藤村悠葉

学生の雑記とメモ

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最近の記事

しやしやお散歩紀行23

20240502 今日は出町柳商店街を歩いた。 いつもの好きな喫茶店に行って、吸わないタバコの煙を服にたっぷりと、それも染みつきやすいネルシャツにたっぷりと吸わせていた。昼過ぎのことだったので、サンドイッチを頼んで、ナポレオン3世の評伝とカフカと鷲田一清を読んでいると、視界の端っこに旅行者に見えるソワソワしているおじさんがいる。この多動症の代名詞のようなおじさんは、店員さんに注文でもないのに博物館の展示の話を話しかけたり、ずっと座り直したり、机にかけているカバンをずっといじっ

    • 2024年4月に読んだ本

      セネカ(中澤務訳)『人生の短さについて 他2篇』光文社古典新訳、2017年。 宮﨑麻子『ローマ帝国の誕生』講談社現代新書、2024年。 伊藤亜沙編『「利他」とは何か』集英社新書、2021年。 中畑正志『アリストテレスの哲学』岩浪新書、2023年 ハイデガー(細谷貞雄監訳、杉田泰一、輪田稔訳)『ニーチェⅠ』平凡社ライブラリー、1997年 轟孝夫『ハイデガーの哲学』講談社現代新書、2023年 東畑開人『野の医者は笑う』文春文庫、2023年 ドゥルーズ(湯沢博雄訳)『ニーチェ』ちく

      • こうこうお散歩紀行22

        20240426 今日は、大学のベンチで横になって瞼の裏を這いずり回る寄生虫みたいなそれを目で追っかけていた。 朝起きて薬局に行き生活用品を揃える。歯ブラシ、歯磨き粉、ヘアスプレー、カビキラー、トイレ洗剤、トイレブラシの替え芯。 しまった。トイレブラシの替え芯ではなく、本体を買ってしまった。誰かにあげるなんて何だか変だが、買い換えるほどトイレブラシはいだんでも汚れてもいない。風呂洗いに使おう。 大学で3限が終わり、次の授業の教室がある建物付近のベンチで本を読みながら寝てい

        • 読書マラソン用に書いたけど読書マラソンがなくなって意味がなくなった読書感想文23冊

          1.アガンベン『開かれ』 人間と動物はどのようにして異なるのか。この大きな問題に対してアガンベンは、美学、生物学、歴史、哲学を横断しながら《人類学機械》の名の下に、西洋思想が人間と動物が排除と包摂の不可分な関係にあることを明らかにしていく。そして最後にはハイデガーの再解釈に至り、西洋哲学とは元来生政治であったと結論づける。人間と動物の「閾」を我々にのぞかせていくアガンベンの思考に震撼する。 2.千葉雅也『勉強の哲学』 大学生は、深く勉強し、元来キモくなければな

        しやしやお散歩紀行23

          いしいしお散歩紀行21

          20240418 今日は、大学の中を歩いていた。 文学の授業を受けて、友達と鴨川のパン屋さんに行き、歩きながらパンを食べると、結局時間が切れて落ち着いて食べることができなかった。友達は、パン三つを、それをかなり甘いやつを買って、ドカ食いしたのちにコーラを飲んでいたのでかなり辛そうだった。面白い。俺もいつもするが今日はパン二つにとどめておいた。実は、登録している授業はもうないので、帰ってもよかったのだが、面白い授業に潜らなければならないので、3限目の時間を本を読んで潰していた。

          いしいしお散歩紀行21

          かもかもお散歩紀行20

          20240413 今日は、賀茂神社を歩いた。 7時ころに起きてごそごそして2限にあるフランス語予習をした。講読のフランス語は倒置が多いので分かりづらい。思いついた修飾語を後から付け足していくような文章は、日本語話者には訳しづらい。そんな困難を乗り越えて、大学に行き10:30に教室に着くと、二人の人間がおった。一人は電話をしており、一人はヘッドホンをしている。教室に入る際、ヘッドホンに会釈されたので、おそらく同じ授業をとっているのは、この人だけなのだろう。電話をしている方は、授

          かもかもお散歩紀行20

          おでおでお散歩紀行17.6あおあお

          函館港から津軽海峡を渡って青森港に行くフェリーに乗る。このフェリー、お客は6人ほどしかいなかったのでおそらく客船ではなく貨物船なのだろう。客室は学校の教室ほどの広さの空間が30ほどある。雑魚寝する空間なのだが、一人一つの空間を占領してもなお余るところが多い。なので一部屋丸々占領できた。しかし、一人教室ほどの広い空間を占領できる満足感もたちまち寂しさに変わってしまった。 ここから4時間も船に揺られると考えたら暇で仕方ない。そこでESの相談をしてくれた友達にでも電話をかけてアドバ

