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【下書き垂れ流し】今後のメタバース商いを先読みしたいならVTuber×小商い文化に注目!

VRChatにおけるクリエイターエコノミーの導入がニュースとしてツイッターの由宇霧タイムラインを賑わせておりました。

VRChatの中で、様々なクリエイターが簡単に収益化できるシステムの開発が発表されました。
このニュースにより、日常的にVRChatを利用している由宇霧のタイムラインの皆さんは驚いていました。

本記事はclusterで開催されたトークイベントの内容をvrewで文字お越しし、所々手を加えながらChatGPTに編集してもらっている文章です。
まだ下書きの段階ですが、流し読みしたい人に向けて先に公開します。

一方ですでにClusterでは、イベントの中で投げ銭を行ったり、去年からアクセサリの販売が行われたりしています。
また、Unityなどのゲームエンジンやパソコンを必要とせずに、Clusterのアプリ内でワールドを作成することができる「ワールドクラフト」という機能もあります。
無料のアセットやパーツだけでも作成できますが、ユーザーが販売しているアイテムを購入することで、より多様な表現が可能になるというアイテム販売も昨年から始まっています。
Clusterでは、年に1〜2回程度の頻度で「アバターマーケット」というイベントが開催されています。
このイベントでは、Cluster内で使用することができるアバターが販売されます。
通常、このアバターマーケットは4週間程度の期間限定で行われます。
参加者はアバターマーケット内で購入を行い、Cluster内で利用することができます。
なお、このアバターマーケットはcluster内部での購入・利用に限定されており、改変やセットアップなどの必要はありません。

このようにここ数年、Clusterでは人々がアイテムを購入したり販売したりする仕組みが開発されており、Clusterアプリ内での取引が可能となっています。
それが今までVRChatにはなかったのです。
日本発のメタバースプラットフォームであるバーチャルキャストも
ユーザーによるアイテム売買システムがあります。

バーチャルキャストには、スタジオの背景を利用する権利を購入したり、特定のロケーション(ワールド)で使用するアイテムを販売したり購入したりする機能が存在します。

例えば、配信するスタジオの背景を利用する権利を購入することで、その背景を自身の配信やコンテンツ制作に使用することができます。これにより、クリエイターは独自のスタジオ環境を構築し、視聴者により魅力的なコンテンツを提供することができます。

また、バーチャルキャストで使用するアイテムの販売や購入も可能です。
これにより、ユーザーは自身のワールド内で使えるアイテムを追加したり、他のユーザーが制作したアイテムを購入して利用することができます。
さらにニコニコ生配信との連携による投げ銭盛り上げシステムがあります。
このシステムでは、ニコニコで視聴者から送られてくるギフトポイントをバーチャルキャスト内で実際に降らせることができます。
これは、バーチャルキャスト内での投げ銭とは異なるものかもしれませんが、ニコニコとの連動によって収益化を活性化させることが可能です。

VRChatを日常的に利用しているユーザーの方々にとって、収益化が導入されることによって、何かしらの変化が起こる可能性について不安を感じている方もいるかもしれません。
私は今までの活動の経験上変化する世の中で、変わるものもあれば変わらないものも存在することを考えています。

VTuberは生まれてすぐの時期から収益化というワードと共に生きてきました。
プラットフォーム内での収益化の実践として、ClusterやYouTubeのスパチャ、Twitchの投げ銭などと向き合い続けてきました。
もちろん、メタバースの世界でもこのような視点を持って活動してきた人々は存在しますが、そもそも一般向けの収益化機能が存在しなかったところからスタートしているので、少し条件が異なるかもしれませんね。

由宇霧の場合、2018年8月にデビューし現在まで活動を続けています。
もちろん、それ以前にも準備期間があります。
おそらく2018年1月や2017年後半から、バーチャルと経済圏という領域を見つめてきました。
バーチャルと経済圏がどのように進展するのかについて、由宇霧は今初めて直面した方よりも5年分の経験・知識を持っていると言えます。

VTuberに起こったトラブルや、メタバースの皆さんも経験するかもしれないトラブルについて、由宇霧はその経験を踏まえて対処できると感じています。由宇霧はこれまでのトラブルを大体リアルタイムで見てきましたし、それでも市場がまだ終わっていないことを知っています。
また、由宇霧はプロとして、専業としてしっかりと収益を上げながらも活動してきたので、不安や悲観をする必要はないと言えます。

由宇霧はこれからメタバースとクリエイターエコノミーに向き合うことで不安を感じている方々に伝えたいと思っています。
本当に怖くないですし、困難なこともあるかもしれませんが、人は意外と強いものです。
心配しないでください。
ここには由宇霧がいますから、大丈夫です。
安心してください。

