雨のこと
ふと一瞬、泣きたくなるような
足元が抜け落ちて不安になるような
そんなことが、子どもの頃から、たびたびありました。
それは、
目の前を電車が通り抜ける振動とか、
個室トイレの静寂とか、
昔よく聴いていたいきものがかりの歌とか、
雨上がりの匂いとか、
そんなものたちに連れられてやってきて、
とても懐かしくて、眩しくて、
私は思わず泣きたくなって、不安になって、叫び出したくなるのです。
心の中の風景や思い出はいつだって美しくて愛おしい。
わたしの現在はいつだって情けなくて不甲斐ない。
戻りたくなってしまうことは、まだあります。
情けないけれど、あります。
でも戻れないことを知っている。
そんなこと考えるだけどうしようもないことを知っている。
こんなに大切な思い出のせいで、今のわたしが苦しむなんて馬鹿みたいだ、そんなのおかしいと思いました。
思い出は居場所になるから
わたしは いつでも ここに帰ってこれる
思い出を抱きしめることは、過去にすがることなんかじゃないです。
思い出がこんなにも美しいのは、歳のせいじゃない、時が経ったせいじゃない。
私たちは思い出に帰りながら、思い出の中を生きながら、
同時に、今を生きている。
だから大丈夫。生きていた記憶に生かされている。
これは、18年間の記憶を閉じ込めて、今、わたしを未来へ送り出すための歌です。
道が続くなら 歩きましょう
音が鳴ったなら 踊りましょう
瘡蓋ができたら 撫でましょう
あなたを見つけたら 愛しましょう
日々はきっと、もっとシンプルで、難しくしているのはいつだって自分自身なのだから、大丈夫。
いつでも帰れる記憶の故郷が私にも、あなた方にも、ちゃんとあるはずです。
あなたの心の中の風景にも寄り添えるはず
そう願って世に送り出した曲です
聴いてみてね
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