東京ゲームダンジョン5に行ってきた
2024年5月4日(土)に開催された東京ゲームダンジョン5に行ってきました。ゲームダンジョンとは、インディーゲームの展示会です。製作途中の作品も、デモ版として展示されています。
前回は1フロアのみでの開催だったと思いますが、今回は3階と4階の会場を貸し切っての開催となりました。規模が大きくなっていますね。
今回も様々なゲームを試遊してきました。
一つずつ紹介していきます。
■『HAPPY RUNNER』(BogosorGamesさん)
BogosorGames(X:@BogosorGames)さんが開発中の、横スクロールジャンプアクションです。
通常ジャンプとロングジャンプを繰り返しながらステージを進んでいきます。
実は、ジャンプがモールス信号になっており、それによって文字が画面上に現れます。通常ジャンプが「・」、ロングジャンプが「-」ですね。
開発者さんによると「I AM SO HAPPY」とモールス信号で打ちながら進むとちょうどクリアできるそうです。※下記ポストは別の方です
■『SteamDive』(DeriveGamesさん)
汚染された世界を吸気と排気を繰り返しながら浄化していくローグライクシューティング。
開発はDeriveGames(X:@SteamDive_of)さん
操作感が楽しく、吸気をするとゲージが溜まり、そのゲージを消費しながらハイジャンプや攻撃などのアクションが出来るようになります。イメージとしてはスーパーマリオサンシャインで水をエネルギー源にしていたものが、代わりに空気になったようなイメージ。純粋に操作自体が楽しいです。
レベルデザインなどが凝ってくるとさらに面白くなりそうでした。
■『RESO-SEEKER(リゾシーカー)』(R太さん)
R太さん(X:@rta0411)による、リゾートホテルを舞台にした探索謎解きアクションゲームです。
複数のキャラクターを切り替えながらステージ中のギミックを乗り越えていきます。目覚まし時計を投げて仲間を起こしたり、傘でシャワーの水(ダメージあり)を防いだりします。
途中で出てくるキャラクターたちのメタ発言が面白く、ドット絵がかわいいです。
■『CYBORG PROTO TYPE』(GOSHOW,INC.さん)
GOSHOW,INC.(X:@goshow_dev)さんによる、鉄拳風の格闘ゲーム要素に、ローグライク要素や装備換装要素を加えた作品です。
頭、胴体、右腕、左腕、右脚、左脚に各装備が割り当てられており、対戦中に攻撃を受けると該当部分のパーツがダメージを受け、頭か胴体が破壊されると負け、といった仕様です。
右腕、左腕、右脚、左脚はA,B,Y,Xの各ボタンに割り当てられており、割り当てられたボタンを押す事で攻撃が出来ます。
また、各パーツ毎にスキルが割り当てられており、ゲージが貯まると使用可能になります。
どのタイミングでスキルを発動するか、なども駆け引きになっていました。
他にももちろん、ガードやジャスガ、ステップといった要素もあり、必殺技にあたるスキルも存在します。
また、各パーツは対戦後にドロップする装備や、ショップで購入した装備と交換が可能です。
また、ローグライク要素としてはノード式のステージ選択画面があります。ステージをクリアして、次のステージを選びながら進んでいく流れです。 鉄拳風の格闘ゲー+装備換装システム+ローグライクというのが面白く、サクサク進めながら戦いやイベントを繰り返していくのが面白いと思いました。
また、グラフィックが良いです。既に開発に5年くらい掛かっているそうなのですが、何人で作っているのだろうかと思います。 また、マイルームのインテリア集めなど、コレクション要素も実装中のようです。
■『CHROTOPIA(クロトピア)』(PASCAPEさん)
個人ゲーム開発サークルPASCAPE(X:@PAS_CAPE)さんが開発中の、白と黒の世界で妹を探しに行くゲームです。アクションゲームで、ジャンプや攻撃を駆使しながら進んでいきます。モノクロの世界が独特で、完成したらどんな世界になるかが楽しみです。
デモ版で出て来たピンク髪の少女(主人公ではない)は何者なのだろうか。
■『Primland The Magus(プリムランド ザ メイガス)』(琥珀さん)
ドッターの琥珀さん(X:@KohakuPV)が開発中のダークファンタジー2Dアクションゲームです。呪いをかけられた孤島の遺物を集めながらスキルを増やしていって、ステージのギミックをこなしていきます。スキルを発動するためのコマンドや条件が少しややこしく、操作を覚えるまでに慣れが必要でしたが、慣れれば面白いはずです。ドット絵が可愛らしい。
■『MOTION REC』(shomaさん)
shomaさん(X:@DonutsHunter)が開発中のアクションゲームです。自身の動きの軌跡を録画(記録)して、それを再生する事でステージを進んでいきます。自分の動きを予め記録しておくというのが面白く、記録した動きで通常では越えられない場所を移動する事が出来ます。
デモ版では序盤しかプレイ出来ませんでしたが、進めていくにつれて頭を使うステージが出て来て面白くなりそうです。 downwellのような黒背景の世界に白いドット絵がよく似合います。
実は去年の時点でプロトタイプと思われるブラウザ版『MOTION●REC』が公開されています。
■『デンパトウ』(トロヤマイバッテリーズフライドさん)
モノクロの世界で"アンテナを栽培"する農場シュミレーションアドベンチャーです。
何を言っているんだ、と思われるかもしれませんが、本当にアンテナを"栽培"します。
アンテナの苗を植えて、パラボラで電波を集めて、成長しきったら切り取って業者に納品します。
モノクロの世界と、それこそ電波的なBGMが良い雰囲気を出しています。
このゲーム、発売元が「株式会社BSテレビ東京」となっているのですが、本当にあのテレ東のようです。(※開発元は番組内で講師を務めたトロヤマイバッテリーズフライド(X:@toroyakun)さんです)
下記の記事を見る限り、『デンパトウ』はBSテレビ東京で放送中の番組「東京パソコンクラブ」内で制作されたもので、番組で講師を務めるトロヤさんが制作したゲームらしいです。
■最後に
前回でも周り切れないほどの規模でしたが、今回は会場が2フロア分あるので、前回以上の規模になっており、3階のごく一角を周るだけで終わってしまいました。試遊できたのはごく一部でしたが、いろんなゲームがあって色んなクリエイターさんたちがいるというのを間近で見られたのは良かったと思います。
ただ、ゲームダンジョンの意義としては、下記の通り、
・ゲーム開発者同士の交流
・ゲームの宣伝
・様々なゲームに触れる事による知見の獲得
・ゲームメディアへの露出
などが挙げられると思うのですが、そうなると、私のような「ゲームを作っているわけではなく、仕事でライターをしているわけでもない」ような人物が行く意義はあるのか?とは思いました。
今回は取材のつもりで行きましたが、次回以降どうするかは、その辺りの折り合いをつけて取捨選択していかないとなとは思います。
それでも、来ている人たちがみんな楽しそうなのは良かったですし、そういう面で良いイベントだなと思います。
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