見出し画像

最後のリテラシー学

みなさんこんにちは!
私は1月22,23日に三重県紀北町の古里海岸で三重大学の自然環境リテラシー学の実習を行いました。今回は去年の夏以来のシーカヤックがメインの実習となりました。そんな2日間について紹介していこうと思います。

1日目
 11時くらいに古里海岸に到着しました。到着後すぐに昼食を取り出艇の準備をしました。この日は2人乗りのカヤック(タンデム)と呼ばれるものに乗りました。2人乗りのカヤックには良いことがたくさんあります。なんと言っても2人乗りのカヤックはめちゃくちゃ楽です!1人乗りのカヤックよりも安定感が抜群です。さらに、1つのカヤックを2人で漕ぐので簡単に進みます。そのおかげで今回は空を見たり、近くの山などの自然をたくさん観察しながらシーカヤックをやることができました。

シーカヤックの写真


 シーカヤックのあとは陸でのアクティビティということでロープワークをやりました。ロープワークは前回の大台での山の回でも経験しました。前回教わったもやい結びなどをやろうと思いましたが、完全に忘れてしまっていました。大台の回でガイドの森さんが言っていたように、「しばらくやらなくなると忘れる」と言っていたのを身に染みて感じました。ガイドの柴田さんや内田さんに教えてもらいながらなんとか思い出してもやい結びをすることができました。

ロープワーク


 ロープワークの後はガイドの鈴木さんのお話を聞きました。自作の船で台湾から与那国島まで移動した時のお話を聞いた時は、やっぱプロガイドの方はすごいことをしているんだなというのを実感しました。また、大昔に人はなぜ海に出たのだろうかということを考えるというお話もありました。「好奇心で海に出たのではないか」とか「どうしても海に出ないといけない状況になったのではないか」などいろんな推測が出ていました。自分でもこの問いに対する自分なりの答えを考えることにしました。そこで自分なりに考えて一番しっくりきた答えがあります。それは、陸、海、空の3つのフィールドがある中で、陸の次にどこか違うフィールドに行こうとして、現実的に行けそうだったのが海だったから海に出たのではないかという考えです。これは言ってしまえば好奇心なのですが、この考えが自分の中での答えということにしておこうと思います。
 プロガイドの方のお話の後は夕食とお風呂になりました。夕食はお好み焼きでした。自分はお風呂の時間の関係で作ることはできませんでしたが、他のメンバーが作ったのを一口もらいました。外で作ったにしてはとても美味しくてビックリしました!!お風呂は近くの民宿の方のご厚意で入れていただくことが出来ました。とても寒かったので、お風呂に入ることが出来たのがとてもありがたかったです。1日目は特に問題なく終えることが出来ました。

2日目
 2日目は午後から天気が崩れるということで6時起床となっていました。しかし、4時くらいに目が覚めてしまいました。防寒対策は大台の山での反省を生かして、寝袋の下にアルミシートを引いたり湯たんぽを使うなどの対策を行いましたが、今回もしっかり眠ることは出来ませんでした。反省点としては、足先の冷えというものに対する準備が少し甘かったかなと思います。
 この日は8時半過ぎに出艇となりました。1日目と違い1人乗りのカヤックに乗ることになりました。カヤックを漕いでいる間は冷たい海の中に落ちてしまわないか、ということが常に頭をよぎって周りの景色や自然を十分に感じることが出来ませんでした。さらには、船酔いまでしてしまってシーカヤックを楽しめる状況ではありませんでした。もしかしたら人生最後かもしれないシーカヤックを十分に楽しめなかったのは少し悔しい気持ちになりました。
 シーカヤックのあとは陸に上がってガイドの鈴木さんの下で浜を探検しました。よく見ると浜にはいろんな種類の植物が生えていました。いきなり、鈴木さんがこれは「食べれるね〜」と言って植物を食べ始めた時はとてもびっくりしました。自分も恐る恐る食べてみましたが、正直言って美味しいとは言えませんでした。しかし、もしもの時に何か食べるものが必要ってなった場合には、このような植物を食べることもあるかもしれないので貴重な経験になったと思います。浜の端まで行って崖沿いの岩場に行きました。他のメンバーは岩場にいるカメノテという貝のようなものを探したりしていましたが、自分は崖などを見て、いろんな模様があるなぁと思いながらいろんな場所を見ていました。同じ場所にいても人によって楽しむことが様々あってなんか面白いなぁと感じました。

岩場での探検


 今回の実習は海の回でしたが、比較的海にいる時間は短くて自分の中ではちょっとホッとしたような気持ちもありました。しかし、カヤックに乗りながら海をもっと楽しめたら、もっと楽しい時間が過ごせたんだろうなぁと思います。そこが少し悔いの残るところです。私は1年間の自然環境リテラシー学の実習を通して、様々なことを感じることが出来ました。その中で自分が1番感じたことは普段の生活のありがたさです。夏の実習では、もらった水がぬるくなったことや暑くて寝れなかったことがありました。これは普段の生活の中では感じることのない事でした。冬での実習では、寒すぎて火がないと外にいられないこともありました。これらのことは今回の実習を経験していなかったら、自分の人生において経験しなかったことかもしれません。そう考えると自然環境リテラシー学の実習はとても意味があるものだったんだなと感じます。この経験はなかなかできることではないと思うので、この実習を通して学んだこと、感じたことを忘れないようにしていきたいと思います。1年間お世話になった先生方、リーダー・インストラクターの方、ガイドの方、実習場所の地域の方々本当にありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?