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リベンジバスター杯レポート 第二回

お久しぶりです。
湯豆腐です。
今回もリベンジバスターのレポートを書いていきます!

前回のレポートのリンクはこちらです。
ご覧になられてない方はぜひ。


会場の様子

今回も大盛況!
いい顔してるぅ!
サイドイベントはガンスリンガー形式でした!
パックをスターチップとして取り合う形式は新鮮でしたか?
景品を選ぶのもまた一興!
前大会覇者、散る。

デッキ分布


全体分布はこちら!
ベスト16のデッキ分布はこちら!

結果

第一位 メノコモルフォン

蠱毒と言って差し支えないベスト4を勝ち抜いて、
全勝優勝は見事!
いい顔!あと今回は引きも強かった!
何より環境読みと心中する覚悟には脱帽です。


第二位 イバラ単

WCSでも話題沸騰中のデッキがここでも入賞!
デッキを前日の夜中に考え持ち込んだと聞きましたが、
それで2位、さすがです。

第三位 ライコポン

混沌とした環境を切り裂く大火力一閃!!
ベスト4の中の唯一の光要素でしたね。
ここで優勝して勇者になってほしかった!

第四位 イバラ単

こ こ で も イ バ ラ
リベンジバスター杯の記録に残る結果に称賛を!
最後は惜しかった!
イバラミラー決勝戦の可能性も見たかったよ!
また来てね!

環境雑感

まずは改めてデッキ分布をご覧いただきたい。


全体はこちら
TOP16はこちらですが・・・。

今回の環境は一見するとリザードンを中心として形成されており、そこを抑えるデッキと言われていたドラパルドは極端に少ないというやや歪な環境である。この環境を作り出した黒幕はやはりあのデッキだろう。そう、ライコポンだ。

高火力、高耐久、高速度を誇るライコポン。直近の大会でライコポンが結果を残していたがために大いに注目を集めていた。リザードンはこのデッキの対面を比較的得意としており、ドラパルドは一定の練度が求められる。そのため、増えるライコを超えられるデッキとしてリザードンが採用されやすく、ドラパルドを使用していた層がリザードンに流れ、リザードンとドラパルドの使用率の均衡は崩れることが予想できた。

しかし、そこの環境の変遷をドンピシャで当て、妨害方面のデッキタイプを選択したことが功を奏した結果となった。テツノイバラやモルフォンと言った妨害能力の高いカードを採用したデッキは予選突破者16名中5名と約3割であった。改めて、環境読みの大切さを感じた今環境であった。

ランキング(敬称略)

1位 マツ 20P
2位 海.com    16P
3位 フーバー 14P
4位 まさし ばせき 10P
6位 のんある ゴーチ テリオス さかもと 8P
10位 ひじき ハル きょう かいる 一条 いえもん カズ 6P
18位 コダ ナリカワ らてぃ スイレン
   ゆかいな ふくちゃん わしか はるじぃ
        セキ あっくん ミコト とみた ポケまり4P

お礼

最後になりますが、参加してくださった皆様。並びに、会場や賞品の準備などを協力いただきましたストレージワン様。大変ありがとうございました。
来月も予定しておりますので、もっと皆さんに楽しんでいただけるよう頑張っていきますので、応援の程、よろしくお願いいたします。

以後、蛇足ですが決勝の様子をカバレージとして残してみようと思います。
お付き合いいただけましたら幸いです。

カバレージ〈蠱毒喰らい、羽化する〉

毒を食らわば皿まで。
では、蠱毒の場合は壺まで?
_________________

ベスト4の決定と同時に抱いた感想はただ一つ、
「凝縮された蠱毒」であると。
特性妨害2名、グッズ妨害1名、大火力1名。現代ポケモンカードゲームにおいて普段目を向けられにくい一面がここまで凝縮された結果も珍しい。

