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【NBA】ジョーダン・プール、アンドリュー・ウィギンズの延長契約とGSWのこれからを考える

こんにちは、ユエです。
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

ようやく、シーズン開幕しましたね!
とりあえず初戦を勝利できて良かったです。

さて、少し前になりますが、良いニュースがありました。

まずジョーダン・プールが4年140MでGSWと再契約。

その約6時間後にはアンドリュー・ウィギンズがGSWと4年109Mで再契約。

特にウィギンズは放出の可能性も囁かれていた中で、長期的にGSWに残ってくれることになりました。

皆さんはカーが昨シーズンの終了後(8月)にチームの中心選手について話した内容を覚えておられるでしょうか。

カーは確立されたトリオ(BIG3)にルーニー、ウィギンズ、プールを加え、彼らを"基礎となる6人"と呼ぶ。

『我々のグルーヴを取り戻したような感じだ。クレイもフルシーズンで戻ってくるだろう。我々の基盤は整っている。我々は主力の6人を取り戻した。毎晩コート上で大きなミニッツを得るであろう、基礎となる6人だ。彼らは我々に若手を育成することを可能にする』

https://twitter.com/yuegsw03/status/1554644616413995009

上記の通り、カーはステフ、クレイ、ドレイモンド、ウィギンズ、プール、ルーニーを基礎となる6人と呼んだわけですが、この時、再契約が決まっていたのはルーニーだけであり、プールとウィギンズがどうなるかはまだ全くはっきりしていませんでした。

それがシーズン開幕直前となって(プールの再契約の期限が現地10月17日でした)、2人ともほぼ同時に再契約を結んだということで、ファンの皆様は驚きと喜びに包まれたのではないかと思います。

一方、GSWが選手に対して多額の資金をつぎ込んでいることについては、国内外で批判が出ています。ここでは言及しませんが、歴史的、天文学的サラリーになっているのは確かです(サラリーについては後述します)。

ということで、今回は、

  • 延長契約のユエ的評価

  • ドレイモンドの契約について

  • GSWの近い未来、方向性について

これらを軸に考察し、まとめていきたいと思います。

Ⅰ. プールとウィギンズの延長契約の評価

JPの契約は少し情報を付加しなければいけないので、まずはWiggsの契約の評価からいきましょうか。

ⅰ. ウィギンズの延長契約の評価

先述したように、彼の契約は4年109Mでその内訳は以下のようになっています。

23/24 24.3M
24/25 26.2M
25/26 28.2M
26/27 30.1M (プレイヤーオプション)

※2027年に制限なしのFAになる

彼の今季のサラリーが33.6Mですから、新契約の初年度は10M近く安く、最終年になってもまだそれよりも安いです。

なので、以前の契約と比較すると間違いなくお得な契約ですし、その金額で残ってくれた彼には感謝しかないですね。可能ならば、いくらでもサラリーを貰ってほしかったです。

…というのは、ファンとしての私の目線の話です。

一方で、安すぎるという意見もあるようですね。
搾取だという人までいるそうで。

以下、少し冷静になって考えていきます。

彼の契約は安すぎるのかどうか。

結論から言うと、個人的にはそこまで劇的に安いとは考えていません。

まず、ウィギンズが昨季ファイナルでも八面六臂の大活躍をした非常に重要な選手なのは間違いありません。

ただ、GSWには多くの意味で重要な選手が多すぎるので、冒頭の6人で敢えて序列をつくるとしたら彼は中位~下位になってしまいます。カーの言うようにBIG3+αの立ち位置です。

現在のウィギンズはどんなに素晴らしくとも、あくまでロールプレイヤーです。

彼の価値が上がったのは、ステフたちの隣に置けるリーグでも屈指のロールプレイヤーとして、なのです。

そもそも25~30Mの契約は決して安くはありませんし、評価自体はきちんとされています。

特に新契約の1年目はチームサラリーが兎にも角にも厳しいので、出せる限りを出しているとも言えますね。

これはドレイモンドの章で具体的な数字を交えながら詳述しますが、これ以上の契約はチーム状況的に難しいはずです。

いくらGSWが多額のサラリーを支払っているとはいえ、限界はあるわけです。

無論、将来的なサラリーキャップの上昇を踏まえれば、数年後にはお得な契約になっているでしょう。

実際のところ、他チームだとマックスレベルの契約を貰えてもおかしくなかった(という話もあった)わけで、それと比べると過小評価と言うことは出来ます。

確かに、MILやBOSのようにチームの3番手に30M前後の契約を渡しているチームはありますが、GSWは他にドレイモンド、プールも高額契約を貰っているわけですから、チーム状況が違います。

