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落ちているならそれでいい[rika_09-7]

これまでに洗濯科学として、汚れはどこへ行ったか?や、水と油と界面活性について「泡てない、泡てない」といった記事を書いてきました。

汚れは消えて無くなるわけではなく、衣類から水に移っています。
その水に移動するためには、水と仲良くなければなりません。そこで、洗剤(界面活性剤)やpHを変え水との親和性(アフィニティ)を変えることで、水に汚れを移動させることになります。

どうしても水と仲が悪いのなら、捨ててしまうような布に汚れを移動させる方法もあるでしょう。


あとは…「臭い」と「菌」ですかねぇ…

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その他の汚れ

衣類における臭いの原因の多くは、主に皮脂が菌によって分解された菌のうんこかなとおもいます。菌はそういった食べ物を食べ、増えていきます。繊維の中の中に潜んで、洗濯から逃れるわけです。わずかでも生き残れば増えて臭いの物質を作り出すことが出来ます。

菌はちゃんと移動させる or 殺し切ることと、増やさない方法が必要です。

特に生乾きですよね😅
モラクセラ菌(Moraxella osloensis)による4-メチル-3-ヘキセン酸が原因とされているようですね。温度を高くすると菌はダメージを負いますから、効果はあるとおもいますよ。そのあたりは専門のメーカーに任せたいなとおもいます。

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汚れの落とし方

これまで洗濯について化学的な観点が多かったですが、
物理的な要素も重要です。

汚れを水に移動させるわけですが、水の量も実は重要デス。
大量の洗い物をギュウギュウに詰めちゃ汚れは落ちにくくなります。

理由①:汚れが移動する先が満員だ

汚れを水に溶かして行くわけですが、溶かす側の水が汚れていれば、衣類は汚れていきます。汚れを均等に分散すると考えるのが良いでしょう。綺麗な水に汚れを移して、どんどんと汚れを薄めていくわけです。

理由②:静止した水では汚れは移動しづらい

大量な水が必要な理由にもなりますが、水は動いたほうがいい。
コーヒーにミルクを入れたときに、かき混ぜますよね。そっとしているとジワーッとしか混ざっていきませんよね。

理由①も②も、こう考えましょうか。
ミルク嫌いなのに、コーヒーにミルクを入れてしまった。
コーヒーはいくらでもある。
じゃあ、どんどんコーヒーを足して、ミルクを感じなくなるまでコーヒーで薄めていこう!
コーヒー入れて、混ぜて混ぜて、コーヒー入れて混ぜて混ぜて…。

洗濯はそうやって、汚れをどんどん薄めていく行為です。
少量の洗い物を大量の水で洗うのが一番いいですよ。

…わかるかなぁ😅


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大体最初に「洗濯」でイメージしたことを書き尽くした気がします。

洗濯科学の話題で、「洗濯マグちゃん」の話題が出ました。

正直、マグネシウムで汚れが落ちるかは、原理・メーカーの主張を見る限り、それほど落ちるようには思いません。ただ、「絶対」は無いが信条でございまして、落ちる・臭いが無くなるというご意見はありますし、私はそういった意見を尊重します。

実際、調査してみたところ、「落ちる派」と「落ちない派」がありますね。

消費者庁も、過剰な表現は抑えるべきだと言うだけで、完全に否定したわけでは無いんですよ。「データ見たけど、その表現はいいすぎじゃない?」ってだけで、嘘ではない。メディアが過剰に取り上げすぎ、消費者も自分で試しもせず、過剰に反応し過ぎだとおもいます。


大体、水だけで結構落ちますよ。
「水と仲良くする」ことと、「水で薄める」が汚れを落とす本質だとおもいます。汚れ0とか、やりすぎデス。


ちょっとなんだか、まとまりのない記事になってしまった。
7まで続きましたが、一旦洗濯科学はこれまでにしましょう。なんか、書かなきゃ〜とおもいすぎて、疲れちゃった😆


引き続き、小中高の理科のお悩み、この実験なんで?とか、
覚えるとなんかいいこと起こる?とか書いていければとおもいます。


それでは!

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