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幻の期末テストはどこへ。ICT活用は"保護者目線で"十分ですか?

ご本人の了承を得てシェアさせてください。ある私立中学の保護者のお話から。

他校でデバイスを持たせているところは朝8:30に点呼してるんですよ。期末テストをしないで成績だけ送られてきましたけど、あれだって配信できるし自宅ですることだってできますよね?(まさか作ってないとか!なんて思うのは教師かorz)期末テストも配布されるかと思って待っていましたが、配布も配信もなかったです。ほぼ1ヶ月分なかったんですよね、授業…

その学校では生徒は一人一台で自宅に持ち帰っています。詳しいことを言うと学校名が分かるので伏せますが、全ておっしゃる通りで耳が痛い。

(個人的にはせっかくだから生徒は休みを満喫して家事したり調べ物したり、読書したりって思いますが、それとこれとは別問題!)

教育の機会損失が表すこと

その方も読んでくださっていたのがこの記事です。実際私のクラスでかつて1月数学の授業がなかったときのことにも触れています。

学校ではよく「一人でもスマホを持っていなければ配信すべきではない」と言う先生がいます。ほとんどの学校は公私に関わらずこのスタンスでしょう。一方で、映像授業や朝の点呼に救われると言うこともありえます。ガッチリ一日中と言うのは無理があると思いますが、ちょっと顔を見るだけでもいいと思います。

反応の速度が正反対だった英語塾と学校

個人の英語塾関係者の対応は凄まじく早く、翌日にはオンライン講座を打ち出していました。今までテックに疎く、Zoomが何か知らなかったような方が100人近い生徒を数名ずつ自宅とつないでオンライン講座を行う…気の遠くなるようなことですし、体への負担も大変なものです。それでもみんなすぐに踏み切ったのには理由があります。

・面倒見のいい方が元々多く、すぐに何かしてあげないと!と考えた。
・若年層が多く、1ヶ月あくと大きく後退してしまう。
・当然その1ヶ月のお月謝はもらえない、仮にもらえても何ヶ月もそのままにはできない。

個人の英語塾の場合そのまま生徒が離れてしまう可能性が大きい。そして、ここを学校は甘えていると思うのですが、

オンラインで普段の授業のせめて何割かのことをしない=月謝返せ

なんです、世間的には。

今回の対応について来年度の募集に影響があると少し変化があるかもしれません。それくらい多くの学校現場の対応は遅いし、反応も薄いんです。

いち早くオンラインに切り替えて分かったこと

英語塾関係の友人は、気づいたことをFacebookにアップしています。例えば、家で一人で昼ごはんを食べる子どもに喜んでもらえたと言う話。親がいないときに信頼できる先生が直接連絡をくれるって心強いですよね。

人数の話、タイムマネジメントの話、教材の向き不向き、実際にやってみてうまく行ったこと行かないこと。著作権。

やってみないと分からないことをこの期間にどれだけの割合の先生がやったでしょうか?これだけの危機感を学校現場は持っているのか私は疑問です。


さいごに

保護者って思っていてもなかなか口にしてくれません。今回のお話は同じ保護者だから聞けたのかもしれません。自分が担任をしている時代にもよく、「ぜひその話を管理職にもしてください。私からも言っていますが、なかなか難しくて。」とよく言ったものです。

ただ、教育のこと学校のことを本気で考えているような方はなかなか言ってくれません。先生たちも忙しいのに申し訳ないから、と遠慮されるんです。我が子の都合ばかり言うのも憚られると思われるのでしょうが、みんなのためにも(声を上げにくい現場の先生のためにも?)学校のカンフル剤としてもぜひ声を上げていただけたらと思います!

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