現場トレーナーがやってはいけないこと
本日の現場からは、
【現場トレーナーがやってはいけないこと】と題してお話します。
今まで、現場に行く価値はもちろんのこと、現場でやった方が良いことなど提案させて頂きました。
今回はその反対で〝やってはいけないこと〟についてお話します。
せっかく現場に出向いたにも関わらず、ちょっとしたことで自分の商品価値を下げてしまってはもったいないですよね。
そうならないために、やってしまいがちな〝やってはいけないこと〟について考えていきます。
〝伝わる〟ことで成立する
野球現場でのありがちな一コマです。
コーチがトレーナーにこう言いました。
コーチ:「投げる時に必要な筋肉って何?」
トレーナー:「投げる時とは? どのフェーズですか?」
コーチ:「…。あぁ、、、リリースの時とかは?」
トレーナー:「リリース時ですね!」
トレーナー:「フットプラントで内転筋が働き、AOSが働いて…」
なんてやり取り、よくあることかと思います。
このやり取りを聞いて、何も感じない人へ。
これ現場では〝やってはいけない〟やり取りです。
もちろん言っていることは、何も間違っていません。
しかし、相手には何も伝わっていません。
こちらにとって、いくら正論でも相手に伝わらないと、意味を成しません。
〝他者目線〟に立つ
物事を進めて行くとき、そこに、自分以外の他者が関わる際には、
〝他者目線〟で物事を捉える必要があります。
これは、現場トレーナーだけの話ではなく、何事においてもいえることだと思います。
こちらにとっては当たり前で、トレーナー間で当たり前のように話している言葉でも、相手にとっては他国語のように聞こえている可能性があります。
まずは、その事実を理解することが大切です。
その上で、相手が知っている単語で、聞き取りやすい言葉や順序、ペースで話す必要があります。
良いことをしてあげたいっていう思いが強ければ強いだけ、陥りがちです。
熱くなったときは、一旦冷静になり他者目線になって考えてみると良いかもしれません。
では、現場における〝他者目線〟とは?
〝カタカナ〟(専門用語)を使わない
どういうこと?って思う人と、
あぁーなるほどな!って思う人と、
この差は〝現場感〟の差じゃないかなぁと思います。
現場に行く際、特に初めての現場や、一定の関係を築けていない現場に行く際には特に大切なことです。
イメージする為に、先ほどの野球現場での一コマをカタカナ(専門用語)を使わずに翻訳してみます。
コーチ:「投げる時に必要な筋肉って何?」
トレーナー:「投げる時? どのタイミングですか?」
コーチ:「…。あの、リリースの時とかは?」
トレーナー:「リリース時ですね!」
トレーナー:「踏み込んだ時に、内モモが働き、斜めのラインが働いて…」
(タイミング、ラインはセーフ)
てな、感じになります。
ちょっとしたことですが、結構大切なことです。
他者目線で考えた時に、
知りもしないカタカナを並べられたところでまったく理解できません。
フットプラント?の時点で相手はちょっとイラッとするかも…。
この一連のやり取りの目的(ゴール)は、コーチに投げる時に必要な筋肉を伝えることです。
聞き手(コーチ)が聞きやすく、理解しやすいように伝える事が大切です。
こちら側に引き込んではいけません。相手側に寄り添って下さい。
〝学生さん〟は特に要注意
学生の頃ってギラギラしているし、そのくらいじゃないとダメだと思います。
トレーナー間での競争もあるし、知っている事をみせて見栄を張りたい。みたいなこともあると思います。
それを仲間内でやる分には悪い事ではないと思います。
しかし、それを現場でやってしまっては〝致命的〟です。
様々な知識をインプットする事は大切で、専門書を読み漁るのも大切です。
でも、それをアウトプットする時は、くれぐれも他者目線に立って、むやみやたらにカタカナを使い過ぎないようにしましょう。
本当の目的(ゴール)を最短距離で、達成できる選択をしてください。
というわけで、
【現場トレーナーがやってはいけないこと】と題して、お話させて頂きました。
本日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください。
以上、現場の竹田祐平からでした。
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