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日本一周 京都・滋賀編

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日本一細かい京都・滋賀旅行の記録。
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#旅行記

【日本一周 京都・滋賀編10】 棚から京博

 期待していた養源院が開いていなかったり、方広寺を思いの外すんなり観光できたり、昼食をすばやく食べられたりしたために、京都国立博物館を訪れる時間を捻出することができた。それも一時間半ほど。  我々は国立の主要な博物館のキャンパスメンバーであるため、上野の科博や東博、西洋美術館などは無料で入ることができる。それの延長として、国立博物館たる京博も無料で見られるのではないかという淡い期待を抱いて、我らが学生証を振りかざして入場ゲートを通ろうとしたら、係のおばさんに申し訳なさそうに

【日本一周 京都・滋賀編13】 京都の激安宿と昔ながらの銭湯

 銀閣寺を後にした我々は、ようやくこの旅行の拠点となる「はる家 梅小路」にやってきた。僕は咋夏に京都を訪れたときに宿泊した以来だったが、相変わらず清潔で、値段も驚くほど安い(大人一人二泊で3,500円)。図書室は充実、ドリンクサービスまである最高の宿である。もっとも、フロントなるものは存在しないため、ポストにて暗証番号を受け取るという防犯意識0のチェックインをする必要がある。部屋は前回と同じ図書室棟の二階を予約していた。久々の図書室に立ち入ると、夏と同じ従業員のお姉さんが清掃

【日本一周 京都・滋賀編14】 寝床と風呂

・ベースキャンプ  本日の宿「はる家梅小路」に到着。明石が前に利用したことがあるとのことで、ハズレでないことは確実だ。宿泊棟の近所に建つ別館のポストから鍵を回収し、部屋に入る。建物は築100年余りとのことで、外観同様、内部も古めかしさが目立つが、清掃がきちんと行き届いているため、全く嫌悪感を抱かせない。このような宿に限ってトイレが汚いことはなかろうが、念のため確認してみると、比較的新型の便器が備え付けられており、心底安心した。別に古式の便所だろうと、清潔でさえあれば構わない

【日本一周 京都・滋賀編22】 意地でスシローに行った話

・スシロォォォー!!  京都一の繁華街である四条河原町交差点から歩いて5分、蛸薬師通り沿いのスシローにやってきた。昨晩とは異なり、ちゃっかりしっかり「営業中」である。よしよし。 (昨夜起こった事件については、下の記事に書いてあります。  はじめてNote公式の「国内旅行 記事まとめ」に載せていただいた記事が、まさかこれになるとは、、、)  祝日ということもあってか、受付は混雑しており、待ち時間は30分もあった。しかし、スシローへの思い入れが違う我々は、それくらいのことで

【日本一周 京都・滋賀編27】沖島上陸記

※汽水湖(淡水と海水の混ざった湖)の有人島は他にもありますが、淡水湖における有人島は世界に4つ、日本では唯一です。サムネイルは彦根城から見た遠景の沖島。  昨夜は「はる家 梅小路」(京都滞在の拠点としていた激安宿)で過ごす最後の夜であった。しかし、前日でありながら次の日の滋賀をまわる予定を全くといっていいほど立てておらず、ようやく本腰を上げて立て始めたのが22時過ぎ、翌朝が早いにもかかわらず日付を超えてからの就寝となった。  そして今日、なんとか予定通りに起床し、余裕を持

【日本一周 京都・滋賀編28】 のどかな時間が流れる沖島

・沖島上陸  3日目。予定より早めの起床&出発に成功するも、京都駅までの徒歩に想定以上の時間をくわれてしまい、発車十数秒前のギリギリの乗車になった。ちなみ、これから向かう沖島へは、電車に次いで、バスとフェリーを乗り継ぐ必要があるため、1本の乗り遅れが大事につながる可能性が大きいのであった。車内は西日本に多い(気がする)ボックス席が並ぶタイプで、1年前の、青春18きっぷ旅行が思い出される。 2泊3日つかい倒したお部屋  バスの発車地点となる近江八幡駅に到着。構内のセブンイ

【日本一周 京都・滋賀編29】 西洋建築!日本一おしゃれな郵便局

・ヴォーリズラリー  堀切港からバスを乗り継ぎ、近江八幡にゆかりのあるヴォーリズの建築を見に行った。彼は英語教師として滋賀県立商業高校に赴任したのち、建築家として日本全国の1600の建物の設計を手がけた。その第一号となったのが今回訪れるアンドリュース記念館である。 正面  大学時代の親友であったハーバード・アンドリュースが夭折した際に、彼の家から送られた資金をもとにヴォーリズが設計したものである。クリーム色を基調とした外壁に、木枠のガラス窓がアシンメトリカルに配置された