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魅惑のケセランパサラン


絵の会場まで歩いていると、
私を追い越したのはなんと、
ケセランパサランだった。

「あっ!」

と、
思ってケセランパサランの後を追うと、
ケセランパサランは角を左に曲がり、
私の目線で飛んでいたのに、
急上昇。

すると、
ケセランパサランは3個になった。

3個のケセランパサランは、
まるで何かを報告し合ってるみたいに
集まって飛んでいた。

「多数のケセランパサランを初めて見た‼️」
と、トキメキが止まらない。

その後、
3個のケセランパサランは上昇すると、
見えなくなってしまった。


ケセランパサランの正体が一体何なのか分からない。
もしかしたら、
木の胞子かもしれないので、
辺りの木を全部見渡したけれど、
ケセランパサランを飛ばすような木は見当たらない。

銀色の細い繊維が均等に、
中心から四方に出ている。
繊維は鳥の羽みたいだけれど、
鳥の羽とは違う。

そんな事をしていると、
角を曲がった先の庭に一個、
ケセランパサランが飛んでいた。
人の庭に入るわけには行かないので、
諦めて元の道に戻ると、
低くケセランパサランが飛んでいた。

「やったぁ! 今度こそ‼︎」

また追いかけると、
私の目の前を、
本当は意思があって、
誘惑するみたいに飛んでいる。

「君は 何者?」

そう思った途端、
高く高く 急上昇し、
飛んでいってしまった。

以前見たのは、
直径10センチくらいだったけど、
今日のは5センチくらい。
ピカピカ光る銀色の…なんて言えば?
絹糸のようなぁ…。
均等に放射状に伸びるぅ…。

鳥の羽の毛玉とかとは全然違う。

お借りしたトップ画像の花火みたいで、
中心に核を持っている。


捕まえられそうで、
捕まえられない…。

軽く相手してくれた感じ?

あんなに自由に、
高く 低く、
フワフワ ビューン、
…と、気ままに飛べたら、
楽しいだろうな。



以前見たケセランパサラン。
今回のは小さい分、
繊維の密度が高くて、
繊維部分が張りのあるなびき方をしていた。


3個で遊ぶケセランパサランを
見られたらだけでも幸せだなっ。
遊んでくれてありがとう。





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