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音楽をいつでも聴きたい、再現したい、今の当たり前は、昔の貴族の暮らし

河口湖の辺りにある音楽と森の美術館。そこは、オルゴールをテーマにしたテーマパーク。

オルゴールの起源

オルゴールがなぜ出来たのか、、これが面白い。

木製の円筒を回転させてハンマーを操作し、音の異なる鐘を打ち、自動的にメロディーを奏で、町中に時を知らせたカリヨン。オルゴールの起源といわれるカリヨンは、やがて時計の進化と共に姿を変え、18世紀末には鐘の代わりに長さの異なる何枚かの薄い鋼鉄製の板をはじいてメロディーを奏でる機構が考案される。

そこから、上流階級でシリンダーオルゴールが流行し、ディスクオルゴールも誕生するとレストランや酒場でなくてはならない存在になる。

いつでも音楽を聴きたい

昔の貴族は音楽の中で暮らしたいという想いから、音楽家を家に常駐させ演奏させたという。プライバシーのこともあるため、音楽家は目隠しされることもあったらしい。そんな中で引いた演奏をそのまま再現できるリプロデューシングピアノが発明される。これを使うといつでも自由プロが引いたピアノ演奏を聴くことができる。非常に高価なものだったらしい。

自分の音楽を残したかった

バッハやベートーヴェンなど著名な音楽家たちは、自分たちが作った音楽を自分達の思い描くとおりに演奏してほしいと願い音楽を再生する機械の開発にかなり熱心に協力をしたらしい。

消えた再生機

蓄音機の発明が時代を一変させる。オルゴールなどの再生機器は19世紀になると急速に姿をひそめた。いつの時代も新しい技術により既存の技術は一気に衰退していく。古い技術は一定期間を過ぎるとまた脚光をあびたり重宝されたりする。

参考情報

リプロデュースシングピアノ

音楽と森の美術館

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