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サイコパスの心拍数

サイコパスになる理由

サイコパス。
それは恐怖心と共感能力に欠けて、刺激を求めてる要注意人物。
ではどうしてサイコパスはサイコパスになってしまったのか?
その理由は、

心拍数の低さだったんです。

神経学者エイドリアン・レインは研究によって、
心拍数の低さがが反社会的な行動に影響すると発見しました。

レインは5868人の子供に対して、安静時やストレス時の心拍数調査を実施しました。
(ストレス時とは、ちょっと難しい計算をさせてる状態です)
すると問題行動の多い子供は心拍数が低いことが分かりました。

レインはさらに経年調査で29歳のになった彼らの心拍数を調べました。
彼らの中には、現在服役中の者もいます。
そこで、レインは彼らを犯罪者になったグループと、
犯罪者にならなかったグループに分けて心拍数を比較してみました。

結果、犯罪者になったグループは子供のころからずっと心拍数が低かった人が多かったのです。

レインはこの調査によって、
生まれつき心拍数が低い人間は、犯罪を犯すリスクを抱えていると結論付けました。
(かなり問題視されている結論ですが
僕は、個人が自分の性格に対するリスクを知っておけば改善策が見いだせるので、こういった結果は広めるべきだと思います)


心拍数とサイコパスの相関

ではなぜ、心拍数が低いと反社会的な人間になるのでしょうか?

原因1 恐怖心のなさ
安静時とはいえ、被験者の子供は見知らぬ大人に囲まれて不慣れな環境で調査されます。
臆病な子どもなら不安を感じて心拍数が上がってしまうでしょう。
それでも心拍数が低かった子どもは、恐怖心が欠如していたと言えます。

原因2 共感のなさ
共感力の高い子供は、殴られる想像をしただけで心拍数が上がります。
逆に共感力を欠く子どもは、殴られたらとどんな気持ちになるのか想像できません。
よって暴力的なシーンを見ても心拍数がが低いままなのです。


原因3 刺激の追求
刺激に鈍感な子は、ちょっとしたことでは心拍数は上がりません。
気持を高揚させるためには、普通の子よりも刺激的なことをしなければならないのです。

こういった3つの原因によって、
普通よりも刺激的なことを求めてしまうため、暴力やドラッグに手を染めてしまうのです。

彼らは恐怖に動じず、犯罪に対して罪悪感もなく、更なる刺激を求める。
まさに典型的なサイコパスのイメージそのものですね。

心拍数が低いと攻撃的になる。
こうした傾向は人間だけでなく、ウサギやチンパンジー属のボノボ、リスに似た哺乳類のツパイでも見られることができます。
つまり、どんな動物にもこういう存在が一定数いるんですね。

犯罪者になるか実業家になるか

今までの話では、「心拍数が低い=サイコパスになる」でした。
しかし、必ずそうなるとは限りません。

そもそもなぜサイコパス的な人間(動物)が生まれるのでしょうか?
それは冒険しなくては、新しい狩場を得られないからです。

狩猟時代、人間は一定の場所にとどまって生活するのではなく、
狩場から狩場へ移動する生活を行ってました。
しかし、臆病な人間ばかりいると狩場をさがせず、その一族は滅んでしまいます。
一方、野獣に対する恐怖心や仲間がやられていても共感しない者たちは次々と狩場を開拓できます。

こういった時代の性格がいつしか遺伝として刻まれていき、
現在もこういった人間が一定数生まれてくるのです。

彼らは一見すると、暴力的で不気味でおっかない人間に見えます。
でも、そういった性格は見方を変えるととっても頼もしい人間になるのです。

彼らは恐怖に動じることなく、新しい分野へどんどん飛び込んでいけます。
共感能力に欠けてるので、言いたいこともズバズバ代弁してくれます。

こう見ると頼もしく感じませんか?

こういうタイプの人間は実業家として成功しやすいのです。
普通の人ではできないことも、怖気づかず、忖度なしでガンガン攻めるので、
合理的なビジネスの世界ではかなり有利な才能となります。

こういう人を犯罪に走らせてしまうのはもったいないと思いませんか?
彼らが犯罪へ走らずにすむよう、環境を整えれば社会はもっと有意義なものになるでしょう。
ちょっとワンマン傾向があるかもしれませんが、犯罪者になるよりずっとマシです。

より良い社会とは、それぞれがその独特な個性を思い切り表現できる社会だと思います。
近い将来アルゴリズムが、それぞれの個性を発揮できるような環境を整えてくれます。
犯罪者となってしまった人たちでも、その独特な個性を社会に役立てる日がくるでしょう。

参考

言ってはいけない

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