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カルバノグの兎編のテーマ【ブルーアーカイブ】

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
早速ですが、先日一章後半が解放されたブルーアーカイブ「カルバノグの兎編」のテーマについて語っていきたいと思います。

メインストーリーのネタバレと、個人の予想と言う名の妄想が入っていることをご了承下さい。
ちなみに私は、カヤは裏切者じゃない説の支持者です。

カルバノグの兎編のテーマとは何か?と言うことですが、先にエデン条約編の話をしておかなければいけません。
エデン条約編のテーマは信じる・信頼と言う意味の「信」でした。
色々と入り組んだ事情と話がありましたが、結局ナギサはヒフミを含め補習授業部のメンバーを信じるだけで良かったし、ティーパーティーの三人も最初から信頼し合って心の内を話しておけばアリウスに付け込まれることはなかったわけです。
そしてセイアと先生が話していた「楽園の証明」の話。
これに対して先生は「ただあると信じるしかない」と言っていました。
だからこそ私は、エデン条約編のテーマは「信」であると思っています。

そして同じようにカルバノグの兎編にもテーマがあって、「正義」がそのテーマではないかと思います。

ミヤコ達の場合

物語の最初に、先生&ヴァルキューレに鎮圧されたラビット小隊のメンバーが取り調べを受ける場面があります。
そこでミヤコはこう言う話をしています。

ミヤコは「正義と言うものは変わることのない不変のものである(意訳)」と言っています。
そして他の学園にも正義を冠するもの(多分トリニティの正義実現委員会)はあるけれど、そう言うのは所詮その学園やその組織が定義する当人に都合のいい正義であるとも言っています

でも連邦生徒会長直属のSRT学園は違う。
先生と会った当初は、このようにミヤコは考えているわけですね。

ただ、話が進んで行くとヴァルキューレ警察学校の話も出てきます。
現状ではヴァルキューレの中で一番偉い人物であろうカンナがこう言ってます。

「SRTは連邦生徒会長に特権貰って好き放題正義を実行できているつもりだろうが、現実はそんなんじゃない。こっちだって理想と現実の狭間でやれる限りのことをやってるんだ!(時には悪を討つために)手を汚してでも実行する正義があるんだ!(意訳)」このように言っているわけです。

先生と触れ合い、他の内情も多少は知り、あとは所確幸のデカルトとやり合った所でも何かを得たのかもしれません。
ミヤコは最初と違ってこんなことを言いました。

現実には、自分が思っているものとは違う「正義」があるのだろうと言うことに気付きはじめたのです。
どちらもキヴォトスの治安維持を担う組織、やり方が違うだけでどちらも正義を重んじる心に違いはありません。

兎は何を見て跳ねるのか?

ラビット小隊のミヤコ達とヴァルキューレの正義は、今回のストーリーで目に見えている部分です。
私がこのカルバノグの兎編のテーマは正義であると考える理由には、まだ続きがあります。
それは目に見えていない正義もあるからです。

一つはSRT特殊学園三年生のフォックス小隊です。

連邦生徒会長の信頼も厚く、他が散々手を焼いたあのワカモを逮捕したフォックス小隊。
ミヤコと同じくSRTの正義を知る彼女達には、彼女達なりの正義があるでしょう。
少なくとも「悪」ではないはずのフォックス小隊。
最後に彼女達がカヤと手を組んでいることが明かされます。


そして連邦生徒会の中で防衛室長と言う要職にあるカヤ。

最初はにっこり笑顔のお姉さんに見えますが・・・・

目を開いたら結構「圧」を感じる存在。
伊達にキヴォトスの治安維持担当のトップではありません。

彼女は(一枚目の方の)登場当初から、「キヴォトスにおいてピンク髪は裏切者」「糸目キャラは必ず裏切る」と言う声が出ていました。
そして実際に・・・・・

「クーデター」と言う物騒な言葉を口にしています。
ただ私は、これをもってカヤが連邦生徒会の裏切り者だとは思いません。

ここで我々は情報を整理しなければいけません。
1つ、フォックス小隊は連邦生徒会長の信頼も厚いチームである。
2つ、カヤもキヴォトスの治安担当であり会長の信頼が厚い要職である。
3つ、少なくとも会長健在時はどちらも「正義」側である