■ VTuberの誕生

せっかくですので、少し思い出話でもしていこうかなと思います。
VTuberの誕生とその後の流れが、どのような感じだったかというのを振り返ってみましょう。
そこに何かヒントがあるかもしれません。

最初にVTuberが出てきた時は、
基本的には企業の皆さんが何百万もお金をかけて3Dの身体を開発し、
売上が出ないとサービス終了するという状態でやっていました。

また、すごく3Dが得意だった個人の方々もいらっしゃいました。
今考えてもこれはすごい事だと思います。
その個人の方々は今でも比較的多くメタバースの世界にいらっしゃいます。
だから2017年末や2018年頭の辺りって、現在のメタバースっぽい空気があったんじゃないでしょうか。

■ VTuber初期の活動

そもそも人口が少なかったっていう事情もあって、
企業勢、個人勢っていう言葉も最初の頃は特になかったと思います。

企業か個人か関係なく、VTuberって生き方を選択した人間が
今と比べると少なかったんです。

一人でできることってどうしても限界があります。
それは運営面だけじゃなくてエンタメの観点としてもそうです。

今思うと視聴者参加型とかをやればいい話ではあるんですが、
当時はどうやればトラブルが発生しないかとかノウハウもなかったですし、
ハードルも高かったんですよね。

ですから、じゃあまずはVTuberの子達みんなで集まってゲームやってみようとか、
集まってお話をしようよとかっていう流れになったわけです。

その当時はコラボする際にチャンネル登録者数とかは関係なかったです。
企業か個人かも関係ない、なぜなら人口が少ないからです。

おやおや、これもう既に何かと似ていますよね。
そうです現在のメタバースです。

「私は芸歴何年だから」「私はイベント何本出てるから」っていう人もいたかもしれませんが、
基本的に人口が少ない時って、その人が何者かであるかとか気にしてらんないです。

もっとリアルな話で考えると分かると思うんですけど、
無人島で流されて人が5人しかいないってなった時に、その人が社長だろうが何だろうが、
今火を起こすのを手伝ってくれないと困るじゃないですか。

普段は社長をやっていても、火が無いなら火起こししようってなるじゃないですか。
そもそも人と人の関係で考えるとそうなんです。

だから別にVTuber初期の頃のコラボの話もそんなに特別なことじゃなくて、
VTuber界隈という島に10人ぐらいしかいないってなったら、
その人が登録何万人だろうと関係ないでしょということなんです。

それと同じことが、ほぼ時を同じくしてメタバースでも起きていたと思います。
なぜならclusterもVRChatの歴史も大体5年とかでVTuberと同じだからです。

ただ、ちょっとだけ様子が違う点があります。
企業勢のVTuberさんたちで最初VRChatを触ってる人とかはいました。
当然、企業勢なので商業の世界なわけです。

それこそclusterもVRChatも一番最初の頃だから収益のシステムはありませんでした。

最初の頃のclusterの話を聞くと、イベント見に行ってもアバターも選べないし、
最近のイベントだとイベント終了後にマイクが解放されたりして、
来た人同士が喋れたりとかするイベントもあったりとかしますが、
当時は勿論そんなこともできなかったわけです。
みんな動きとかで何となくコミュニケーションを取っていたって聞きます。

そういう状態なので、当然最初の頃って稼ぎに来てるとかじゃないですよね。
VTuberと誕生の年は似たようなものですが、その辺りに若干違いはあるのかなとは思います。

VTuberは企業が最初からタレントを売り出そうとして、
売上っていうものと向き合い続けた歴史です。

VTuberの今まで5年分の試行錯誤っていうのは、
多分これからのメタバースの数年分に相当すると思います。
これはメタバースの5年分の未来の先読みにめちゃめちゃ使えると思うんです。

