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米津玄師「月を見ていた」MVとFF16との関連性を考察する


3/30、、“双子で産まれてきたらどうするか…説”をもう一つ思いついたので追加。YouTubeのMVを貼っていなかったので追加。

2023年7月に書いた記事を編集追記しています。



「月を見ていた」MVを最初に見た感想としては、なんか初っ端から女性と絡んでるー!って思いましたけど…あんまり幸せそうじゃないね。とか、なんか「POP SONG」で出てきたような兵士が出てきて戦争してるー!とか、なんか呪術師みたいになってて選定してるような場面もあって、兵士の仮面の下は米津さんなんだろうけど…どういうこと?って思いました。


MVの中の米津さんの運命の相手の特徴は、右手の親指の付け根の所に丸い“月”を象ったような印があること。

でも女性が兵士になれる訳ではないと思うし、呪術師みたいな時はまだ見つかってないような状態みたいだし…どゆこと?って思ったんですけど、何度か見ていて気がつきました。

これ、全部「時代」が違うんだわ。←世界線ということでした。
(リイシューさんのサイトに、3つの世界線と書いてあったので訂正。輪廻転生っていうと時代を越えるというか跨ぐみたいなイメージがあったんだけど、今は異世界転生とかあるから設定的にはそっちかね?とか思ったりなんだり)

輪廻転生が軸なんだ、と思いました。
輪廻転生っていうと時代を越えるというか跨ぐみたいなイメージがあったんだけど、今は異世界転生とかあるから設定的にはそっちかね?とか思ったりなんだり。


1、
最初の米津さんと女性は、たぶん兄妹で(姉弟かもわからんけど)、妹(姉)は他の人の所に嫁ぐことになって、その最後の別れのシーンが最初の場面では?と思いました。つまり同じ母親の元に生まれることができたけど結局離れることになって最後まで一緒にはいられなかった、という世界線。

ちょうど女性の手が離れる辺りのところに、歌詞の「別れゆく意味があるなら せめて悲しまないで」がかぶさるし。

2、
呪術師みたいな時は、わずかに記憶に残っている?相手の特徴を元に、手にした権力を使って探したけど、最後まで見つけることができなかった世界線。兵士の時の記憶がわずかに残っているかのような描写もあったし。

3、
兵士は、関係性は分からないけど同じ男性で戦争で一緒に戦っていて、相手が力尽きた?ところでせめて一緒に死にたいと望んで、最後に辿りついて殺されたというか。まぁここの世界線はゲームの設定をなぞっているような描写もありますね。


だから転生の順番的に言うと、兵士が1番古くて、呪術師が2番目で、3番目の最新のが兄妹として生まれたやつかなぁって思ったりしました。

つまりMVの中の米津さんは、そうやって輪廻転生を繰り返しながら相手を探してるっていうことなのかなと思ったりしました。

*****
ここから「月を見ていた」MVとFF16の関連性について考察していこうと思います。FF16のネタバレには全く考慮していません。
それと書き忘れましたが、私はFF16を結局プレイしていません。実況プレイ動画を見ての解釈と考察になりますのでご了承ください。
全体的な軸として、FF16を置くということです。

1の中国系な感じの世界線の時の上で書いた、
>最初の米津さんと女性は、たぶん兄妹で(姉弟かもわからんけど)、
なんですが、FF16の設定を準えるならやっぱり米津さんが「兄」で女性が「妹」なのだろうと考えました。

下記の米津さんがしているこの口元を隠す動作は、クライヴが悲しい時にする動作なんだそうです。

そういう意味で言うならこのシーンの米津さん=クライヴ、ということで「兄」だろうと考えました。


「月を見ていた」MVより


下の子(妹)に思いをかけ気味な兄としっかり者の妹(=ここではジョシュア)ということではないかと思いました。


そしてこのMVの中で1番FF16との関連性が色濃く示されているのが3の兵士の時の世界線だと思うのですが、順番に書いていきます。



MVの1:24辺りで四角い兜の敵将が丸い兜の将軍?(多分中身米津さん)を倒さずに1人残したのは、FF16の少年期の「クライヴの故国であるロザリア公国が侵攻されて滅びる」エピソードがあるんですが、要因となったのが実母である母親の裏切りによるもので、その時に母親がクライヴに対して、部下に“一度殺せと命じておいて、使えるかもと言って止めた”ということがあったんですね。
それの順番逆バージョンなのかなと考えました(MVでは後で敵将は殺しにきてるし)