少なくとも全く同列に考えることはできないでしょう。

何よりも重要なのは、サラリーよりもプールとの友情、チームでの居心地の良さを優先したのは他でもないウィギンズであり、GSWが過小評価をしたから今回の契約になったわけでも、それを強いたわけでもない、ということです。

GSWのサラリー状況も分かった上で彼自身が選択したという事実を忘れてはならないと思います。そして、私はその選択に感謝することしかできないわけですね。

ウィギンズも自身の延長契約について以下のように語っています。

彼の言う通り、未来は分かりません。

もし今季怪我でもしてしまえば、マックスの可能性は消えていたでしょう。勿論、昨季以上のパフォーマンスを残す必要もあります。

つまり来季、今よりも良い契約が貰えたかどうかは、極論、誰にも分からないのです。

現時点で比較的高額の、安定した長期契約を結べたのはウィギンズにとっても大きな利点のはずです。

◆結論

  • GSWとしてはサラリーの柔軟性を確保しながら将来の核となる選手を長期的に維持

  • ウィギンズにとってはキャリア再生の契機になったお気に入りのチームと長期的に契約

  • 双方にとってメリットのある素晴らしい契約

  • 体感としてはやや安めの適正価格帯

  • ただし、これからウィギンズが何回かASになるようならお得すぎる契約

ⅱ. プールの延長契約の評価

プールの契約は当初4年140Mと発表されていましたが、これには17Mのインセンティブ(成果報酬ですね)が含まれています。なので実際の契約は4年123M+αということになります。

まず内訳をみておきましょう。

23/24 27.5M(+1.25M+3M)
24/25 29.7M(+1.25M+3M)
25/26 31.8M(+1.25M+3M)
26/27 34M(+1.25M+3M)
※2027年に制限なしのFAになる

成果報酬は最大年に4.25M(Likely 1.25M+Unlikely 3.0M)となります。

実際の条件がどうなっているかと言いますと、まずLikelyが

  • 最低65試合出場し、GSWがPO1回戦に出場すれば0.25M

  • 最低65試合出場し、GSWがPO2回戦に到達すれば0.25M

  • 最低65試合出場し、GSWがCFに到達すれば0.25M

  • 最低65試合出場し、GSWがFinalsに到達すれば0.25M

  • 最低65試合出場し、GSWがRSで52勝以上すれば0.25M

計1.25M×4シーズン=5Mとなります。
これはベースサラリーに加算されます。

次にUnlikelyと呼ばれる達成が難しいものが以下になります。

  • MVPを獲れば1M

  • DPOYを獲れば1M

  • All NBA Teamのいずれかに入れば0.5M

  • All Defensive Teamのいずれかに入れば0.5M

これが年3M×4シーズン=12M
こちらはサラリーに加算されません。

以上、合わせて17MがJPの契約のインセンティブなので、達成可能性も考えると実質130Mくらいの契約と捉えて問題ないかと思います。タイラー・ヒーローとほぼ同額ですね。

◆JPの契約の評価

少し長くなりましたが、契約の評価にいきましょう。

彼の契約については以前触れたことがあるのですが、それを踏まえつつ、私がプールのファンであることも無視した場合、少々お高い契約にはなっていると思います。

カーが繰り返し言っているように、DFは大いに改善の余地がありますし、OFでの悪い意味でのムラは無くしていかねばなりません。

なので厳密に、かなり厳密に評価した場合、今の彼に年30~35Mの価値があると考えるのは無理があります

ただ、これは仕方ないのかなと思う部分も多々ありまして、似たタイプのジェイレン・ブランソン(4年104M)、アンファニー・サイモンズ(4年100M)、タイラー・ヒーロー(4年120M)の延長契約額を見ていても、プールの契約額はこのくらいになってもおかしくないとは思っていました。