■ VTuberが愛されていく仕組み

そんなわけで最初の頃はチャンネル登録者数とか企業とか関係なく、みんなで楽しくしていました。

そもそも人間というのは、比較対象がいないと魅力って伝わりにくいんです。
これは集団アイドルと同じ理論です。

女の子のアイドルがいたとして、テレビとかで目に入った時に、
一人だったら「女の子だな」とかで終わっちゃうんです。

ただこれが複数人並んでいて比較対象があると、
自分はこの子が好きだなっていうのが見えてくるんです。
なぜか一人だと気づかないです。

グループでこの中だったらこの子が好きだなと思う子も、
一人で立っていたら気付かずに通り過ぎる可能性があります。

よっぽど自分の好みにハマってるいう子であれば
その子が一人立ってても好きになることがあると思うんですけど
それはかなり稀有なことだと思います。

人の顔のバリエーションってそんな多くないですよね。
目と鼻と口と耳があって、その中のカスタマイズぐらい。
一人ずつ個人で見た時の見分けが付かないことはあります。

5人ぐらい並んで「この子の方が華奢だ」とか「この子の方が髪が長い」みたいに
比較しないと残念ながら人は違いが分かんない。

比較することによって、強いて言うならこの子が好きって思っていたものが、
毎日見るうちにこの子が好きに変わっていくっていうことがあります。

それが結構タレントの輝き方というか愛されていく仕組みだったりとかするんです。

■ VTuberとコラボ

VTuberも最初は一企業でそれほどいっぱいデビューさせられなかったんです。
今と違って凄くお金がかかったんです。
昔はスマホ一台でVTuberになれませんでした。

たくさんデビューできるようにするため、企業はVTuberのシステムを開発したり、
色々なアーティストを抱え込んだりを裏側でしていました。

ただ当然仕込みに時間がかかるので、いきなり全員デビューさせることはできません。
しかし、全員揃ってからだと競合に先を越されてしまいます。
というわけで、とにかくデビューできる人からデビューをしていきました。

そうして、最初の頃にデビューしたのが、今先頭を走っていたり、
もう引退をしていたりする数少ないVTuber達だったということです。

その人たちも結局やれる企画に限りがあるから一人じゃ魅力が伝わらないわけです。
だからみんなで集まってコラボして、そのコラボの中で人と人との違いを見てもらって、
「私のこと好きでしょ」ということでファンになってもらう必要があったんです。

この上澄みの現象だけを抜き取って「VTuberってコラボしたら伸びるんだ」って勘違いしてる人がいるんです。
違うんですよ。そういうことじゃないんです。
これはもう新人VTuberが陥りやすい地獄のコラボで神経すり減らして引退ルートっていうやつですね。

初期のVTuberは「コラボしたから売れた」のではなくて、
めちゃめちゃ人が少ないところにわずかに入ることが許された凄い人達なわけです。
そもそもスタートラインが違います。

そんな魅力的な人たちがさらにコラボして、
さらに比較されることで愛されるようになっていったら、それは売れますよねという話なんです。

その土台が何もない状態で、ただコラボだけ乱発してもそこに何もないんです。

■ VTuberとメタバースの集客

これは勘のいい人ならメタバースにおいても置き換えて気づくことができると思います。
つまりこれはメタバースで言うところの1,2年前に当たるんじゃないでしょうか。

由宇霧は去年の7月からずっと言ってるんです。
cluster行くなら今だよって7月からずっと言い続けたんです。
なぜなら、去年7月時点はまだ人口が少なくてイベントが少なかったから。
だから2018年初頭のVTuberというフィールドと同じ状況だったわけです。

何々ちゃんの配信がないから配信見に行こう、
イベントがやってるからイベントを見に行こうって、
去年7月時点だとまだ思ってもらえる時期だったんです。
だからおいでよって言ったんですけどね。
気づかなかった人がいっぱいいましたね。

先ほどお話ししたように、VTuberはコラボしたから売れたんじゃなくて、
何かもう売り物(トーク力、会社の後ろ盾、資本)を持っている人達がコラボをしたことで、
より何が魅力で何が売り物なのかが伝わりやすくなってバフがかかって売れたわけで、
現在のVTuberがそれと同じことをしても駄目なんです。

これと同じことがもうメタバースで起き始めてるんです。
今はもうイベントがいっぱいあります。

コラボの話だけじゃなく配信もそうです。
配信も昔は毎日とか1日3回行動とかでライブ配信してる人って少なかったから、
それをやることで非常に目立っていました。

それが今では「毎日配信します!見てください!」って言っても、
「同接ゼロでした、うわー」って言う状態です。

メタバースイベントもやっているだけではどうにもならないです。
もうそういう段階がやってきてるんです。

VTuberだとこの段階は2019年から始まってるかと思います。
2018年前半はまだ人が少ないぞって状態でした。
そこで人気者になった人達を見て、企業が慌てて仕込み始めて、
その人たちが沢山デビューしたのが2018年の6,7,8月ぐらいなんです。
私は8月デビューだったんですが、2018年後半だともう遅かったんです。

当時、因幡はねるちゃんが毎日1日3回配信をやってたんです。
でも、それをやってようやく「なんかやってる子だね」って認知されるぐらいで、
もうそれだけじゃどうにもならないっていうのが2018年後半からの状況でした。

それと同じことがもうclusterとかでも起き始めてますよね。
毎日イベントやるだけでは、もうブレークスルーはできないです。

■ 収益との向き合い方

忘れてはいけないのが、好きでやっているならそれでいいんです。
これはVTuberもメタバースイベントも同じです。
でも収益が出せるようになった途端に、これを忘れちゃう人がいるんです。