「月を見ていた」MVより


MVだけで考えると、ここのシーンは丸い兜の将軍?(多分中身米津さん)により敗北感とか屈辱感を味あわせるためなのかなと思いました。最後に結局殺しに来てるし。


次のシーンは、2の呪術師の世界線と連動して、多分1番ショックを受けたことを思い出している場面だと思うので、兵士の世界線の前の場面の続きではないと思うんですよね。

「月を見ていた」MV呪術師の場面
「月を見ていた」MV兵士の場面

ここはFF16でいうと、少年期のフェニックスと黒いイフリートが戦ってその結果クライヴは弟のジョシュアを失ったシーンと連動していると思いました。
MVのこの兵士もたぶんここで大切な相手を失ったと思ったのではないかと。
それでも諦めきれずに探していたのかなと思ったりしました。そういう描写もありましたが。

上記から下記までの経緯がほぼ描かれていないので、どういうことがあってこうなったのかは全然分からないんですが、望みが叶わない不本意な状況で亡くなった、引き裂かれたのは確か、なんですよね、FF16とは対照的に。

「月を見ていた」MVより


あと相手の右手の甲に付いている、MVの米津さん側からみたら相手を見つけるための目印になっているこのあざ?印?は、FF16でいうとクライヴの頬には”ベアラー”(奴隷)の証である刻印が刻まれているので、その印がこのMVの物語では相手の方に刻まれたということではないかなと考えました。

「月を見ていた」MVより

あと丸なのは満月をかたどっているからだと思うんですが、フチだけなので一見指輪のようにも見えるなと感じました。

ここまでで3の兵士の世界線の考察は終わりです。



次は、2の呪術師の世界線です。
この世界線の物語でまず気になったのは、実を言うとこのシーンなんですよね。

「月を見ていた」MVより

何人もいるお付き?のお坊さん(というべきか)の1人の、一瞬のクローズアップに…なんか違和感を感じました。
なんとなーくだけど…このお坊さん(と呼ぶことにします)たちは、呪術師の米津さんが探している相手の行方を知っているのではないか?と感じたんですよね。

その前に少し3つの世界線で産まれてくるパターンみたいなものを考えると、FF16の設定(兄弟であること)を下地にしているのなら…近しい間柄で産まれてくる設定になっていて、全く血の繋がらない赤の他人としては、MVの中の米津さんの相手は産まれて来ないんじゃないかなと考えたりしました。

私は、兵士の世界線の次が呪術師の世界線だと考えているので、兄弟の間柄でダメだったから、別の関係性で産まれてきているのでは?と考えて、最後に双子で産まれてくることになっているので、呪術師の世界線でも実は“双子”で産まれてきていたりしてたんじゃないかな?と思ったりしました。

そして話を戻すと、お坊さんたちが相手の行方を知っているのでは?と思ったのは、「双子で産まれてくるのは不吉であるから片方は処分しなければならない」というような伝承があったりして(あってもおかしくなさそうな世界線だなと思ったし)それだと米津さんと相手とどちらが殺されてもおかしくないんですけど、それで相手の方が選ばれたのは…“右手におかしな印がある、この子の方がより不吉だ!”みたいな感じで選ばれてしまったのかなぁなんて考えたりしました。

*****
あと、“双子で産まれてきたらどうするか…説”で、呪術師米津さんの大切にされ具合?を見ていたらもう一つ思い付いたのでそれも書いておきます。
双子で産まれてきた場合、どちらか片方をコロせば残った方に霊力とかそういう力が移って通常の人よりも高くなる、というような言い伝えだったりするのかな、と考えたりしました。
人工的に“神様“というか“崇める存在”を創る、というか。
どちらにせよ、相手はコロされているという考えですが。
*****