第一印象では140Mは流石に…とも感じましたが、ふたを開ければ10M程度は少なくなりそうですし、順調にいけば、4年後にはNBAのサラリーキャップ、ラグジュアリータックスラインも約30~35Mほど上昇する見込みです。

彼の勤勉さはドラフト時から変わっていませんし、例の事件があった後も黙々とコートで汗を流していた姿を見ると、このまま順調に成長していくのは明白です

昨季、特にOFに関してはGの中でも非常に効率的でしたし、プレシーズンを見ていても、他の若手とは一線を画す働きをしていると感じます。

参考:昨季PO、プールのスタッツ

  • 出場時間27.5分、平均得点17.0

  • 2.8reb、3.8ast、2.4tov

  • FG50.8%、3pt39.1%、FT91.5%

  • 2pFG62.7%、eFG60.6%

マイヤーズもプールの勤勉さを大いに評価していますね。

つまり、適正価格とは言えませんが、

  • GSWが彼を将来の核として据える見込みであること

  • 勤勉さと伸びしろ

  • 現状でもステフとクレイの役割を担える力

などを踏まえると、彼を何が何でも維持しようとしたGSWの決断は評価されて良いと思います。

数年後にはウィギンズ同様、お得な契約になるかもしれませんしね。

ただし、プールにはこれまで以上に厳しい目線が向けられます。

彼の契約はマックスではありませんが、マックスとほぼ変わりません。

30M前後を稼ぐ選手というのは、特に結果を残さなければ、かつてのウィギンズのように厳しい評価をされますし、それは彼自身も分かっているはずです。

とはいえ、過剰に心配はしていません。
以下、プールの言葉になります。

■シーズン前に延長契約をしたことについてのプール
『素晴らしい気分だよ。僕は既にバスケットボールにかなり集中していたけれど、今は更に集中している』

https://twitter.com/957thegame/status/1581745066527232000

何より一番好きなプールがこれからもGSWに残ってくれることは、ユエ的には非常に、非常に、非常に嬉しいです。

改めて、おめでとうと言いたいですね。

それがいちファンとしての本音になります(笑)

Ⅱ. ドレイモンド・グリーンの将来

こうした喜ばしいニュースの一方で、明らかに割を食ったと言えるのがドレイモンドでしょう。

彼の場合は自業自得とも言えるのかもしれません。

或いは、あの事件がなくてもこうなっていたのかもしれません。

ボブ・マイヤーズは"あの事件が延長契約に影響を与えたとは思わない"と発言していますが、そのあたりの真偽は不明です。

いずれにせよ、GSWの方向性が明らかになった出来事ではありました。

ⅰ. ドレイモンドはオプトインする?

今回のプールとウィギンズの延長契約により、ドレイモンドが近い将来に延長契約を結ぶというシナリオは消滅し、現在は彼がプレイヤーオプション(PO)を行使するのかどうかに注目が集まっています。

こちらをご覧ください。

皆さんもご存じ、Adrian Wojnarowskiのコメントになります。

彼の契約は2年残っている。その2年が終わるときに延長契約を結ぶ余地があるだろうし、その新しい契約は27.5Mを下回るだろう。恐らく上回ることはない。
しかし、もしGSWが勝ち続け、ドレイモンドが依然として非常に生産的な選手であり、そこに居たいと考えているのならば、GSWでの彼の日々が必ずしも終わりに近づいているとは思わない。

https://basketball.realgm.com/wiretap/269058/Draymond-Green-Likely-To-Exercise-$275M-Option-With-Warriors-Next-Season

これに関しては、マイヤーズもこう発言しています。

『ドレイモンドは素晴らしい立ち位置にいる。彼はPOを持っている。選手の立場としては素晴らしいものだ。自分の運命を自分でコントロールできるのだからね。我々はウィギンズにもそれを与えた。
(中略)
彼は今年ワクワクしているし、もう一回優勝したがっていると思うよ。彼の前にはチャンスがある。私はそれに問題があるとは感じていない』

https://www.nbcsports.com/bayarea/warriors/draymond-greens-2023-24-player-option-puts-him-great-spot-bob-myers-says

