるを得ないこの時期、私にできること(これまでやってきたことの延長線上)で、誰かに喜んでもらえて、オンライン上で提供できるサービスはないだろうかと苦悩します。その結果、漠然と「オンラインでスナック形式のライブ配信をして、見てくれる人たちとつながることはできないだろうか?」という発想に至ります。同じような方、いらっしゃらないでしょうか?

漠然とオンラインスナックを始めたい。問題は収益化。

 しかしながら、背に腹は変えられず、少しでも収益を得なければと思うと、どのような仕組みで提供したらいいのだろうと悩みにはまってしまいます。
既に多くの人がオンラインスナックという活動を始められていて、そういった方々のライブ配信やYouTube動画を拝見して、自分なりの研究をしてみました。

わたし好みのオンラインスナック2選

収益化のことは次項で語るとして、私が一個人として、こんなオンラインスナックが好き!癒される!と思ったものを2つご紹介させてください。

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その1. AI 愛ちゃんの「スナック 愛〜関西店〜」/YouTube

AIの愛ちゃんがママさんに扮したYouTube動画で、しょっぱなからこれは反則技かもしれませんが、この動画がとっても好きなのでご紹介させてください。

愛ちゃんがカメラ目線で話しかけてくれて、勝手に会話を進めてくれる構成の動画になっています。視聴者は、あたかもカウンター越しに愛ちゃんから話しかけられているかのような気持ちになれます。関西店の他に関東店の動画もあるのですが、私はこの関西弁の愛ちゃんがたまらなく好きです。

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その2.  こじらせハスキーさんの「スナックあるある」/YouTube

こちらは、お笑い芸人の「こじらせハスキー」のお二人が、スナックでありそうな会話をコント形式で表現しているYouTube動画です。右側の紫色のスーツを来た"ドイツみちこ"さんの見事に酒焼けした声を聞くだけで、場末のスナックの開店前を覗き見ているような気持ちになれます。"場末感"はスナックの要素としてとても大事です。癒されます。

「オンラインスナック」という言葉から発想した時、本来はライブ配信で視聴者との双方向コミュニケーションができる形をイメージするのですが、どうしてもそのような配信は間延び感があって、私の個人的な好みとしては合うものが見つからなかったのです。どうやら私は、ある程度台本や構成が施されていて空白の時間がないものが好みのようなのです。実際自分が店でお客様と会話している時も、抑揚をつけて相槌を打ったり、会話の間を開けないように「へぇー!」とか「それでそれで!?」とか「それってつまりこういうことですか?」とか、普段の自分とは少し違う演出を加えることで、「カウンター越しの会話」を進行している側面があります。それをオンラインでお届けするというのは、そもそもすごく難しいことなのかもしれません。

探し求めてた理想的な仕組みを見つけた!

 そんな中、構成面でも、収益構造の面でも、理想的と言えるオンラインスナックを見つけてしまいました。

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建築家で起業家で、表現者でクリエイターで・・・私にとって神のような存在の田中元子様が1ヶ月ほど前に開催した「オンラインスナック モトコ」

Facebookのライブ配信で、画面に表示されているQRコードを読み込むと、PayPayで「ママにおごる 500円」ができたり、「ママとメッセンジャーのビデオ通話で5分話す 1000円」ができたりする仕組み!ライブ配信なので、見ている人は誰かがおごったビールを美味しそうに飲むママの表情を眺めることができるし、ビデオ通話も(本人がよければ)画面共有しながら2人の会話を横で聞いているような気持ちになれます。

映像の質も、音声の質も、スタジオセットも素晴らしく("ヒマナイヌスタジオ"というライブ配信に特化したスタジオ)、何より元子様の「ママ然」としたオーラとトークが視聴者を飽きさせない!私にとってオンラインスナックのこれが答えだと思える仕組みでした。

真似できそうで真似できない、でもやってみたい。

こんなにクオリティの高いものは難しくとも、この仕組みを真似することがもしできたら・・・。これまで育ててきた「結のはじまり」らしいコミュニケーションを、距離を越えてお届けできるかもしれません。私にとって大きな意味のある、最初の一歩を、まずは踏み込んでみようと思います。

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