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感情で決戦を始めるな!

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
決戦をやるかどうかを感情で決めるなと言うお話を致します。

「主は怒りを以って師を興すべからず。将は憤りを以って戦いを致すべからず。利に合えば而して動き、利に合わざれば而して止まる」

君主は敵国への怒りだけで戦争を起こしてはならず、将軍は一時の憤りで決戦を始めてはいけない。
必ず利益があれば行動し、利益が無いなら行動しないようにする。
それぐらい感情ではなく冷静な判断で行動しなさいと言う意味です。

本文ではこの後に、「怒りや憤りは時間を置けば治まって、また笑うことができる。しかし一時の感情で始めた戦争で負ければ国が亡び、死者が蘇ることはない」と言っています。
まさに後悔先に立たず。
一時の感情に従ったせいで全てを失うこともあるのです。
君主や将軍と言う責任を負うものは、感情に支配されてはいけないと言うことを孫子は伝えたかったのですね。

一般の兵士であれば、敵への怒りがやる気と言う原動力に繋がることもあるかもしれません。
しかし君主や将軍と言う立場あれば、そうはならないと言うのが少し難しい部分ですね。

今回のお話はここまでです。
それではまた、次回お会い致しましょう。

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