このヒントから色々と読み取っていかなければならないのです。
まずミヤコ達ラビット小隊がそうであるように、フォックス小隊も状況によって正義の定義が揺らぐことはないSRT学園所属です。
学園が閉鎖されたとは言え、彼女たちは悪ではないでしょう。
そしてそのフォックス小隊を手を組んでいるカヤ。
もし彼女が単に私利私欲や権力欲でクーデターを企む程度であれば、フォックス小隊はカヤと手を結ばずに制圧し、ヴァルキューレ又はより強権を持つ会長代理のリンに陰謀の証拠と一緒にカヤを突き出していたことでしょう。
しかしそんな様子は全く無い。
つまりカヤも単に悪事を働こうとしているわけではないと言うことです。

ではどう言うことか?
カヤの台詞を少し思い出してみましょう。
時は最初のラビット小隊を尋問した場面に戻ります。
彼女はラビット小隊の処遇の話をする時に、この様に言っています。

カヤは原則にとらわれ過ぎず、非常時には臨機応変な対応が必要であることを理解しているのです。

連邦生徒会長は行方不明になり、しかもゲーム内では数か月の時間が経過しているので、会長の不在が長期にわたっている異常事態となっています。
さらに会長不在のせいで連邦生徒会はまともに機能せず、キヴォトス内でも混乱が広がっている状況です。
これは先のエデン条約編でアリウスがあれだけ大規模な騒動を起こしたにも関わらず、連邦生徒会が何も介入しなかったことでも分かります。

実はここから先のパーツがまだ足りていないので、どちらなのかは私も判断しかねているのですが、カヤのやりたいことは次の二つのうちのどちらかだと思います。

一つは、先のアリウスやカイザーコーポレーションなどのようなキヴォトスの平和を脅かす存在と手を結んだ本当の裏切り者をあぶり出すために行う「クーデター」作戦を準備している。
もう一つは、長期間会長が不在となったせいで実行力を失った連邦生徒会の改革です。
これは会長が常に居ると言う前提で作られた組織が機能不全を起こしている状況を見兼ねて、原則を無視してでも組織を改革し、正常な運営ができる連邦生徒会に作り直すことが目的ではないかと考えます。
その作り直した連邦生徒会のトップに現在会長代行を務めるリンを当てるのか、自分がその任に就くのかは分かりませんが、少なくとも今より遥かにマシに機能する連邦生徒会への再編を狙っているのです。
その為に、現在の連邦生徒会の体制を覆す「クーデター」と言う形にはなってしまうけれども、この計画をやらないわけにはいかないのです。

連邦生徒会長さえ居てくれれば問題がないはずなのに、その会長が行方不明で混乱が長引くキヴォトス。
その混乱を治め、キヴォトスの平和を維持すると言う部分にカヤとフォックス小隊の正義があると言うことです。

このお話はラビット小隊の正義、ヴァルキューレの正義、フォックス小隊の正義、そしてカヤの正義と言うそれぞれの正義のお話なのです。
だから、このカルバノグの兎編のテーマは「正義」なのです。

っと言うのが、私の考察です。
そして最初に言った「カヤは裏切者ではない」と言う主張の根拠です。

最後に

隠し味妄想と言うスパイスを加えるならば、フォックス小隊は自分達を重用してくれた連邦生徒会長のことが好きなのです。
そしてカヤもまた、自分を信じて連邦生徒会の中で唯一の武力組織である防衛室を預けてくれた連邦生徒会長のことが好きなのです。
その会長が居ない今、あの人の意志を継いでキヴォトスの平和を守れるのは自分達だけなのです。
だからカヤとフォックス小隊は手を結び、ある計画を進めている。
こう考えるとちょっと尊くないですか?

実はカヤは、私の結構好きなタイプのキャラです。
個人的に色々思うところもあり、カヤには無事でいて欲しいと言う願望もあります。
だからこの様にカヤを擁護する説を出しました。
ただこの説も100%妄想と言う訳ではなく、読んで頂けたら分かる通りある程度筋が通ったものになっていると思います。
エデン条約編の時にヒフミの口を借りて「ハッピーエンドが好きなんです」と叫んだブルアカスタッフの声!
そして実際に迎えた(ほぼ)ハッピーエンドの結末。
私はこれに報いるために、今度は私がカヤを信じようと思います。

カルバノグの兎編が一通り終わるであろう数か月後に、この説が当たらずとも遠からずだったら拍手を、全然違ってたら笑って下さい。

今回の話は、数日前に配信の方で語った内容と大体同じになります。
もし興味があれば、配信のアーカイブも覗いてみてください。


それでは本日はここまでとなります。
また次回、お会い致しましょう。



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