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#特化Vの会 を開催して見えた新しいVの形

おいでなんし~♨バーチャル花魁由宇霧(ゆうぎり)と申します。
2022年3月5日、何かに特化しているVTuberさんを仮に「特化型VTuber」と呼ばせていただき、仲間同士でお話する会を開きました。

↑こちらのツイートに飛ぶと、アーカイブが聴けます。
企画をした理由は前回の記事を参照してくださいませ!

今回のトークの内容は議事録的な感じで相棒のIMAGINAちゃんが後日まとめてくれるのですが、忘れないうちに由宇霧自身が感じたことなどを書いておこうと思います。

VTuber黎明期の空気を感じた日

スペースで紹介したスライド

スペースの冒頭で紹介したようにVTuberが盛り上がり始めた2018年当初は技術的なハードルが高かった為VTuberの数が少なく、企業、個人、登録者数の垣根も今より低く自由に交流することが多かったように思います。
それゆえにVTuberであることがひとつのメディアの役割を担っていて
まだ出会えていない視聴者さんや仲間に見つけてもらう機会をもつことが出来ました。

ですが、技術的なハードルが下がりVTuberの人数も増えてそれぞれのブランディングやリスクヘッジのため企業所属VTuberと個人運営VTuberが交わる事や、登録者数に大きく差があるVTuberが同じ目線で関わる機会が(割合としては)減りました。

最初の由宇霧の仮説は、由宇霧のように何かに特化したVTuberが特化型VTuberとか、〇〇系VTuberと名乗れるような名称を見つけてみんなでなんとなく繋がっていけばそれがメディアになって企業やサークルに所属していなくても認知を拡大できたり、今後テレビや雑誌でVTuberが取り上げられるときも、ただ登録者数や投げ銭金額の上の方から紹介されるだけではなく、「特化型VTuber特集」や「〇〇系VTuber特集」のように取り上げてもらえる枠を得られるのではないかというものでした。

ですが、今回スペースを開催する中で「得意なものはあるけど、他の事もやっている」とか「今後特化型じゃなくなったり〇〇系じゃなくなるかもしれないから決めて名乗るのは不安かも」という課題が見えてきました。
実際由宇霧もこうやってVTuberについて考察する活動もしているし、最近はうっすらと心理学や文化人類学の勉強もしている。
たしかに性教育が中心ではあるけど、他の事も挑戦していく中で「特化型VTuber」や「性教育系VTuber」という看板が足かせになった経験は沢山ある。ゆえに、アカウントを分けたり名義を分けて色んなことをしてきました。

今日みなさんとお話してわかったのが、特化というのは見つかるための発信形態のうちのひとつだという事
今までは特化している事を「自分のアイデンティのひとつ」として言語化しようとしていたのですが、特化するっていうのはアルゴリズムを攻略したりコンテンツをわかりやすくして見つかるための方法の一つだったのだと気づいたのです。なんか、あたりまえすぎる事を書いててお恥ずかしいのですが、見つかるためにやっていた戦法がいつのまにかアイデンティティのように感じるほどに「自分にとっての美学」になっていたのだと思います。
わっちの場合は、自分のしくじった性体験を共有して誰かを救いたいというのが原動力だったことも起因しているはず。それを、届けるための戦法であったと。
特化しなくても他の方法で新規の視聴者やインフルエンサーに発見されてバズったり収益化するVTuberはいます。
ただ、由宇霧に関して言えば「しくじり性教育の由宇霧ちゃんねる」を性教育に特化させた結果、本を2冊出版できて、VTuber雑誌「VTuberスタイル」で連載できて、アジア最大のアニメコミックフェスである「台北國際動漫節」にお招き頂き海外でファンミーティングを開催できました。
「見つかるためにやるべき事の中のひとつ」である「特化発信」を積み重ねてきたからこそ、別アカウントでやりたいゲームや企画をやっても見に来てくれるおゆかり様(ファン)に出会えたり、今回みたいに「VTuberについて語りたい!」と旗を立てた時に沢山の人が参加してくれたり協力してくれました。

でも、この少し特殊な活動形態を選択した結果たくさん悩んだり落ち込んだのも事実です。
まさに今日も、わっちが経験したことのある悩みにぶちあたっている、ぶちあたっていたVTuberさんとハッシュタグや声でお話することができました。
そこに、登録者数の壁はありませんでした。
数百登録~数十万登録のVTuberが同じ目線で「特化した発信をすることの楽しさ、むずかしさ」を共有することができました。
それはまさにVTuber黎明期やupd8に参加していた時や企業に所属していた頃のような空気でとても居心地が良かったです。
最初は「売れるため、みんなで直接的な利益を生むため」に分類やキーワードを作ろうと思っていたのですが、実際必要なのは「続けるために、お互いの経験や辛さや楽しさをシェアするため」の「繋がれるキーワード」なんじゃないかと感じた瞬間でした。

