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「青春18切符」

2月。暦の上では春になるというのに僕の気持ちはまったく晴れてこない。それは体感温度のせいではなく、紛れも無くコロナのせいだ。

僕は昔からどこかに行くのがとても好きだった。知らないまちに行けば、知らない道や知らない人や食べたことない料理と巡り会える。そんな偶然を見つけていくのがなによりも楽しかった。でも、2年以上、コロナのせいで旅に出れていない。僕は今、必然の中で生きている。この2年で何百回と神田川沿いを散歩した。「へぇ〜!こんなところにこんな店あるんだ!」とか「え!こんな道あんの?これ、通れるか〜?」と浮ついた声で言いたいけれど、何百回とも通っているので僕はそこになにがあるかわかってしまっている。僕は必然の中でしか生きれていないのだ。そんな、今が窮屈でどうしようもないので、僕がいつもやっている発散をここで吐き出そうと思った。

その吐き出し方法が「ジョルダン青春18切符検索」で行きたい場所を検索し、その道のりの中で「乗り換え時間が結構あるから、知らん駅やけどなんかあるかな〜」とか「ここで宿泊するということは良いサウナ施設とか朝はここの喫茶店でモーニング食べようかな〜」などを調べながら、行きもしない旅程を昔からたてるのが好きだったので、これからはここに僕の窮屈を吐き出していこうと思う。

一応、僕は近畿大学経営学部商学科観光・サービスコース(サブタイトルが長いから観光学科がいつも薄れるので正式名称だるい)だったので、観光には少しは詳しいと思う。あと、「旅と鉄道」というどこにでも売られているような雑誌であった「旅プランコンテスト」という旅のプランを競う大会でも優秀賞を取っているので、安心して見ていただきたい。

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旅と鉄道-2

※(2020年9月号)旅と鉄道に掲載された旅プラン

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