yuhi
誰にでも優しい人にならなくていいのだけれど海になりたい
10/1 きみをふ、と思い出す時いつだって 青いシーツにくるまれている
9/19 丁寧に雑に畳んでくれた傘 スローに見えた君のゆび先
9/16 満月が綺麗で、君に私から送る「が」「ん」「ば」「れ」反射するかな?
9/2 どうしよう 母になりたいというのに ハンバーグ一つ作れやしない
9/1 秋はじめ 水面が優しい黄色に揺れる 私と貴方と触れる
7/13 記念日も忘れたけれど彼が今幸せだったらいいなと思う 6年もかけた漕いでも終わるなら 最初から泳がなくてよかった 7/17 寝汗かく溶けるアイスとポイの紙 市バスの走る鴨川が祖父 7/20 あまりにも素朴で質素マシッソヨ 7/29 私は君と魂がぶつかるときのきらめきが好きだったの 8/18 もう君が出ることのないベランダで ずっと死んでたセミを見ている
春、日向みながら聴いて、私を私の知らない街走らせて
いっぽんの太い大きい柊を切り落とすことのようなさみしさ
いつも恋してしまう午後、状況は関係なくて高校生の
手遊びで缶の上に置いた花瓶を翌朝眺めて現実か、って
なにかしら病気をすると電話してきてくれるマイサラリー戦士
早く良くなりますように、こんなにも祈れる人と別々の帰路
東西線高田馬場にて突然に始まるParis Collection参勤交代 青森に行くのはベトナム行くぐらい未知をしていてのたれ死ぬかも ふわふわの犬の毛光る雨の夜 私、本当はどこにいるのか 仰々しい音を立ててうごめく。 ビル、光る。 あの頃は唯わくわくして、きらきらした景色だったのに。 網戸越しに見ている。私には、自分の地面を作れない。自分の目の前の全て、何も作れない。 考えて?東京の夜にきらめくは急ぐ自転車数多なるゴミ 真っ黒な夜空を見ながら、どこかにある記憶の中
たまたまニュータウン 街も恋してる ピンク、オレンジ、きみとチュー、初秋
未だ少しあたたかい紙折り曲げてメモと化す指触れる北極