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「どうせ私は選ばれない」から「選ぶのは私です」へ

かつて、選ばれないことがあった。

その傷あとをどうやらまだ大切に守っているようで、ふと気づくと「また私は選ばれなかった」という現実を作り出しているように思う。

だけどこれ、本当はもう要らないんだよなあ。もう、充分なんです。

選ばれることだけに心を染めるのではなくて、私自身が責任を持って選んでいくことにそろそろ本腰を入れていきなさいよと、星になったおばあちゃんが言ってるのかもしれないなあ。

人生って不思議で、以前は苦もなく曇りもなく当然のようにできていたことが、こんなふうに、できたりできなかったりすることもあるんだよなあ。

それでも、今が退化したわけじゃない。かつては知り得ないようないたみを知って、優しさには種類があることを知った。

生きていく上でのままならなさを知って、少しだけ心がやわらかくなった。

選ばれること、選ばれないことはあって当然で、あの人はあの人の選択をした。私は私の選択をする。ただそれが起こっているだけ。

必要以上に悲しむことはないって、分かってるからこそ、今日は安心して悲しもう。


ありがとうございます!