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セブ親子留学の話③〜帰国後編〜

セブ親子留学の話②〜現地編〜の続きです。
親子留学シリーズ最後の記事です。

留学って、現地での時間はもちろん有意義ですが、帰国後にも影響を及ぼすものですよね。

私たち親子の場合を記します。


【親子留学で得られた2つの価値観】

得られたと感じるのは、何かの実力やスキルではなく(英語は所詮、短期間の学習でしたので)、価値観のようなもので、ここでは2つ挙げることにします。

1番大きかったのは、子どもは一人で育てなくていいという考えが、私の頭の中に登場したことです。
子どもは母親が一人で育てなくていい(育てられない)なんて、文字で書くと当たり前なのですが、子どもの世話を全部一人で背負い込もうとするお母さんは実際少なくないと思います。

私も、必ずしも望んだ訳ではないけれど専業主婦なんだし、子どもの世話は自分が責任とって請け負わなくちゃ!と思っていました。
今も、我が子に対する責任感は強いかと思うのですが、当時は、子どもを他の人に預けるということに、めちゃくちゃ高いハードルを感じていました。

だから、せっかくの一時保育(まぁ競争率高いけど)やファミリーサポートシステムなんかも、2回くらいしか利用したことがなくて、親にでさえ預けるのはすごく気が引けて、預けたことで逆に気疲れしたりしていました。
夫には預けたかったけれど、「完全母乳だから無理だね」というスタンスで、卒乳するまでは、せいぜい1時間程度離れたかどうか…。卒乳後も、なんだかんだ、1人時間は持てないでおりました。

私の「1人で頑張らなくてはならない」「それが当たり前」のような価値観が現実に反映されていたのかもしれません。

でも、この度の留学で、会話が通じないようなシッターさんにも、ほぼ毎日会えば子ども達も懐くし、もっと人を頼っていいのかも、もっと人に預けてもいいのかも、という気持ちが芽生えました。

このことによる実際の行動の変化は、次の章で書きます。

また、2つ目に得られたもの(というより、思い出したもの)は、今回の留学で、忘れていた自分の心の中の情熱のようなものを再確認したことです。
それは、新しい世界に触れることが楽しくて好きという気持ちです。

日々、閉塞的な家の中や幼稚園という狭い世界で、途方もなく繰り返す家事育児のルーティーンに追われていた私は、自分が好きなことや楽しさを感じることなんて、すっかり忘れていました。
子どもが生まれてからは、子どもや家族あっての楽しさという感じでしたから。

でも、ずっと憧れを抱いていた留学を経験することで、ハッキリと力強く、自分が楽しみを感じることを思い出せたのです。

ちなみに、セブに行く前も、学生時代に2回の韓国留学を経験し、結婚後も4年ほど韓国に住んでおり、最初は新鮮な気持ちを楽しんでもいましたが、やはり家や職場という生活の場として定着していましたので、単なる留学と別モノで、ワクワク感は錆びていきました。

まぁそれでも、久しぶりに帰省で韓国へ行けるのは楽しかったですから、やはり、日常の閉塞的な生活による楽しさ麻痺というか、情熱なんてアツイものを感じるセンサーはずっとスイッチオフになっていたのです。

このことによる行動の変化も、次の章で書きます。


【帰国後に行動に移したこと】

前の章にて得られた価値観をもとに、その熱が冷めないうちに、私は行動を起こしました。

1つ目は子ども達の習い事を始めたこと。
1ヶ月弱という短い期間ではあるものの、せっかく留学に行って、子ども達も多少なりとも英語に親近感を持ったり、頭や耳が慣れたのだから、それをなるべくキープ…とまではいかずとも、忘れてしまう速度を遅くしようと思いました。

なので、帰国して早速、英語の習い事を探したのですが、ただ単に英語を習わせたかったのではなく、1人で背負い込んで育児しないために、子どもを預けるタイプの教室にしました。
親が同席・待機しなければならないような教室だったら、結局私の負担が大きいので、少しでも長い時間預けられるような教室を選びました。