ⅱ. サラリーの限界値、暗雲立ち込めるドレイモンドの未来

なるほど、じゃあドレイモンドはPOを行使するんだな。

…で、話が終われば良いのですが、それはそれで問題があります。

GSWの幹部とも話しているThe AthleticのTim Kawakami氏によれば、その他諸々の支払いがあるため、

『700Mの収入があるとしても、450~500Mのペイロールは維持できるものではない(と聞いている)』

上記ツイート

と海外ファンの質問に返答しています。

別のツイートでも

『私はいつもGSWの幹部と話している。もしペイロールが450Mを超えれば発生する可能性が高い、来季の100Mの損失を彼らはとるつもりはないとオフレコで話してくれた』

https://twitter.com/timkawakami/status/1581684090759020544

天文学的なサラリーについては、オーナーのジョー・レイコブも以下のように明言しています。

『言いたいのは、もし我々の支払いが今400~500Mに達すると仮定するなら、それは不可能だ、ということだ』

オーナーのジョー・レイコブは、ジ・アスレチックのティム・カワカミにそう言った。

https://www.espn.com/nba/insider/insider/story/_/id/34297821/lebron-james-golden-state-warriors-tax-bill-else-watch-2023-nba-free-agency

何故、これらのツイートを参照したかと言いますと、

仮に来季

  • ドレイモンドがオプトインをする

  • ドンテがPOを破棄してFAに

  • ドンテとジャマイカルの枠を新たなベテラン2人で埋める

と考えたとき、総サラリーが500Mを超えるからです。

その場合、来季のチームサラリーは約218Mになりますから、ラグジュアリータックスは約292Mとなり計510Mとなります。

これは、いくらWojが報じていると言っても現実的な額ではないように思います。

これをカワカミ氏が挙げている450M以内に収めようとすれば、ドレイモンドのサラリーを27.6Mから約20Mにすれば計算上は可能です。

仮に7Mをマイナスし、チームサラリーが211Mになれば、タックスは約238Mになり、計449Mになるからです。

しかし、オプションを含む延長契約には以下のようなルールがあります。

現行契約にオプションイヤーが含まれる場合にはオプションの行使・破棄を同時に行う契約延長が可能で、破棄を伴うケースでは、延長1年目サラリーを元々設定されていた額以上とした上で、契約延長年数をオプションイヤーを除いて+2年以上とする必要がある。

https://nbakankei.blogspot.com/p/nba-contract.html

つまり、文面通りに受け取れば、ドレイモンドがオプションを行使しようが、破棄して再契約をしようが、彼の23-24季のサラリーは約27.6Mになるということです。

そうなると、GSWの採りうる選択肢は主に2つになります。

  • 1年限りで500M以上のサラリーを支払う

  • 来季以降、何らかの方法でドレイモンドの契約を処理する

少なくとも今季、GSWはドレイモンドをトレードするつもりはないようですから、トレードやバイアウトが選択肢に入ってくるのは、やはり来季でしょうか。

ただし、トレードはサラリーを合わせる必要があるので、支払う額にはそこまで変化がありません。

サラリー削減に焦点を合わせるならば、バイアウトが最も有効な選択肢になりそうです。

それもこれも今季の活躍次第にはなるでしょうか。

しかし、マイヤーズの発言、ドレイモンドのこれまでの貢献度を踏まえると、来季限りで法外なサラリーを支払うことを考えていてもおかしくはありません。

そして、来季が終了した後に、ドレイモンドとクレイの契約をどうにか安くして再契約することで、総サラリーの額を抑えることにフォーカスするでしょう。

この辺りになると推測でしかないので、話半分でお願いします。

Ⅲ. ポストBIG3のGSW

以上を見ていくと、契約が長く残っているステフを除くクレイ、ドレイモンドの未来は不透明だと言わざるを得ません。

ファンとしては綺麗な世代交代を望みますが、もしかするとそれは難しい願いなのかも知れません。

プールとウィギンズが高額の延長契約を結んだ以上、クレイとドレイモンドの次の契約はどうしても低く抑えなければなりませんが、それを彼らが呑んでくれるのかどうかは分かりません。

クレイも変わらず、次の契約に自信をのぞかせています。

『ベストな自分になるため、毎日やるべきことをやるだけさ。僕は偉大な選手になる。自分が何ができるのかは分かっているんだ。この夏か、次の夏、次のNBA契約が貰えることに十分に期待しているよ』
トンプソンは言う。
『僕は自分の能力にかなりの自信を持っている。その間の延長契約の心配はしていない。だって、僕がただ自分の仕事をし、自分らしくあることができれば、それは起こるだろうからね』

https://basketball.realgm.com/wiretap/269074/Klay-Thompson-Warriors-Didnt-Talk-Extension-Before-Deadline