つまりこの世界線では、米津さんの相手はすでにその世界には存在していない(赤子の頃にサツショブンされてしまった可能性が高い)ということを言っているのですが、そう考えると呪術師の米津さんを囲んでのお坊さんたちの群舞にうすら寒いものを感じますね。

「月を見ていた」MVより

呪術師の米津さんの大切な人を奪っておきながら、自分たちは救いを求めて縋るというか…ね。

「月を見ていた」MVより

だからこのシーンで呪術師の米津さんは、求めている人がもうこの世界には居ないことを悟って、この直後の1人になった隙に、自決(自害)したかもしれないなと考えました。求める相手がこの世界に居ないなら生きていてもしょうがないというか。周りは敵?ばかりだし、とか(そこまで気づいていない、考えてない可能性も高いけど)

こう考えた理由は、FF16との関連を考えるならこの呪術師の世界線は、ほぼ対照的に作られていると感じたからです。
FF16では兄弟は生き別れている(その時は分からなくても)
=この世界では、双子(定かではないけど)で死に別れている
ということで。

その自決までの絶望が、直後の1の中国系の世界線での米津さんの慟哭に繋がっているのではないかと考えました。

「月を見ていた」MVより

だから最初でも書いたように、
>転生(世界線)の順番的に言うと、兵士が1番古くて、呪術師が2番目で、3番目の1番最新のが兄妹として生まれたやつかなぁって思ったりしました。
と考えています。
というか…別れの場面を順番に遡っているのかもしれないとも考えました。

それと「カナリヤ」MVの解釈の時に書いたものですが、
ーーーーーー
“死”はその人生の終わり(END)であると同時に、得ることができた「その人とのつながり・至宝のつながり」をも終わらせる(END)の意味であり、
ーーーーーー
の部分、2つの終わり(END)は、このMVの中にもあって(その世界線での人生の終わりと大切な人とのつながりの終わり)
FF16でいうと、バッドエンドならこの“2つの終わり”は適用されるけど、生存説を取るなら、“終わり”にはならない。
でもクライヴには大切な人が2人いるから、ジル(幼なじみ/女性)とのつながりは生きていれば“終わり”にはならないけど、ジョシュア(弟/男性)とのつながりは“終わり”になってしまう(ジョシュアも生きているのでは?という話も見ましたがそれはちょっと無理があるのでは…というのが自分の見解です)

それを踏まえて、このMVの“2つの終わり”がどうなっているかを見ると、確かに兵士と呪術師の世界線では適用されるけど、中国系の世界線の時は、大切な人とのつながりの“終わり”はあるけど、“死”としての人生の終わりは訪れてはいないと思うんですよね。
呪術師の時のようにこの後自害することも考えられるけど、大切な人、“彼女は生きている”のだから、死んでしまったらそのつながりが終わってしまうから、多分中国系の世界線の米津さんは天寿を全うしたんじゃないかなと考えたりしました。

つまり、兵士と呪術師の世界線ではその人生の終わりと愛する人とのつながりは二つとも終わってしまっているけど、中国系の世界線の時はその人生の終わりは訪れていなくて、だんだんハッピーエンド(愛する人と最後まで添い遂げる)に近づいていっているように思えました。

「月を見ていた」MV

そして最後にもう一度双子で産まれてくる予定のところで終わっていますが、
1の兵士の世界線では、兄弟でダメだった
2の呪術師の世界線では、双子かも分からなくて性別も不明だけどとにかく叶わなかった。
3の中国系の世界線でも、前のよりは平和な世界だけど兄妹でもダメだった。

ので、今度は双子で女の子同士で産まれてくるのではないか?と考えました。
どこで見たのか忘れてしまったけど、

>>医療関係の方が最後の双子は一卵性双生児だから性別は同じになるのだそうです。

と言っていらしたのを見たので、色々試して性別も変えたりしているのかなと考えました。
今まで動きが見られなかった相手の方から手を伸ばしているのもあって、次の人生で一緒に生まれてくる時はもっと変化ぎ起きるような暗示のようにも思えました。

賛否両論あるとは思いますが、私の解釈と考察はこんな感じになりました。
終わり。


「FF16」×「月を見ていた」Special MVより

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