VTuberは悲しいかな最初から収益をチラつかされて生きてきたので、
好きで始めたのに収益の数字に惑わされてしまう人が多かったです。

ただ最近は、VTuberという在り方で楽しそうにゲーム配信をしてる姿を見て、
「自分もあれをやりたい」となったVTuber純粋培養のライバーがいるので、
例えば「あのカラオケで歌いたい」や「大きいプールで泳ぎたい」と同じで、
「VTuberとして配信をできればいい」という所に落とし込めてる人は
趣味として今でも続けられている人はいます。

VTuberは収益化している人やスーパーチャットランキング世界一位の人が目に入ってくると
「私ってこれでいいのかな」と急に揺らがされて凄くしんどくなるという思いをずっとしてきました。

これからこれがVRChatで起こります。もうこれは断言します。
これはclusterでも起きてます。もう収益化のシステムがあるので多分始まってます。

でも比較的clusterがいいのは、数字を表に極力出さないようにしているので、
この競争が生まれにくいところです。

■ なぜVTuberが動画配信サイトで病むのか

なぜ売上や数字の伸びっていうものに向き合わされ過ぎて気を病んでいくかっていうと、
これはVTuberが主戦場として選びがちなYouTubeのアナリティクスのせいなんです。
あとVTuberたるもの稼がにゃいかんって騒ぎ立てる人達のせいです。
まあ悪気があって言ってるわけじゃないのも分かりますけどね。

商売でやってるから私はそういうものだと思ってアナリティクスを見てるし、
そういう風に読み取れない人が悪いとも思います。
でも情報の見せ方としてあんまり良くはないよねっていう気持ちはあります。

私はただの個人なので良い悪いの判断を下すことではないですが、
VTuberがこの競争に乗せられやすくなる魔法をかけているのはYouTubeです。
これだけは本当です。

知らない方もいらっしゃると思うんで裏側のお話をしようと思うんですけれども、
YouTubeは別に無料で親切に動画を見せてくれるのではないというのは、
多分もう一般の人も気付いてますよね。

何か30秒の動画CM流すって言っているので分かるように、
つまりYouTubeっていうのは広告屋さんなわけです。
だからYouTubeで広告を高く売るためには、
YouTubeが大好きで一日中見たいっていう人をたくさん集めると広告の価値が上がります。

つまり人がいっぱいいる駅と人が誰も降りない駅でどっちの方がポスター掲載料高いですかっていう話です。

つまり広告価値を上げるためにYouTubeはあの手この手を尽くして再生数が増えるように、
そして再生数を増やしたいっていう気持ちにクリエイターがなるようにできてるんです。

YouTubeのシステムって、YouTube本体がコンテンツを作ったり、
お金で発注して動画を作ってくださいって言わなくても、
クリエイターが動画を作りたくなるようにできてるんです。

だってYouTubeって最初は収益化してないので、
みんな1000登録4000時間再生するまで無償で動画を作るしかないんです。

どういうことかというと、チャンネルのダッシュボードっていうのを見ることができるんです。
それで「あなたの今回のライブ配信何人見に来たよ」とか
「この一カ月であなたのチャンネル登録者数は何人増えたよ」
もしくは「何人減ったよ」っていうのをめちゃめちゃ見せてきます。

配信中に配信者が裏側で見ている操作画面があるんですけれども
同時接続者数っていうのがすごいちゃんと目に入る位置にあるんです。
絶対にこれはYouTubeが配信者というものを研究しています。

だからライブ配信しながら「今人減った」「この話したら人増えた」っていうので、
人じゃなくて数字の上下を見て興奮するようにできてるんです。
最初はお金なんかもらえなくても数字の上下による報酬感っていうので夢中になっちゃうんです。

これが何と似てるか分かりますか。
パチンコです。

■ 動画配信サイトの射幸性

パチンコっていつも出るんだったらハマらないんです。
出る時もあれば出ない時もあるからハマるんです。

特に最近はShortsがパチンコになってます。
Shortはもう動画のクオリティとかじゃないんです。
毎日出してるとすごく再生される日とあんまり再生されない日があるんです。
あれで配信者の感情を上に下に持っていくことで夢中にさせて毎日投稿したくなるんです。

これは投稿する側だけじゃなくて見る側の仕組みもよくできていて、
TikTokとか見てる方は分かりやすい例だと思うんですが、
TikTokの動画っていつも自分の大好きな動画が流れてるわけじゃないんです。

