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なぜ女の勘は鋭いか?

彼氏やダンナが浮気をしていても、女性は女の勘で見破ってしまう!
こういった話をよく聞きますよね。
女の勘は男よりも鋭いと言われますが、これは本当なのでしょうか?

女の勘、あると思う?

働く女性のトレンド情報などを伝えるマイナビウーマンが、22~34歳の未婚女性399人に
「女の勘は本当にあると思いますか? ないと思いますか?」と聞いたところ、
「ある」と答えたのが75.4%「ない」24.6%でした。
また、22~39歳の未婚男性360人にも同様の質問をしたところ、
「ある」と答えたのが、69.4%「ない」30.6%でした。
つまり、男女とも「女の勘」を感じている割合が多いんですね。

では、具体的にどんな「女の勘」があるのでしょうか?
これもマイナビウーマンから引用させていただきます。

まずは、男性からの意見。
「少し後ろめたさがある飲みの場のときに限って電話がかかってきた。普段電話などしないのに」
「遠距離恋愛の関係だったが、浮気していたときに急に連絡がきた。今の状況を見抜かれて驚いたことがある」
「せっけんを変えただけで、匂いに反応したことに驚いた」
今度は女性の意見。
「彼氏とごはんを食べながら、ふと『おかしいな』と思った。携帯を見たら浮気発覚」
「社内恋愛禁止の会社で、内緒で付き合っていたが、女上司は気づいていた。何も触れてはこなかったが……」
「この人離婚歴ありそう!と思うと大体当たるので」

痛みと勘

では、なぜ女の勘は鋭いのでしょうか?
その理由はもしかしたら「痛み」にあるのかもしれません。(参考:「脳は直感してる」佐々木正悟)

個人さもあるでしょうが、基本的に男性と女性では、痛みに対する敏感さが違います。
いわゆる男性ホルモンであるテストステロンには、痛覚を鈍らせる効果があります。
なので、男性ホルモンの多い男性の方が痛みに鈍感で、女性は敏感なんですね。

なぜテストステロンが痛覚を鈍らせるかと言うと、男性は狩りや闘争を経て進化してきたからです。
男性にひげが生えるのは、殴られたときダメージを軽減させるためだと言われていますが、このように男性は戦うことを前提に作られています。
もし、痛みに敏感なら恐怖で戦えなくなっちゃいますもんね。

一方女性は戦うことを前提として作られていません。
女性の仕事は原始時代から子育てだったので、共感能力が発達しています。
女性の共感能力が高いのは、痛みに敏感だということと関係あるのかもしれません。
なぜなら、自分の痛みに敏感な人は、他人の痛みにも同情できます。
我が子が危険に近づいたとき、「痛そう!」と感じるから、「助けなきゃ!」と思うわけですね。

女の勘というのは、この「敏感な痛覚」「共感能力の高さ」から来ているのだと考えられています。
痛みに敏感な女性は、痛みを避けるための能力を発達させます。
女性は基本的に観察力や匂いに敏感だとされますが、それは自分に危害を加えそうなものを避けるために発達させた能力なのでしょう。
これは自分だけじゃなく、我が子を守るためでもあります。
共感能力の優れた女性は、我が子に対する痛みも自分の痛みのように感じます。
なので、我が子に降りかかる災難を避けるためにも、こうした能力を発達させたのです。
そしてこの能力こそ、「女の勘」というわけですね!

女の勘が鋭いのは、女性が第六感を持っているからではありません。
女性の方が物事を注意深く観察しているし、嗅覚などの感覚が男性よりも敏感です。
だからいつもと違うことが、察知できるわけですね。

一方男性は、痛みに鈍感なせいで、細かいところには気づきにくい。
男のウソがすぐバレるのは、女性の観察眼を甘く見積もっていて、細かいところまで隠しきれないからですね。


参考
マイナビウーマン
「脳は直感してる」(佐々木正悟)…74-78頁
運動器慢性疼痛の性差 -男と女 - 北海道医師会
http://www.hokkaido.med.or.jp/cmsdesigner/dlfile.php?entryname=medical_report&entryid=00022&fileid=00000366&/1197-19.pdf&disp=inline

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