もし、ドレイモンドとクレイがサラリー的な理由でチームを離れてしまうことになれば、これからのGSWはステフ、プール、ウィギンズを中心とした若いチーム構成になっていくでしょう。

今回の延長契約はそれを想定しての動きのようにも見えます。ステフがそれに納得するかは分かりませんが。

ワイズマン、クミンガ、モーゼスらの延長契約も徐々に近づいていますし、契約問題は長期に渡ってフロントの悩みの種になりそうです。

若手たちの契約も今は安価ですが、これからの活躍次第では高額契約を獲得していっても何らおかしくありません。それほどのタレントが揃っています。

ドレイモンドとクレイの穴を埋める選手など、そうそう出てくるとは思えませんが、強いチームを維持するには若手の成長に期待するしかありません。

まあ、先のことを語ろうとすればするほど妄想にしかなりませんから、これくらいにしておきましょうか。

Ⅳ. 終わりに:生え抜きの維持について

いかがでしたか。

今回はプールとウィギンズの仲良しコンビの延長契約と、法外なサラリー問題、ドレイモンド、クレイの不確かな未来について考察してきました。

GSWのサラリー問題はよく批判の的になりますが、流石に限界が来ている印象ですね。

チームサラリーというよりも、タックスがチーム経営的に健全でないレベルにまで膨らんでしまっています。

今回の内容で言えば、現在のGSWのサラリー問題の重要な点は『総サラリーを500Mから450M以下に減らすためにどうするか』ではなく『1年限りで法外なサラリーを支払ってドレイモンドを維持するかどうか』にある、という風に述べさせていただきました。

(細かいルールの抜け穴があって、違った結果になった場合は申し訳ありません)

これはツイッターでも度々コメントをいただくのですが、生え抜きの選手を維持するにあたっては、そのサラリーは一部計上しないなど、何らかのルール変更は欲しいところです。

そうなると、GSW(生え抜きを大切にするフランチャイズ)がチーム運営をしやすくなるので、それもまた批判の的になってしまうでしょうか。

とはいえ、GSWに限らず、生え抜きを育ててチームを強くしようとしているフランチャイズが選手の維持に苦労しているのを見ると、NBAファンとしては少し残念な気持ちになります。

生え抜き選手の成長を見守るのも、NBAの楽しみの1つですからね。

その意味でBOSもMEMも素晴らしいチームの1つですが、彼らも似たような問題にぶつかる日は来るのでしょうね。

まあ、マイヤーズの言うように『ルールはルールだ』ということですか。

特にGSWは歴史的に稀な、BIG3が10年以上共に戦っているフランチャイズなので、それを強さを保ちながら維持するならば、当然、総サラリーは増加していきます。フランチャイズの究極的な目標は優勝することですからね。

チームのアイデンティティを重要視するGSWは、若手を簡単に放出しませんし、核となる選手は可能な限り維持しようとします。今回はそれがプールとウィギンズだったわけです。ワイズマンの育成も続けていますしね。

個人的な意見ですが、彼らは金銭で物事を解決しようとしているのではなく、彼らの目指すフランチャイズ像を維持するのにコストがかかっている印象ですね。

そのコストを捻出するための仕組み作りにも尽力しているので、経営としては至極真っ当です。

結局お金をかけている訳ですから表面上は同じなのですが、通底する理念が違います。

そして、GSWの強さの根本はここにあると考えています。ただお金を払っているわけではないわけですね。

それを他チームのファンは当然理解できないので、批判が多いのかなと思ってしまいます。批判するなと言いませんがね(笑)

いずれにせよ、こういった状況下にあるフランチャイズは稀だと思います。

将来的にはGSWも金銭的に"健全な"フランチャイズになっていくと思うので、ファンとしては今のGSWを目に焼き付けておきたいところです。

以上になります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

いつも読んで下さる方は本当にありがとうございます。この記事で初めてお会いできた方はこれからもよろしくお願いいたします。

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!



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