結果、留学を終えた翌月から、子ども達2人を同時に1.5時間預けられる、ピアノと英語のコンビネーションレッスンに通わせられることになりました。
また、下の子は、私の1人時間を確保するために、幼稚園の練習も兼ねて、週一で通える英語のプレスクールにも途中入会しました。

お金はかかってしまうけれど、それでも、私1人で子ども達の相手をする時間と感覚を減らすようにしました。
教室までの送迎が必要ではありましたし、下の子はプレスクールに行く度に泣いてしがみついてきましたが、お金を払って預けてしまえば、変な気遣いもしなくて良いので、だいぶ私の心は軽くなったと思います。

2つ目の行動は、国内の一人旅に出たことです。
それまで、一人旅なんて、韓国にいた時に釜山に一泊したのが最初で最後でした。

でも、留学をしたことで、少しフットワークが軽くなったですし、子どもを預けて自分の楽しいことをしようと思う気持ちが出ていたので、帰国後の1月、新潟に一回、名古屋に一回と一人旅に行きました。

新潟に行ったのは、韓国から義母が来日している4〜5日の間に(=少しでも大人の人手がある時に)、1人時間を持たせてもらおうと、数日前に急遽決めました。
前々から、新潟にいる友達に会いに行きたい気持ちがあったので、その想いを果たすという意味でも、有意義で嬉しい旅でした。

一方、名古屋も、複数の友達に会いに行く旅で、コロナ禍前に行けて本当に良かったです。

久しぶりに身軽に新幹線や電車に乗ったり、気の合う友達とゆっくりご飯を味わったりすることは、この上ないリフレッシュと喜びでした。
これらの一人旅の思い出は、その後の社会の重苦しいコロナ期間を乗り越える効果絶大なパワーとなりました。

留学から話がズレましたが、やりたかったことをやろうという想いもあっての一人旅でした。


【帰国後3年目の現在】

帰国後の春からコロナが日本でも話題になり始めたので、なかなか物理的には新しい世界に触れるということは難しくなりました。

しかし、気になった人にはオンラインで繋がってみるということを続け、開けた世界があります。

その1つが、私がシンプルライフ・コーチングを
教わった堀江小綾さんとその仲間たちです。

ママが幸せなら子どもも幸せということを優しく温かく伝えてくれる彼女の歌や言葉には本当に勇気づけられ、自分のネガティブな出発点からの親子留学も、ママも子どもも幸せでいていいんだよということを学ぶ体験だったんだなと思いました。

2022年8月現在も、自分の外部の世界は、相変わらずコロナだとか自然災害だとか戦争だとか、殺伐としたり騒々しいことも多いです。
でも、自分の内部の世界は、本当はいつでもどこにいても自由で、新しい世界に触れたいと思えば触れられるのです。

今でも、育児がしんどいと感じることはよくあります。でも3年前よりは、そのしんどさを軽減する方法をより多く知っています。
自分が情熱を感じることを分かっているというのは、強いです。

そして、今、愛する子ども達が側にいるということだけで、幸せと感謝を感じることができ、それにまた幸せを感じます。

【このシリーズ記事で伝えたいこと】

なんだか盛り沢山な内容になってしまった感がありますが、私が伝えたいのは、

・こんなふうに育児がしんどくて、そこから親子留学に行った例もある。(留学の動機や目的や内容は自由でいい)

・しんどいままでも、やりたいことをやってみればいい。きっと気付きと助けが得られる。

・全てのがんばる母達よ、特に小さな子を育てているママさん達、育児は1人で背負わなくていいんだよ。他人と子を信じて頼っていい。自分の幸せを大事にしていい。

といったところです。
これらのことは結局、留学の記事だけでなく、私がコーチング活動を通して伝えたいことでもあるので、別の機会にまた何度もお伝えしていきたいと思います。

またまた、長文乱文を読んで頂いた方がいらっしゃれば、とっても感謝感激です。あなたには絶対にラッキーとハッピーか舞い込みますよ〜♫



画面の向こうのあなたに届いてほしい、感謝の気持ち。 ラッキーとハッピーは、優しさとなって循環しますね^^