たまにちょっとこれは違う、ちょっと面白くないっていう動画も流れてくるんです。
毎回自分が大好きな動画が確実に得られるんだったらそれにはまらないです。

時に楽しい動画が見られるけど、次にスワイプしても面白くない動画が流れてくる。
でも次にスワイプしたらすごく面白い動画が見れるかもしれないということで
人を夢中にさせるっていうデザインなんです。

そういうのは私は正直好きじゃないです。
これはだから個人のお気持ちで個人の感想です
それが嫌になってメタバースに来たんです。

私は視聴側としても自分の心をこんなことに左右されたくないし、
配信者としてもやりがいがなくなっちゃったんです。

自分が頑張ったかどうかじゃなくて、どのタイミングでチャンネルをバズらせたら
興奮するかっていうことをデータで解析されて興奮させられたりするのにもう疲れました。

■ clusterの射幸性への方針

これは私の予想ですが、おそらく4,5年後ぐらいに、
息抜きとしてYouTubeとかTikTokとかを見てた人達は視聴側としてもそろそろ飽きてくるんですよ。

視聴者がアルゴリズムによって感情を上下されることに疲れた飽きたってなるタイミングと、
VRが普及するタイミングが4,5年後に合致すると考えています。

私は4年目ぐらいに感情を右往左往をさせられるのが嫌だってなってclusterやVRChatに行ったんです。
なぜなら、clusterやVRChatは今のところ数字を見せられないから。

clusterの「気になる」の数とかスクショに撮ってあげれば人に見られますけど、
あれは別にそんなに見やすい位置にないですよね。

これはYouTubeだったら多分タイトルの横につけます。
なぜならばYouTubeはそこで戦わせたいからです。

人間って人から見られる数字に敏感なんです。
だから、YouTubeのチャンネル登録者数とか再生数とか同時接続者数って
他人から見えるようになっているんです。

他人からすごく目に入る位置に、同時接続者数「1000」って出ていることをすごく心強いと思ったりだとか、
同時接続者「2」って出てることをすごく辛く思ったりするのってそういうことなんです。
YouTubeは同時接続者数がめちゃめちゃ目に入る位置にしています。
同時接続者数が低いと恥ずかしいので次頑張ろうって思わせる仕組みになっています。

今のところclusterの「気になる」の色は灰色ですよね。
これは多分、積極的に見せる気はないと思います。
本当にクリエイター同士を闘わせようとしたら、タイトルの横に書いて、
「気になる」の数を赤字にしてもっと目立つようにします。

一応情報は開示してるけど、戦わせる気が現状ないというところが
メタバースっていいなって思ってる部分です。

ただこれも結局今まだ人口が少ないからかもしれません。
一縷の望みをかけているのは、clusterが大商いを目指しているっていうよりも
クリエイターとユーザーとの感謝の気持ちが巡る小さな商いがあって、
他者との競争でなく自分に見える数字の中で、少しずつ頑張っていこうという気にさせている気がします。

アイテムの利用数は出るけど販売数とかも出してないですよね。
その人がいくら稼いでるかみたいなことって他の人が拾えないようになってるんです。
実際に何個売れたかっていうのを拾えるのは自分だけなんですよ。

そうなると自分との戦いになるんです。
この前はこのアイテムを一つ売れたから来月は3つ売れるように頑張ってみようみたいな。
今のところclusterは自分の中での階段を登らせるって言う事に注力している気がします。

■ clusterの現在の方針を守るためにできること

このままの方針でいってくれるといいな、そうなってほしいなと考えています。

このユーザーエコノミーで自分たちでお金を回して行こうねっていうやり方が出来ているうちに、
cluster社がお金が稼げるっていう風にをしておかないと
なりふり構わず広告を売りさばいてユーザを戦わせるような仕様になるかもしれません。

社長がどんなに思いを持っていても、株式会社なので売上を上げるために
株主からせっつかれて方針を変えざるを得ない可能性もあります。
そのためにcluster商店会とかをやっています。

これはVRchatともつながる話で、clusterに私が最初に来た頃はお金儲けを嫌う空気はありました。
お金儲けを嫌うのはいいけど、それをやってるとYouTube化する可能性があるのに気が付いていますかと思って、
慌ててずっと自分が稼ぐことじゃなくて、みんなが稼ぐための流れ作りをずっとしてきています。

私はclusterにYouTube化して欲しくないし、サービス終了して欲しくないと思っています。

クリエイター同士の自分たちで戦わせられるんじゃなくて、
自分たちでありがとうをちゃんとお金で表して繋いでいくっていうことを今から習慣付けておかないと、
ありがとうの気持ちでお金を使わないって思われたらユーザー同士で戦わされる可能性があります。
私はそちらの方が嫌です。