          おでおでお散歩紀行17.6あおあお

          はるはるお散歩紀行19

          20240407 今日は、鴨川周辺を歩いた。予定がない日は、無性に歩きたくなる。だから、静かなところ、本屋に併設されている喫茶店にでも行けば読書も捗るだろうと思い、祇園四条駅から南に4分ほど歩いたところにある、天狼書店というところに行った。この本屋は、セレクト本屋だと思っていたのだが、意外に岩波文庫などの古典も多く置いていたので、あまりセレクトされていない。一方でかなりセレクトされた本も置いてあった。すなわち、買うまで中身のわからない本である。読む本は持っていたのだが、あえて

          はるはるお散歩紀行19

          おでおでお散歩紀行17.5はこはこ

          函館に着いた。何も調べていないが、とりあえず散歩道を調べると、十字駅とやらにいけば楽しいらしいので路面電車の方に向かう。天気は曇り時々大雨といった感じか。折りたたみ傘を広げて標識を頼りに乗れた。路面の線路に溜まった泥水を跳ね除けて溜まった水がドサァーと広がって靴にかかりそうになる。車両の中は人が止まったおかげなのだろうか、むわっとしている。気温はそこまで低くないで湿気だけが不快感を煽っている。履いたズボンが北海道仕様にも関わらず、この気温にしてはアツすぎるように思えた。どこか

          おでおでお散歩紀行17.5はこはこ

          しとしとお散歩紀行18

          20240325 今日は学校の先生と飲んだ。不承者の僕が非進学コースにいた、中学三年の時に数学Aを教えてくれた先生で、理論から教えてくれるのでわかりづらいと評判だった先生だ。というか、数学Aを中学三年生に教えるのは、発達の関係上通常の中学では不可能なので、わからなくても問題ないのかもしれない。そんな中中学三年の時は、かなりクラスの雰囲気もよくみんな仲良しだ。仲良しすぎて授業が内容をかけ離れて盛り上がってしまうぐらいだ。そんな話してるとキリがないので話を進めると、ほぼ1ヶ月前に

          しとしとお散歩紀行18

          2024年3月に読んだ本

          ★★重田園枝『社会契約論』ちくま新書、2017年。 ★グレーバー、デヴィッド(酒井隆史訳)『官僚制のユートピア』以文社、2017年。 酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』講談社現代新書、2021年。 栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』ちくま文庫、2021年。 ★★吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』岩波現代文庫、2020年。 ★熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』ハヤカワ新書、2024年。 中沢新一『純粋な自然の贈

          2024年3月に読んだ本

          隘路に入り込んでアイロニー

          隘路に入り込んでアイロニー

          おでおでお散歩紀行17.4ちとちと

          南千歳行きの電車に乗る。千年といえば空港のあるところだが、僕は空港には用はない。そこで乗り換えて函館に行くためだ。函館までの電車では『地下室の手記』を読み進めていた。おじさんが地下室でただぼやいているだけの狂気じみた小説だが、正直こんな感じの卑屈な人物は現代のどこにでもいるし、自分にも似たところあるよなとか、描写を進めていくうちに羞恥心掻き立てられてきた。そんなわけで鬱屈した気分にで小樽から南千歳までの40分を過ごした一方でぼっーと外を眺めてることもあった。今何の脈絡もなく雪

          おでおでお散歩紀行17.4ちとちと

          乗るバスの番号を間違えてしまった。急に左に曲がったと思ったら、行ったこともない車庫まで連れていかれて、運転手も変わって、ついにはバスの番号まで変わってしまった。

          乗るバスの番号を間違えてしまった。急に左に曲がったと思ったら、行ったこともない車庫まで連れていかれて、運転手も変わって、ついにはバスの番号まで変わってしまった。

          論理すぎるとlonely…

          論理すぎるとlonely…

          おでおでお散歩紀行17.3おたおた

          20240316の夜 フェリーを出ると、雪があったので着いたことを実感した。Googleマップに従って予約した宿を探していたが、雪のせいでどこが歩道でどこが車道なのか、あるいはそもそも歩道があるのかすらわからない。夜の9時ごろの真っ暗ななか、電灯を照り返す降り積もった雪が、土や滑り止め石とまじってすごく汚い。マップでは緑色に彩られている公園も実物は真っ黒。自身を阻む坂道や滑りそうになる雪を超えて、予約したゲストハウスに到着した。すると、受付の人が「明日のご予約ですね」と告げ

          おでおでお散歩紀行17.3おたおた