見出し画像

未来に変化をもたらす「場」としての受益者総会

先週9月14日(土)に、鎌倉投信が運用する「結い 2101」の第15回受益者総会を国立京都国際会館で開催した。5年ぶりに京都で開催した総会当日は、天候にも恵まれ、日本全国から500人を超える受益者(投資信託を保有するお客様)に参加いただき、20の投資先企業に登壇・展示いただいた。その「場」の熱量は想像以上に高く、投資を通じて、よりよい社会、よりよい未来につながる関係性の「輪」が構築できたと感じている。当日参加くださった皆様、日頃ご支援いただいている受益者・投資先の皆様、当日運営をサポートしてくれた皆様、全役職員に心から感謝したい。今回のnoteは、今回の受益者総会で、僕がその場で伝えたかった想いを書き残しておきたい。


1. 鎌倉投信について

鎌倉投信は、「いい会社」への投資を通じて、よりよい社会、よりよい未来をつくるという想いを掲げて2008年11月に設立した運用会社です。2010年3月に「結い 2101」の運用を初めて14年半が経ちました。あっという間です。それなりに苦労したからでしょうか、会社設立当時、真っ黒だった髪の毛は、すっかり白くなりました(苦笑)。

会社設立はリーマンショックの直後、金融経済大混乱の真っただ中でした。当時、「いい会社」とか「投資はまごころ」とか、そんなきれいごとでは成功しないと批判を受けたものです。ですが、鎌倉投信がやろうとしていることに確信を持ち、最後までやり切ろうと肚をくくれたのは受益者の皆さんのおかげでした。

東日本大震災の時の株価暴落局面では、想いのこもった投資やメッセージをたくさんいただきました。先月(8月)の株価急落局面でも、受益者の皆さんの投資姿勢は揺らぐことなく、普段よりも多額の入金がありました。受益者総会などで「いい会社」の経営者の志に心動かされ、自分らしい人生を歩み始めたお客様も沢山います。

そうしたお客様の姿を見るとこのように思うのです。

投資には「資産形成を超える価値を生む力がある」と。

そして、そのことへの確信が、今の私の精神的な拠り所になっています。今回、3名の受益者にも登壇いただき、鎌倉投信で投資をはじめたことで起きた人生の変化や「結い 2101」への投資を続ける理由について話を伺った時、人の人生そのものに貢献できる投資の可能性を改めて感じました。

2. 一人ひとりに届けたメールに込めた想い

今回5年ぶりの京都開催ということもあり、近隣のお客様3000人お一人おひとりに案内のメールを出しました。どんな想いで投資を続けてくださっているのだろう。少しは貢献できただろうか。色々な情景を頭に思い浮べながら。

今、こうした受益者一人ひとりの想いのこもったお金の積み重ねが500億円近くになりました。

● 一人ひとりの受益者のおかげで「いい会社」を応援し、よりよい社会、よりよい未来をつくることができます。
● 一人ひとりの受益者のおかげで、投資のリターンが生まれ、その利益を還元することもできます。
● 一人ひとりの受益者のおかげで、今日のこの場の「受益者総会」もあります。

鎌倉投信があるのは、一人ひとりの受益者のおかげです。一人ひとりの想いのこもったお金の積み重ねで今があります。そのことに改めて感謝しました。

3. 今回の総会のテーマ

今回の受益者総会のテーマは、「日本が誇る『いい会社』たち ~これからの日本の輝き方~」でした。近年、世界の中で日本の存在感は薄れているといわれます。確かにそうした側面はありますが、すべてがそうともいえません。

世界に誇る会社、人を幸せにする会社はたくさんあります。「そうした『いい会社』の凄さを知って欲しい。」そうした想いで今回のテーマを考えました。そして、世界が驚く技術力を持つニッチトップの会社の代表として瑞光の梅林社長と日置電機の岡澤社長に、人が輝く会社になろうと挑戦する会社の代表としてアイ・ケイ・ケイホールディングスの金子会長と未来工業の山田前社長に登壇いただき、2部構成で鼎談しました。

この鼎談を通じて、僕自身一人の経営者として、本業を通じて社会に貢献するという「信念」、「根本を大事にしながらも、時代の変化を見据えて変わる勇気を持つ」ことの大切さを学びました。経営とは、「現在の顔をした過去との闘い」です。「いい会社」の経営者と話をしていると、常に時代の先を見据え、今何をやらなくてはならないか、という意識を強く感じます。

その一方で、この1~2年の大型株相場の中で、投資先は頑張っているのにもかかわらず株価は反応しない局面が続いています。しかし、投資する「いい会社」は確かで、より強靭になっています。それだけに運用責任者の五十嵐も忸怩たる思いを持っているでしょう。ここで大事なことは、
● 投資姿勢をぶらさないことです。
● 一貫した投資哲学と投資方針を持ち続けることです。
● 運用力を磨き続けることです。
運用報告の中では、こうした地道な取り組みの中から、投資のリターンも期待できる局面に差し掛かっていることを五十嵐から報告させていただきました。

4. 投資とは、お金を介した人と人との繋がり。共にいい社会、いい未来をつくる


「投資とは、お金を介した人と人とのつながり」です。

「投資とは、今と未来をつなぐ架け橋」です。

今、世界は大きな問題に直面しています。環境、戦争、格差・・・
僕は、大局的にみれば、お金の流れが変わること、消費や投資、一人ひとりのお金の使い方が未来をよくする力になると信じています。経済とは、一人ひとりのお金の流れの総和です。その経済のあり方がこれからの社会、これからの未来をつくります。その変化の力の中心に立つのが「いい会社」です。受益者総会に集った会社のように、真剣に本業を通じて社会に貢献しようと努力している会社のみがいい社会、いい未来をつくります。

そして、その活動を後押しするのが、いい社会、いい未来を共につくるという投資の視点ではないでしょうか。市場に委ねるだけの運用、ただお金をふやすことだけを目的とした投資にその力はありません。

皆さんは、皆さんが使うお金、投資するお金にどんな想いを込めるか。そこが大事です。受益者総会を通じて、ここに集った受益者、投資先の皆さんと共に、いい社会、いい未来、いい投資の文化をつくりたいと強く願います。

そのためにも鎌倉投信は、運用のプロとして、運用成果を上げることに全力を尽くします。鎌倉投信は、投資家の資産形成と社会の持続的発展の両者を実現できる「唯一無二」の運用会社になります。そのことをお約束して受益者総会を閉会しました。

これからも、この受益者総会が、未来に変化をもたらす大きな一歩になると信じて続けていきます。来年またお目にかかりましょう!


この記事がよいと感じた方は、「すき」ボタンを押したり、SNSで感想をシェアしてくださると嬉しいです。皆様の反応や感想が鎌倉投信の「わ」を拡げる力になりますし、何よりも筆者の励みになります。

鎌倉投信のメールマガジンでは、noteの最新記事・鎌倉投信の新着情報を隔週でお届けします。ぜひ登録してください。

▶社会をよくする投資入門 -経済的リターンと社会的インパクトの両立-
当社社長の鎌田が執筆した書籍「社会をよくする投資入門」が、2024年5月27日にNewsPicksパブリッシングより刊行されました。

全国の書店やAmazon等で発売中です。ぜひお読みください。

▶鎌倉投信HP
▶ソーシャルメディアコミュニティガイドライン