今のうちにいいことしてもらったって思ったらお金を払いましょう。
頑張ってほしいって思ったらお金を払いましょう。
お金を払うのは悪いことじゃないし、お金くださいっていうのは悪いことじゃないです。

最近はその空気を作らないとちょっとまずいなと思っています。
自分の物を売るよりも、今clusterにいる一人一人が、
どうやったらもっと商いしやすくなるのかなということを考えて色々なイベントをやっています。

最近はVRChatでも仲間から「こういうスキルを持ってて」って話を聞いたら、
自分が使ったことがあるMoshやpixivFANBOXのサービスを紹介したりしています。

そういうサービスを使うことで、自分を応援したいと思ってくれてる人が
気持ちをお金で表せる場があるのって大事だよねっていう話をしています。

YouTubeみたいに人を戦わせなくても、ありがとうの気持ちだけで経済って巡るということを証明していかないと
本当にまずいと思うので今日もこういう会をやっています。

■ メタバースの今後の見通し

VTuberが今までやってきた流れを追っていくと、
4,5年後にメタバース市民が行き当たる道っていうのがだいたい見えます。

今メタバース市民じゃない人たちも多分4,5年後ぐらいに
YouTubeとかTikTokとか射幸性の高いものに自分たちが踊らされてるって気づいて嫌になるはずです。
そうなった時に助けになるのがメタバースだと思うんですよ

なぜならば由宇霧がそうだったからです。
これは由宇霧がすごい人間だから先読みできてるんじゃなくて偏ってるだけなんです。
すごく好きなことがあると人の3倍やっちゃうからそうなってるだけであって、
やってこう思いましたっていうことを言ってるだけです。

ですので、あまりすごいって言わないでください。
ただ偏ってるだけなんで、それ以外のことが本当びっくりするぐらいできないんです。
それ以外のことに関しては助けてほしいと本当に思っています。

■ VR機器の爆発的普及

今後の見通しから、VRが爆発的に普及するのは4,5年後と考えています。

私が最近いつも言ってるのが、Apple社がVRゴーグルを出した時から2,3年後です。
VRゴーグルはiPhoneだと思っています。
iPhoneって出た当初はよっぽどのテック好きや新しいもの好きの人がすぐ飛びついて購入していました。

当時は周りの人達はガラケーでいいよって言っていましたが、
あれよあれよと2,3年経つうちにスマホ(iPhone)になってました。
なのでVRも多分そうなると思います。

なぜ私がAppleのVRゴーグルが鍵と言ってるかというと
Appleの製品は非常に熱狂的なファンがいるので、VRに興味があろうとなかろうとAppleが出したら一定数は買うんです。
その人たちが買うと今と比較にならないぐらいの口コミが流れてきて、じゃあ買おうかなとなる人も多いと思います。

しかも携帯ショップでiPhoneとセットで月賦で買えるみたいなことになったらさらに売れると思います。
VRゴーグルは10万、20万円を一括(カードがあると分割できますが)で買わなきゃいけないから尻込みするわけです。
でもよく考えてみればスマホとあまり変わらない値段なんですよ。信じられないですよね。

スマホは進化が天井まで来てしまっていて、新しい機種の購入意欲が下がっていると思います。
最近のiPhoneは新しくなっても変わらないから、VRゴーグルを買ってみるかなという流れはありそうです。

AppleがVRゴーグルを出した2,3年後にVRの爆発的普及が起こるので、それが4,5年後なんじゃないかなと予想しています。
そして、それがYouTubeに飽きる時期とも合致するとも考えています。

■ VR機器の普及の後にメタバースで起こる懸念点

これまで話してきた流れをまとめます。

  1. VTuberの歴史をメタバースはなぞっている

  2. clusterではもうVTuberの歴史と同じことが起き始めている

  3. だから小商いで経済を回せるようにしておかないとYouTube化する

結局、収益化が目に入ってくるとVTuberと同様の心理的問題が発生します。
下手をしたらメタバースの方が比較対象との距離がより近いのでVTuberよりも問題が重くなる可能性もあります。

VTuberは「なんであの子が伸びたんだ」とか
「自分より後から出てきた新人だった子がどんどん伸びてめっちゃ儲かってる」
みたいなのを見てショックを受けるんです。

ただ、VTuberは割と配信メインだったりするんで、
コラボ相手も配信前後にちょろっと喋るかなくらいの関係なんですよね。
そんな人間関係だと仲を深めるのは中々大変なんですよ。
よっぽど友達になって配信じゃない時も通話することもあるけど、みんながみんなではないです。

