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未来予知は本当に必要なのか

つい最近、とある方から「未来予知と他人の心が読めるのどっちがいい?」と聞かれた。その時私は自分の考えていることが他人に見られることの恐ろしさを考えてしまい、思わず「未来予知」と答えてしまった。しかし、今考えてみると果たして本当に未来予知なんて必要か?と思う。もし、これがあの人からの質問ではなく、何か週刊少年ジャンプにあるような超能力系漫画の第一話で出てくる、能力を授けてくれるタイプのエロい女神的な人からだったのだとしたら、もしかすると私はとんでもなく損な回答をしてしまったのではないだろうか?なろう系の漫画の中でもものすごく何も考えてない部類の主人公になってしまったのではないだろうか?そして恐らくこの漫画のタイトルは「平凡以下な俺の人生に唯一来たチャンスを完全に棒に振ったんだが、何か質問ある?」ではないだろうか?そしてこれは打ち切りコースだろう。間違いない。

なぜ私は未来予知を弱いと思うのか?

まず未来予知を大きく2パターンに分けようとすると、

  1. 可変的な未来予知

  2. 不変的な未来予知

この二つに分けられると思う。可変的な未来予知というのはH×Hに出てくるネオンのように行動の如何によっては未来予知と実際の未来の内容がずれるような能力の事である。これに対して不変的な未来というのはどんなにそうならないように抗ったとしてもその未来が起きてしまうようなものである。未来予知では無いが、デスノートのようなものだと思えばいい。ちなみに私が知ってる範囲内での話だが漫画の世界では可変的未来予知の方が多い(無敵になってしまうし、面白みを見出すのが難しいから)。そして私の弱いと思う予知の種類は可変的な方である。

本題に移ろう。予知という能力において一番の強みは情報を多く持っているというたった一点のみである。そしてその情報を手に入れることは早ければ早いほど良く、また情報自体は正確であれば正確であるほど良い。だから自分の体に何かしらの不調が起きたとき、人は「早めに病院に行くべきだ」というのである。病院に行くことによって、自分の体に起きている異変にいち早く、且つある程度確実に自分の今後の健康状態を知ることが出来るからである。例えばあなたがヘビースモーカーだったとして、お医者さんに「このままのペースでたばこを吸っていると3年で死ぬ」と病院で言われたとき、本当に確実に3年で死ぬとは限らないが、3年で悪くなるところまで悪くなるということは確実だといえる。そして私はこれもある種の可変的未来予知なんじゃあないか?と思う。つまり漫画の世界に存在する可変的未来予知というのは直観100%の診察だったのではないか?ものすごく精度の高い勘なのではないか?もしそうだった場合、未来起こりうる事象の原因が分かっている分、今の状況分析能力を高めた方が可変的未来予知になるよりも都合がいいのではないだろうか?そう考えてしまう。

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