見出し画像

知識社会の終わり

知能はほぼ遺伝で決まります!
「貧乏人には、教育の機会がないので、いつまでたっても貧乏なままだ」
という説がありますが、
貧乏な人がいつまでも貧乏なのは、教育のせいではなく知能が遺伝するからなんですね。

この社会の問題は、
知能で収入が決まる傾向が高いのに、知能は遺伝だということをタブー視しているところですね。


経済格差=知能格差

経済格差の正体は知能格差である。
アメリカの政治学者チャールズ・マレーは「階級『断絶』社会アメリカ」という本において、このような調査結果を発表しました。

マレーは以前、「ベルカーブ」という本を書いたことで、差別主義のレッテルを貼られてしまいました。
なぜならその本の内容が
「白人と黒人の経済格差は知能に差があるからだ」
というものだからです。

なので次の「階級『断絶』社会アメリカ」では、
白人を対象とした調査で、知能差が収入差に影響をもたらすことを証明したのです。

マレーは、企業経営者の登竜門ハーバードビジネススクール(HBS)を筆頭に、一流大学であるハーバード大学、プリンストン大学、エール大学を卒業した40代から50代の住所を調べました。
すると、HBSを卒業した83%が高級住宅地に住み、
その中でも61%がスーパーZIP(ZIP=郵便番号)という超高級住宅地に住んでいました。
一流大学でも全体の45%がスーパーZIPに、74%が高級住宅地に住んでいます。
具体的な場所で言えば、ニューヨークや首都ワシントンD.C.、サンフランシスコのシリコンバレーですね。

つまりエリート大学を出た知識人のほとんどが、お金持ちになっているということですね。
まぁ、当然な結果ですね。

一方で勉強に追いつけず高校を中退した人たちの多くが低所得地域に住んでいます。
そこは、多くの失業者がドラッグや酒に溺れ、犯罪が横行する地域です。

彼らは「プアホワイト(貧乏白人)」や「ホワイトトラッシュ(ゴミ白人)」と呼ばれていて、
倒産した工場が放置されるラストベルト(錆びついた地帯)に吹きだまっています。

このような白人は全体の2割もいるとされています。

つまり、勉強に追いつけない人たちは、低所得者となり地に落ちていくということです。

スーパーZIPに住むエリートたちは、勉強ができるのでお金持ちになれた。
一方、ラストベルトに吹きだまるプアホワイトたちは、勉強ができないから貧乏。

こう書くと、「彼らが貧乏なのは勉強する機会が与えられていないからだ」という反論が来そうですが、
これはアメリカでも優遇されている白人の世界の話です。
先祖代々高度な教育を受けてきた人たちの話です。
さらに教育の質も年々良くなっていってます。
公立でも当然のようにプログラミングを教えてますし。

教育の質が上がってるのに、、
なぜ一部の白人だけ大金持ちになり、多くの白人が貧しくなってしまうのでしょうか?
それは、社会で求められる人材がより高度な人材(=頭のいい人)だからです。
そしてその頭の良さは、遺伝によって決まってしまいます。

能力=遺伝

アメリカの教育心理学者アーサー・ジェンセンは1969年、
知能の70%が遺伝であると主張しました。
彼も人種による知能差を肯定したので、差別主義者だとレッテルを貼られ糾弾されてしまいました。
現にデータの偏りやねつ造もあったため、彼の主張はデタラメだとされました。
(この研究に怒りが集中したのは、黒人擁護ではなく、白人がアジア系より劣ってるというデータがあったからかもしれません)

しかしその後、双子の知能テストなどから、現代では知能の遺伝率が濃厚であるという結論に至っています。

一卵性双生児は一つの卵子が二つに分かれて双子になった子供たちです。
なので、2人はまったく同じ遺伝子を共有しています。

一方同じ双子でも、二卵性双生児は二つの卵子がそれぞれ受精したことで生まれる双子なので、遺伝レベルは普通の兄弟と一緒です。

一卵性双生児類似性を調査すると、類似性は以下の通り。
音楽能力では92%
運動能力は85%
数学は89%

一方二卵性双生児
音楽能力では49%。
運動能力は40%
数学は4%

(一卵性双生児も二卵性双生児も同じ家庭で育った人たちです)

これを見ると、一卵性の双子はほとんどの能力が同レベルなのがわかります。
一方、二卵性の双子の能力レベルには差があります。

つまり、
同じ環境で育ったのに二卵性の能力値がバラバラなのは遺伝子が違うから。
逆に一卵性の能力が同じくらいなのは遺伝子が同じだからというわけです。
よって、能力は遺伝すると言えます。

さらに、別々の環境で育った一卵性双生児も調査されました。
つまり、一方が里子に出された場合ですね。
この場合でも、能力値はかなり似かよっていて、人の能力は環境の影響よりも遺伝の影響が強いことがわかりました。

ただ一卵性双生児でもすべてが似ているわけではなく、
性格の一致は50%前後で、うつ病傾向は36%と似ていないところも多くあります。
運動や音楽、知能などの能力に関しては類似性が高いので、
能力=遺伝の影響が強い、というわけですね。

知能=遺伝

双子の研究などにより「何がどのくらい遺伝するのか」がわかってきました。
それによると、音楽や運動などの能力以外にも、
肥満傾向や病気の傾向、犯罪の傾向まで遺伝の影響が強いことがわかっています。

そしてさっきも書いた通り、知能もまた遺伝の影響が強いとされています。
その遺伝率は77%
(慶應義塾大学、安藤寿康教授「遺伝マインド」より)
かなり高いですね。

のこり、23%に救いがありそうですが、大人の皆さんは残念ながら可能性はありません。
この23%は環境によるものですが、それは子供のころの環境。
しかも、幼少期の家庭環境ではなく、どんな友達と過ごしたか、という環境ですね。
悪い友達とつるんでいたあなたには救いがありません。
(ただ幼少期は遺伝的な影響より環境による影響が強いので、英才教育にはある程度効果あるとされます。これは先生の影響ではなく、友達による影響で成績が上がるというものです)

どう生きるか

僕たちの社会は残酷なことに知識が収入に影響する知識社会です。
勉強できないヤツは社会の底辺に叩き落されてしまいます。
努力で何とかなればいいのですが、残念ながら知能はほぼ遺伝で決まります。
僕が、この説を知ったのは10年ほど前ですが、
いまだに教育で世の中が得なるという説が信じられています。
(僕は早く知ったのではなく、もっと前からこういった説は唱えられていました)

では、知能が低い人間はこれからどう生きればいいのでしょうか?

僕が提示するアイデアは二つ。

ここから先は

2,878字

¥ 200

独自の世界を作り上げて発信する人を増やしていきたいので、サポートよろしくお願いします。