それに対してメタバースになると、一緒にいる時間が長くそれだけ人間関係って深まっていくので、
そうやって仲良くなっている人が、いきなり凄く稼いでるのとかを近くで見ると
メタバースクリエイターやキャストの精神状態は、より深刻になる可能性があります。

そういう精神状態に飲み込まれないための心持ちっていうのは、
これは由宇霧が散々noteで書きまくってきたのでnoteをまず読んでもらうといいかなと思っています。

Moshというところでレンタル姐さんっていう話を聞くサービスもやっていて、
基本料金が1時間1万2千円なんですけれども、まだ始めたばっかりですので
半額キャンペーンで1時間6千円でやっています。

それはまだハードルがあると思うのでいきなりそこに行かず、
まずノートとか読んでもらうのがいいと思います。

人と比べないためにどうしたらいいかとか、なぜ人はマウントをとってしまうのかとかもう散々書いてきました。

クリエイターとかインターネットで人から見られる仕事をする人が陥りがちな
心の体調不良の傾向と対策は、VTuber向けのものを由宇霧がたくさん書いてきています。

それはメタバースで何かをしたい人にもかなり当てはまると思います。
今から皆さんが悩むことを3年前ぐらいに全部書いてるんで本当に読んでください。

■ メタバース市民からプロへ

そろそろタイトルを回収していこうと思います。

メタバース市民からプロになるってどういうことでしょうか。
これはつまり、メタバース市民とVTuberとの境界線がなくなっていくっていうことです。

これは私がそもそもVTuberが始まった時からちょっと変な話だなって思ってたことです。
VTuberって生まれた瞬間からなんか人気アイドルみたいな感じで出てくるんです。
別に人間って生まれた瞬間から人気アイドルじゃないですよね。

そもそも人間は、赤子として生まれ、社会を見て、友達と喧嘩したり、人に怒られたり、
文化祭をやったりして、まず市民として生きていきますよね。

そのように生きている中で、原宿歩いてたらスカウトされたりとか
オーディションに応募したりとかしてタレントになっていくわけじゃないですか。

もちろんVTuberも無から生まれたわけではないので、それ以外のところで何かを経験した後に
VTuberという存在となりデビューしてるっていう点では実際は同じではあります。

ただ存在の生まれ方としては、やっぱりちょっと違うんじゃないかな、
いきなり最初から何者かになる使命だけを背負って生きてきたバーチャル存在って、
ちょっと大変すぎじゃないかなと思ってきたんです。

まず企業が絶対に稼ぐっていう強い意志を持って産んだバーチャル花魁の自分が言うのも変な話なんですが。
人ってそうじゃないよなっていう自分の中で矛盾を抱えながら走ってきてたところがあります。

それに対して、メタバース市民は比較的多くの人が「このゲームをやってみたい」とか
「こういうイベントに参加してみたい」という動機で一市民としてこの世に生まれ落ちた人だと思います。
(もちろん最初から何ものかになろうとしてやってた人もいるとは思います)

そこでまだ収益とかっていうもの見つめる前から友達と「一緒にこういうことやったら楽しいんじゃない」とか、
売上を目標としない人との関わりを持つ場としてのイベント(文化祭とか地域のお祭りのイメージ)
を経験してきた市民が、自分の今までやってきたことを活かしてプロになったりだとか、
バーチャル原宿歩いてたらスカウトされたりとかしてタレントになっていく、
プロになっていくっていうことがこれから起こり得ると考えています。

そうなってくるともうVTuberとの境界線がなくなってきます。

■ メタバース市民とプロの外部からの見え方

これに関しては私がVTuberとは結局何かっていう話はよくしてるんですけれども、
たぶんバーチャルでなんかやってる人が社会からは総じてVTuberって呼ばれると思います。
これは本人達が「いえ違います。私はバーチャル何々です」と言う言わないにかかわらずです。

私たちはこの世界に対する解像度が相当高いから違いが分かるだけです。
白は実際は200色あるのですが専門外の私たちには1色です。
残念ながら、そちら側の人の気持ちも理解して受け入れていく必要があります。

「VTuberなんですね」って言われた時に自分は違うって言ってもいいと思うけど、
それはプロになりたいのであれば足枷になるかもしれません。
プロや商業的でありたい人は、そこに拘ると時間がかかっちゃうし難しくなるのかなとも思います。
それを絶対に言いたい人は、あなたが目指す先はアーティストです。