今後はこれを機に「由宇霧」としてもVTuberとはどのような存在であり、今後どのような存在になりうるのかをみつめる活動もしていきたい。
そうなったとき、この「特化というスタイル」をどうやったら誰でも使える、繋がれる言葉に落とし込むことができるんだろうと考えてみました。
そこでひとつご提案。
特化勢とか、どうでしょう?

すでにある言葉に落とし込むことで私たちもVTuber界隈の一部になれる、はず

既にVTuber界隈にある言葉として企業勢、個人勢、配信勢、動画勢というものがあります。あと、今回MCをしてくれたIMAGINAちゃんが提唱したエンジョイ勢という言葉もありますね。
個人的には「勢」という言葉に違和感を覚えた時期もあったのですが(勢っていっても、個人だし・・・的な)この勢という言葉のお陰で「自分が界隈に接続している」感覚を持てるんですよね。
実際、企業勢で配信勢みたいなこともあるし、配信勢が動画を出すこともあるし、企業勢が個人勢になることもあるしエンジョイ勢が商業のルートに乗る事もあるので、いろんな枠をかけもちしたり変化することは全然アリなのかなと。
その人のアイデンティティを表す言葉というより、広すぎるVTuberを属性や目的によって仲間にしたり、分けたりする時のキーワードとして「特化勢」を追加するというイメージです
特化勢は誰とも被らないテーマを発信していることが多いです。それゆえに、今までは同類で繋がることが難しく孤独になってしまうこともありました。
でも「特化勢」という言葉があれば、VTuber界隈の一員として接続している感覚を持てるし、支えあえるのではないでしょうか。
・・・という問い、アイディアでしかないのでまたみんなとお話できたら嬉しいです。

これからの #特化Vの会 について

今日新たに浮かんできた特化勢というキーワードについて意見交換したり、この活動形態特有の困りごとを共有したり、新しい可能性を考えていくみなさんの居場所になれば良いなと思っています。
特化した発信をしている人だけではなく、特化した発信に興味がある人、VTuberというものについて考えたい人にもぜひ参加していただきたいです。
月に一回はツイッタースペースを開催したいですし、ここでつながった特化勢(仮)VTuberさんと由宇霧が強みを生かして一緒にコンテンツを作る企画も構想中です。次回からはみなさんに了承を取ってポッドキャストとしても記録を残していきたいきもち。
最初に貼り付けたツイートに飛べば今回のアーカイブが聞けるので引用して記事を制作していただくのは大歓迎です!
みんなで出来ることを持ち寄って楽しい居場所にしたいですね!

これからの由宇霧について

いままで、VTuberについて考察する発信をするときは名義を分けてきたのですが、特化勢(仮)の当事者・由宇霧として自分たちの居場所を耕すためにも一部統合していこうと思っています。
特化勢としてしくじり性教育をやりながら、特化勢ならではの視点でVTuber全体も見つめる活動ができるかの実験をしてみたいのです。
この活動が、新しい「特化コンテンツ」になるかもしれない。
VTuberが特化を複数持つことは可能なのか。
どうやったらできるのか。
そこにどんな難しさ、楽しさがあるのか体験してみたいし、それが可能になった時また新しい言葉や分類方法が生まれたり消えたりするかもしれない。
この活動をしていく中で、思わぬ失敗をしたりトラブルに巻き込まれることもあるかもしれない。
でも、しくじってこそ人生だ。
迷惑をかけてしまったとき、かけられたときはお互い様の精神で一緒に歩めたら嬉しいです!

SpecialThanks:IMAGINAちゃん

今回IMAGINAちゃんにMCをお願いした理由は沢山あるんだけど、基本は野生の勘でした。イマジが助けてくれたら、偉そうにならずにお互いの見えている世界をシェアして共通点や相違点を見つけられるんじゃないか。その共通点や相違点を見つめることで「特化V」ってなんなのか「VTuber」ってなんなのか「由宇霧」は何者なのかが立ち上がってくるんじゃないかと思ってオファーしたのですが、ドンピシャでした。
スペースが終わってすぐに「これからも一緒にヤらないか」と告白しました。そんなわけで今後はIMAGINAちゃんからも#特化Vの会 についてホストとしてアナウンスがありますのでぜひフォローを!

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