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日本の映画

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アラサーになった今こそ、ノスタルジーを活力に:映画『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal〈前編〉』

わたしの夢は?わたしの本当にやりたいことって? そんなことで未だに悩みに悩み抜いている、28歳どっぷりアラサーの唯です。 たかがそんなこと、されどそんなこと。私の周りを見回してみても、自身のキャリアやら今後の人生設計やらの方向性が見出せず、ぶれぶれの人生を送って来てしまった、という人間は実に多い。 かつて、男尊女卑も甚だしい社会で、女性の権利を手にすべく立ち上がった女性達は、高い志と勇敢さを持って、この社会を十歩も百歩も前進させる、すんばらしいことをして下さった。私がこ

三浦春馬の遺作映画は、説得力に満ちた演技で、私を納得させてくれた。

昨年末に観た『天外者(てんがらもん)』。我らが三浦春馬の遺作映画です。 「東の渋沢栄一、西の五代友厚」と評される、商都大阪の礎を築いた実業家・五代友厚の生涯を描いた伝記作品なのだけれど、恥ずかしながら、私は五代友厚という人物を認知していなかった。これはきっと、私が東の人間だから、ハマっ子だから、ということでご勘弁頂きたい。もしかしたら授業で教わったのかもしれないが、歴史の授業って前半部分にやたらと時間を割きますよね?だから皆、卑弥呼やペリーのことはきちんと覚えているのに、信

期待外れは、期待外れなりのスピーチでいい。のび太にしか紡げない言葉がある。

冠婚葬祭のスピーチは、どんな優れた脚本や感動的な作品にも勝ると言われているそうです。来春、友人の結婚式でのスピーチを頼まれているのですが、ああ、大丈夫かしら。 映画『STAND BY ME ドラえもん2』では、のび太が、あの野比のび太が、自らの結婚式(花嫁はもちろんしずかちゃん!)にて、余りにも感動的なスピーチ披露をやってのけます。のび太のくせに、です。 現在公開中の本作、あらすじは以下の通り。 ある日のび太は、古いくまのぬいぐるみを見つける。それは、優しかったおばあち