#4安全保障の領域

みなさんこんにちは!ゆうごです。今回は安全保障の保障の領域について紹介したいと思います。現代の戦争は核兵器に代表されるような大量破壊兵器の登場により国家間における全面戦争が起きる可能性は低いとされています。人類の歴史は戦争の歴史でもあり戦争によって技術革新が起こりました。技術革新に伴って戦争領域も変化しています。現代の戦争領域は大きく分けて5つのドメインに分かれています。陸、海、空、宇宙空間、サイバー空間です。

まずは陸です。人類の戦争の最初の形態が陸上における戦闘です。狩猟採集社会から農耕社会へと移行し、農作物や土地を巡って集団同士で争いが起きました。弓矢や槍、斧などは初期の武器です。中世に入り銃が開発されたため戦争の形態も集団戦へと変わります。日本では織田信長が長篠の戦いで採った戦術です。第一次世界大戦を経て戦車や装甲車が開発され破壊力が増大しました。現代においても陸上戦闘能力は重要です。

陸の次に戦闘領域になったのは海です。太古の時代は釣り船などの小規模なものでした。帆船や蒸気船が登場し、多くの人が乗船し大砲を携えるようになり殺傷能力を有するようになりました。現代においても制海権の確保は死活問題であり島国の日本にとって極めて重要な領域です。

海の次に登場したのが空です。飛行機の登場はまさにブレイクスルーです。世界初の有人飛行を成功させたのがライト兄弟です。第一次世界大戦において主に飛行機や飛行船は偵察としての役割を担いました。ヨーロッパ戦線ではイギリス軍が最初に空軍の前進組織をつくり戦争を有利に進めました。第二次世界大戦において戦争領域がすでに空に移行し制空権の確保に枢軸国、連合国は奔走しました。その典型例が航空母艦の登場です。零戦やスピットファイヤ、B29などの戦闘機や爆撃機が生まれ殺傷能力の高さが立証されました。現代では無人飛行機が新たな戦闘の担い手となり各国が開発に力を入れています。

空の次に登場するが宇宙空間です。第二次世界大戦後、世界は冷戦構造となりアメリカを中心とする自由主義陣営とソ連を中心とする共産主義陣営に分かれ対立します。その対立の最前線が宇宙です。ソ連のユーリィ・ガガーリンが世界で初めて有人宇宙飛行を行いました。その後アメリカのアームストロング船長が月面着陸を果たすなど米ソの宇宙開発は激化します。安全保障における宇宙空間は目の役割を果たしていると言われています。軍事用のレーダーや、日常で使うマップは人工衛星の情報伝達に依存しています。イラク戦争における米軍の圧倒的な勝利は精密機器による正確なミサイル攻撃です。その攻撃の土台となるのが人工衛星です。近年中国はアメリカの人工衛星を破壊する対衛星ミサイルの実験に成功しています。また、人工衛星にウイルスを侵入させ通信を妨害するという攻撃方法も実験段階にあります。今後の米中新宇宙開発競争は激化の一途をたどるでしょう。

宇宙空間の次に登場したのがサイバー空間です。上述の四つの空間と比べ死傷者が出ないことから静かな戦争といわれ現代戦の主戦場になっています。日本ではJAXAや三菱などがサイバー攻撃を受け深刻なダメージを受けています。またアメリカの重要なインフラ施設にロシアのハッカー集団がサイバー攻撃を仕掛けガソリンのなどの供給が一時的に止まる事件が起きています。中国はサイバー攻撃部隊を抱えて官民問わずサイバー攻撃を仕掛けています。今後日本はサイバー攻撃に対応する体制を確立する必要があります。

現代において陸、海、空、宇宙空間、サイバー空間が統合されるマルチドメインの戦略が重要になります。日本は早急に統合運用能力を獲得して安全を確保することが求められています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた次回👋


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