これからメタバース市民からプロになるにあたって、アーティストである時もあれば、
タレントである時もあり、商売人である時もあると思います。

それぞれの場合で、自分の心の有り様とか姿とかも着替えていいと思います。
そうしないと経験上めちゃめちゃ息苦しくなります。

■ メタバース市民からプロになるにあたって気を付ける事

メタバース市民がプロになるにあたって、気をつけていかなきゃいけないのは、
今自分がやろうとしてるのは何なのかを考えることです。

アーティストとして表現活動なのか、大衆に向けてのPR活動エンタメ活動なのか、
街の商店のように何か商品を提供してそこに対し信頼して物を買ってもらう活動なのか。
やりたい活動に対しての今の自分の向き合い方がどれなのか、ちゃんと分類して考えないといけないです。

街でお酒を売ってる人がモー娘みたいなムーブしてたら変じゃないですか。
市民として生きているのにタレントみたいなSNSの使い方をしている人ってリアルの世界でもいませんか。

逆にプロとしてやってる人が市民みたいなツイートしてたら怖くないですか。
「今どこどこにいます」とか書いちゃだめですよね。

市民からプロになるって事は、SNSの使い方とかが明確に変わってきます。
今後とも何かしら人に見せる活動をすると自分に自覚が無くても
ファンっていうのはどこかできっとついてくれるので、
その人がどういう想いを持っている人かっていうのはこの世界では分からないです。

リアルの世界もそうです。
タレントという人から見られる仕事をしてると安易に自分のいる場所とか言っちゃいけないです。
どこかに遊びに行きましたっていうことも、リアルタイムで何でもかんでも投稿するんじゃなくて
ある程度日にちを置いたりとか、実際何日に行ったのかわからないっていう状況にしてから
お話ししたり投稿したりっていう風にSNSの使い方も変えていかなきゃいけないです。

市民からプロになりたいなら、気をつけなきゃいけない事や、やらなければいけない事も変わってます。
それはnoteに多少書いてるかなと思います。

やっとタイトルについて触れることができました。
というわけで、今後はVTuberとメタバース市民も溶け合うと思います。

なぜならば今までなかった商いという考え方、収益化という考え方が
今までよりもっと身近になってくるからです。

VTuberには、お金と向き合う人もいれば、趣味で向き合う人もいます。

お金と向き合ってるのに、お金にできない人もいれば、
お金と向き合って、お金にできる人もいます。

趣味としてやっているのに、お金になってプロになっていく人もいれば、
お金は関係なく趣味としてずっとやっていきますという人もいます。

趣味としてやってたはずなのに、周りの色々な声に左右されて
すごく嫌な気持ちになって辞めてしまうという人もいます。

これが今のVTuberの世界です。
これと同じことがメタバースで今から起きます。

だけど、それは嫌なこともあるかもしんないけど、
人生って嫌なこともあるものなので、これは自然現象だと思った方がいいです。

■ メタバースの変化への向き合い方

「収益化が始まらなければ自分たちの好きだったメタバースの世界が守られたのに」と怒る時間はもったいないです。

川の流れのように社会は変わっていきます。
「ここに道ができた」「海ができた」「水が流れた」ぐらいに思っておくといいです。

収益化できることになったことで楽しい経験もできるようになります。
嫌なことだけではありません。

受け手としては、そこを悲観しすぎないということです。
どうせいずれ来る事だから気にしないで流れて行ってまずは楽しみましょう。

むしろ全部が無料の楽しい世界を知れたのは最高じゃないですか。
今から入ってくる人たちはそれは体験できないわけです。

これから生きる人達は、昔の世界は経験できないんですよね。

昔の日本でも税金やお金という概念がなくて、物々交換や人と人との助け合いでやってた時代もありました。
でもそれは物々交換や助け合いが成立しなかったら、それで終わりという辛い面もある世界です。

その後、お金というシステムができたことによって、交換するものがなくてもお金を媒介にして、
取引が成立するという選択肢が増えたわけです。

だから嫌なことばかりじゃないと思います。
以前からメタバースで生活していた私たちは売上という概念がなかった時代を経験できたわけです。
これは滅茶苦茶貴重な経験だと思います。

変わってしまうのが嫌だと思うのではなくて、
むしろ「変わる前のメタバースを体験をさせてもらった。メタバース面白いな」
そういう風に思った方が人生は楽しいです。
まずは受け入れていきましょう。

■ VTuberとメタバース市民の混じり合い

今まで大人数に向けてやることにフォーカスしてきたVTuber達が、
メタバース市民としてバーチャル上で人と関わっていくということを
知るきっかけがこれからできていくと思います。

その逆もしかりで、メタバース市民として生きてきた人たちが、
VTuber達と混じり合い、人に見られるSNSの運用方法を学んだり、
タレントとしての立ち振る舞いを考えたりしていくと思います。

そういう二つの文化が一緒にミクスチャーされていく、そのちょうどいい場所はclusterな気がしますね。
そんな気がしています。


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