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将棋めしとおやつの旅・大阪市福島区(5)松月(SHOGETSU)

 王位戦第4局2日目午後のおやつ、トラ焼を求め、松月へ向かう道すがら、福島天満宮があったのでお参りをした。

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 普段は木村九段の勝利を願うことが多いのだが、この旅のきっかけはJT杯である。ここはひとつ対局者のひとり、豊島先生の勝利を願おうと、重かった小銭を投げ入れた。

 トラ焼は阪神タイガースファンの母へのお土産にするため、なんとしても購入したかった。他店のカステラ(と、フィナンシェ)を両手に下げての入店は、少々気がひけたが仕方がない。

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 松月はなんとなくホッとする店構えである。それでいてSHOGETSUだ。
 先ほど訪れた2店舗が女子旅向けの「こと〇っぷ」なら、松月はちょっとおすまししてはみたものの「る〇ぶ」といった風情が漂い足を踏み入れやすい。何者をも温かく受け入れてくれそうな安心感がある。
(注:個人の感想です。ちなみに大阪の旅行ガイドブック各種に福島はほとんど載っていませんでした)

 王位戦のおやつのトラ焼は「カスター」であった。カスタード系のクリームが挟まっているのだろう。どら焼きのようなものだからカスターの他にあんこのものくらいはあるのだろう、といった軽めの期待はいい意味で裏切られた。

 「塩キャラメル」「ラムレーズン」「アップルシナモン」?

 見たことない。どれも食べてみたい。「カスター」や「粒あん」は母や親戚に。他は自宅用にと、色々買ってみた。

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 「ラムレーズン」は夫が一瞬で食べてしまい画像が無い。

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「塩キャラメル」と「アップルシナモン」は断面が似ていて見分けがつかなくなってしまったが、甘煮りんごが入っている方が「アップルシナモン」だ。左なのか右なのか今となっては正解がわからない。シナモンの風味は強くないのでお子様にも喜ばれると思う。

 「カスター」に至っては子供のかじりかけの画像だが許してほしい。
 「ふわふわ~!美味しい~!」と、親に似た乏しい表現力の食レポだったがこちらも許してほしい。

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 なお、店内はトラ焼だけではなく、最中をはじめ、ありとあらゆる和菓子テイストを残した洋菓子やケーキが所狭しと並び、圧巻の品ぞろえであった。
 ふと見ると自宅用の品を入れてくれた袋にはこんなキャッチコピーが。

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 「心いっぱい 夢いっぱい おいしさいっぱい」

 その通り、とにかくぎっしりいっぱい詰まった店だった。
 私はトラ焼に狙いをつけて訪れたので一直線に購入できたが、私の前に入店して順番を譲ってくれた男性はバラエティに富んだ商品を前にして悩んでおり、私のチョイスを見て「参考になりました!」と頭を下げてくれたくらいだ。
 この記録が観る将の方々の参考になると幸いだ。先の男性のようにこうべは垂れなくて結構だが、ヨダレくらいは垂らしてもらえるとこの上なく嬉しい。

 後から気づいたのだが、この店は、ケーキ&スイーツSHOGETSUだった。
松月という本店は北区中津にあるそうで、純和風の店のようだ。どちらの店でもトラ焼はお求めいただける。

(つづく)

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