泣いてばかりのお兄ちゃんの笑顔の誕生日
これは長男くんが小学一年生の時のお話。
当時から共働きの我が家は、長男を学童に預けることにしました。
幼稚園の頃は何でも前向きにやっていた長男くんは、厳しい担任の先生と、新しい友だちに馴染めず、泣いてばかりいました。
僕たちも親として焦っていたのか、様子を見ることも出来ずに、体操とプールの習い事も始めてしまい、かなりの負荷を彼にかけてしまいました。
月曜日になると、学校と習い事のことでお腹が痛いと泣き喚く長男くんをなだめ、何度も学校へ一緒に登校しました。
何ヶ月か辛抱強く寄り添いながら過ごしていくうちに、少しずつ笑顔がでてくるようになりました。
実はピーナッツアレルギーがある長男くんは、学童ではおやつは持参です。
そして月に一度お誕生日会では、生ケーキが出るのですが、そのたびに毎回似たような物を作っては学童に届けていました。
いよいよ長男くんの誕生日月の時に、思い切ってハイパーボールのショートケーキを作ることにしました。(本当は駄目だと思います…バカ親です。反省しております)
半球のホワイトとブラックチョコを作り、中にスポンジと、生クリーム、苺を閉じ込めます。
それを接着して、チョコレートで作ったパーツを貼り付けたら完成です。
帰ってきた長男くんに「びっくりした?」と聞いたら、「みんな驚いて見にきてくれた〜」とニコニコしていました。
これがキッカケかは定かでは無いけれど、日に日に明るく登校をして、学童でも楽しそうに過ごせるようになりました。
こうやって思い返して書いていると、子供の気持ちを考えず、周りと合わせず特別なケーキを作ってしまったひどい親だったなぁ…と反省です。
ちなみに泣きながら通っていたプールでは検定を全てクリアをして、今では選手コースで頑張っています。
どんどんできる事が増えていく君を見ていると、お父さん眩しくて少し寂しくて、やっぱり嬉しいです。
我の強さが僕に似て少しだけ心配だけれど、それ以上に優しい君のこれからを想像すると、ワクワクします。
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