大台の自然に囲まれて

こんにちは。私は三重大学生物資源学部1年の杉浦唯斗です。私は12月11,12日の2日間で三重県大台町で三重大学自然環境リテラシー学の実習を行いました。運のいいことに私たちは2日間とも絶好のアウトドア日和に恵まれながら、大台の自然に触れることができました。また、今回の実習はliberty(不自由な中での自由)というテーマで行いました。

キャンプベースの様子


1日目は薪割りとチェーンソーワークを行いました。私はどちらも初めての体験だったので始める前からとてもワクワクしていました。薪割りは斧を頭の前から振り下ろすような感じで木を割っていきました。ガイドや先生方のアドバイスを受けながら、木の割れ目に沿って割っていくことや重力で薪を落とすような感じで行うと良いことを学びました。ただ力任せに割るのではなく、しっかりと考えながら行うことで体力的にも楽に行うことができて効率の良い薪割りの方法を学ぶことができました。

薪割りの様子

そのあとはチェーンソーワークを行いました。チェーンソーは歯をエンジンの力で回転させるのでとても大きな音がします。しかし、それに恐れることなくしっかりチェーンソーをコントロールするだけで、簡単に木を切ることが出来ました。チェーンソーという道具がとても便利なものだなぁと実感しました。

チェーンソーワークの様子

薪割りとチェーンソーワークが終わった後はテントを立てました。テントを立てることにも慣れてきたので、短い時間で立てることが出来て成長を感じました。その後は夕食作りをしました。支給される食材だけではなく、みんなそれぞれ好きなものを持ってきて自由に調理したりしていてとても楽しい雰囲気で行うことが出来たと思います。1日の最後には、奥伊勢フォレストピアにある温泉に行きました。リテラシーの実習では初めて温泉に行ったのでとても特別感があり、疲れが吹き飛んだように感じました。また、温泉からの帰り道は真っ暗の道をグループのみんなで歩いて帰りました。街灯のない道を歩く機会もなかなかないので、これも貴重な経験になりました。温泉からキャンプベースに帰ってくると空にはたくさんの星が見えました。普段の生活している場所では見えない光景が広がっていて、これも大自然が広がる大台の魅力なんだなと思いました。

焚き火の様子


2日目は朝食を取ったあとにミーティングやガイドの森さんのお話などを聞きました。その中では、自然の魅力や危険などについて、実際の出来事を交えながら幅広くお話していただきました。

森さんのお話


その後は近くにある北総門山という標高700m程の山に登りました。今回は受講している学生が先頭に立って進んでいくという変わった方法で登山をしました。どこが登山道なのかわからず間違った方へ進んでしまうということもありました。周りを見ながらどこが登山道なのかを考えながら歩くということがこんなにも難しいことなのかということを痛感しました。今回は絶好の天候だったこともあり、登っているうちに暑くなってきて気付けば上1枚しか着ていない状態で登っていました。道中ではガイドの野田さんから地図の見方やウェアリングについてのお話を受けながら進んでいきました。汗をかかないように歩くことが大事ということを教わり、汗をかかないように服装を調節しながら歩いていきました。3時間くらい登っていくと頂上に到着しました。そこには大台の街が見える展望台のような場所がありました。自分達が頑張って登ってきた山からの光景はとても素晴らしく、達成感をとても感じました。

北総門山の頂上からの景色


今回の実習は今までの実習よりも、自分達の自由にやらせてもらう機会が多かったように感じました。しかし、単に自由であるだけではなく、同時に責任も伴うということは野田さんからも言われていました。そのような状況の中で自分達で考えながら楽しく過ごすことが出来たことはとても成長したところだと思います。このような貴重な体験をさせてもらうにあたり、先生、ガイド、リーダー、インストラクターの方々のサポートがたくさんあったことを感じました。また、大台町という場所を提供していただいた町の方々にも感謝しなければならないと思いました。私は12月18,19日も大台町で実習があるので、その時も自然や支えてくれる方々に感謝の気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。

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