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為末大 諦める力。レビュー

為末大さんの著書、諦める力。
400メートルハードル走の元選手の著書。
最初タイトルを見た時は何ぞや!?
と興味関心をそそりました。

陸上は詳しくないけど、為末氏は度々メディアで目にしていたので存在は知っていました。

まず言いますと、どうせ出来ないから諦めるとか、どうせ好きな女子に振られるから告白を諦めるとかのしょうもない理由ではなく、ここで言う諦めるの意味は…

適材適所を見つける事、自分に合うものを見つけろって意味です。
現実と自分にあるものを把握した上で自分に合う仕事、適材適所を見つける事で、もしかしたら素質が開花するかも知れない。
この本を読んで凄く感じました。

為末氏は元々は100メートル走の選手で、高校三年の時に陸上部の顧問の先生に400メートルハードルを勧められて、ハードル選手に転向しています。

当の本人は最初は顧問の先生に激昂したけど、後に自分の限界を悟り苦渋の転換期を迎えた訳です。
その後の活躍は2001年、2005年の世界陸上の400メートルハードルで銅メダルを獲得したり、シドニー五輪、アテネ五輪、北京五輪に出場するなど、2012年の引退まで活躍しています。

為末氏にとって、400メートルハードルの道に行ったのはメダルを獲る為の近道だと確信したんだろうなと、見て感じた事。
置かれた立場を考え抜いて、こだわりを捨てて視野を広めた結果かな。

自分が夢を見ていたもので頂点を目指しても、絶対と言っていいほど上には上がいる。
アスリートの世界でも、クリエイターの世界でも限界が見える場合もある。
引き際を見極められずズルズルと引き摺り、その後のセカンドキャリア探しも困難になるパターンもある。

そこで無理だと思ったらその道を諦め、別の道で頂点を目指す決意を固めてブレイクするパターンもあるし、正社員として就職して企業に欠かせない存在にもなる可能性があるからね。

元バンドマンの中にはバンドのメンバーに恵まれず活動が上手くいかなかったが、ボカロやDTMの世界でピンでやっていって上手くいくパターンもあります。

元々は主演俳優としてブレイクしたかったけど、結局路線を変えて悪役が見事にハマった役者もいる。

スターを目指していたが、後にヒール(悪役)に転向した元タレントの島田紳助さんがそんな感じ。
同期にはスターの明石家さんまさんがいたからね…。

この様に自分の理想とは違う方向に活路を見出してブレイクするパターンがある。

為末大さんの著書「諦める力」は、
前回話した記事の「理想<現実」のバイブルでもあるかな。

自分の力を過信せず、一方通行な視野にならず、状況を考え抜く力を学びました。

僕自身もV系バンドマンを辞めて今の活動に切り替えているのは、V系界隈にいる事に限界を感じたのもあるかな。
あとは、女性関係に関しても超絶奥手(自称草食系男子代表)なのでバンド内でも人気が出なかったのもありますね…。

この地点で俺が分かった事といえば、
ホストやナンパ師など、女性の管理を徹底した仕事が圧倒的に向いてないのは間違いない。
パリピみたいに大人数で盛り上がるタイプでもないしので、無理にやらなくてもいいと判断。
人付き合いもかなり苦手な部類です。

不得意な事を無理に直す気にはならないし、むしろ不得意な事を無理矢理やらされて調子が狂うパターンもある。
そういうのは自分なりに楽しむ時に楽しむのが、克服のコツか?
少人数でも楽しい事は出来るだろうからね。

すいません、この話はもうやめます。
この様に女性を扱う仕事や恋愛コンサルとかは向いてはいないけど、それとはほぼ無縁な仕事なら俺はいけるタチで、
音楽制作、映像編集などのクリエイティブな作業が自分に合っているのは間違いないな。

もともと凝り性な性格上、何かにハマると時間を忘れて没頭する傾向がある様子です。
楽曲制作、楽器練習、Mixなど、高みを目指したいという欲はかなりある。

自分の好きな事、得意な事を伸ばしていくのが成功の近道なのかと確信した訳で。

この著書を見て本当に感じましたが…、
「おまえの事を思って〜」
月並みな言葉ではありますが、正直好きじゃない。

この言葉には落とし穴がある。
その言葉は合理的に考えて自分に言っているのか、自分の足を引き摺りたいのか、そこはきちんと見極めた方がいいです。
ひねくれた言い方になりますが、本当に疑った方がいい。
断言しますわ。

まだ道半ばではありますが、この考え方をバイブルとして、前に突き進もうと思う。

今日はこの辺で。

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