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Vol.114「ゆるい職場」

みなさん、こんばんは。
先日、「ゆるい職場」(古屋星斗 著)という本を読みました。
一社会人として働く上でとても考えさせられる本でした。同時に新しい気付きも与えてくれる本でした。

この本では、働く若者世代の離職率が高いことの原因について言及しています。
2010年以降の職場の運営に関わる法令の施行により、職場環境はグンと改善した。残業時間は減り、コンプライアンスも向上し激しいハラスメントも減った。
それにも関わらず、なぜ若者は仕事をやめるのだろうか?

最も大きな理由だと感じたのは、若者の価値観の変化である。
社会は今、大きな変化の渦の中にいる。インターネットの普及により、ものすごいスピードで社会が発展している。昨日までの正解が、今日は正解で無くなっている。そもそも正解があるのか、ないのか、いくつあるのかもわからない。

このような社会では、従来のトップダウンの仕組みが通用しなくなってきている。
上からの指示を待っていたら機を逸してしまう。現代では、現場で考え、即実行し、改善していくことが求められている。

そして、私たちにとっては大きな変化だが、若者はその状況の中で生まれ、育ってきている。
教育も、教師主体の一斉授業ではなく、体験や共創することを通して学んできている。

全てではないが、多くの若者は、就職時点で様々な経験を積んでいる。中には既に起業を経験し、就職してくるものもいる。
そして、そのような経験を元に働くことになる。

そんな若者にとっては、会社だけでの仕事は物足りなくなってしまう。だからこそ、できる若者ほど、辞めていくのだ。
会社の外にもフィールドを作り、会社の中と外の両輪で進んでいく。

今までのように会社内だけが全てではない。
そうやってグラデーションのような働き方ができる時代になったのだ。

このような時代に一つの会社、組織しか知らないのは、負けたも同然であると思う。
色々な社会を知ることで、自分の可能性を広げることになる。
また、別の世界を知ることで、自分の所属する社会の良い面や悪い面を知ることもできる。

この本を通して、そうやって複数の選択肢を持ちながら自分の未来を切り開いていくことが必要なのだと感じた。

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