方や未来の雷によって初期化された世界では古代の火力は火を吹かず、方や白雪混じりの鱗粉が詰まった茨は自重に耐えきれず崩れ落ちた。

決勝戦の組み合わせが決まる。

決勝戦
メノコモルフォン 海.com

イバラ単 ばせき

妨害対妨害というマッチアップ。
この試合は長期戦になる。と私は予想した。
その予想は大きく裏切られることとなる。

対戦準備。
イバラ単というデッキはもちろん種ポケモンはテツノイバラのみ。数度のマリガンは日常茶飯事である。

しかし、“両者”マリガンなし。

漢ばせき、この決勝の舞台にて相手にハンドリソースを与えることなく開始できることに成功。今後余裕を持った展開が可能となることに安堵し、思わず笑みが溢れる。

試合開始。
ばせきはダブルターボエネルギーをテツノイバラに貼り、速やかにターンを終える。次ターンの雷エネルギーさえ貼れれば、テツノイバラは殴り出すことのできる良い滑り出しだ。
返す刀で海.comもなかよしポフィンをプレイ。ユキワラシ2体をならべ、手札からコンパンをプレイ。
ベンチのコンパンに草エネルギーを手貼り。順調に盤面を作る。

2ターン目 先手ばせきのターン。先ほどの海.comの動きに違和感を覚え、
質問を投げかける。

「ハンドは?」
「4枚です。」

4枚。多くもなく少なくもないハンド。違和感を覚えなければ質問すらしない枚数だ。しかし、彼は見逃していない。

”相手は先ほどのターンにサポートを使っていない”

その情報は相手のハンドの価値を推し量り、プレイ方針を決めるには十分であった。
速やかに基本雷エネルギーを唯一のポケモンに添えると、淀みなく有効なカードを叩き込む。

「クラッシュハンマーで。」
「うぁ~。コイン裏表指定ないです。」

そのハンドにエネルギーは少なく、盤面も突破してしまえばかなりの要求値を上げられる。ばせきの読みは概ね正しかった。

だが、コインは”裏”

最悪のケースを躱した海.comは安堵し、ばせきは眉間に皺を寄せる。
今後、相手の技によってグッズが使えなくなってしまう展開を思えば、
ここが分水嶺であったといっても過言ではない。なにより__

「ボルトサイクロンで」

____彼の手札には後続がいない。

テツノイバラ単騎構築。テツノイバラのみポケモンを採用することによって強力な特性ロック能力を生かすデッキ。その強み故に、ポケモンのサーチは
グッズに頼り切りなっており、後続を素引きする確率は極めて低い。

技宣言を聞くや否や、海.comは速やかな決着を目指し盤面をさらに強烈なものにすることを決める。先ほどクラッシュハンマーを躱したコンパンをモルフォンに進化させ、ポケギアで値千金の博士の研究をサーチ。その後、ハンドレスの状態からそれをプレイし手札を補充する。

後続のコンパン置き、なかよしポフィンをプレイ。
いくつかの逡巡。盤石な盤面を目指すならば、ユキワラシとコンパンを対象することが定石。だが、予選最終戦を経た彼の回答は___。

「上振れ狙うか。」

ユキワラシ”2体”
立て直す時間など与えない。それが彼の結論。
TOP16、TOP4共に、圧倒的に妨害デッキが勝ち進んだ今大会。蟲毒とも呼んで差し支えない修羅場を勝ち抜いた彼の勝負勘は、今最高に研ぎ澄まされていた。

「錯乱パウダーで」

わずかな打点がテツノイバラに降りかかる。そこに付随して、状態異常にグッズロック。この貧弱な盤面においては致命傷に等しい。

しかし、ばせきも諦めてはいない。唯一使用可能なカード”ボスの指令”で
ユキメノコを呼び出し、技を宣言。2分の1の確率に全てを賭けるが、

「くぅ~~~。いやぁ~不味い。」

結果は”裏”。
番を返すしかなく、天を見上げるばせき。
それを尻目に手札をすべて使い切り、盤面を構築する海.com。
本来上振れであると本人もわかっていたはずの盤面をさも当然かの如く完成させて見せた。

ユキメノコ4体、モルフォン2体。往復手番で合計110ダメージ
これ以上にない完成された盤面に、ばせきは笑みと愚痴をこぼす。

「いやぁ~これは勝てん勝てんww。」

その言葉に、興奮する想いをそのままに彼は言葉を返す。

「どうですか!わが子たちは!」

完成した盤面が物語る詰みの様相に、皆、苦笑する他なかった。

___試合時間 僅か6分 

蟲毒の王が勝鬨を上げるには、あまりにも短く濃密な一幕であった。

__________________
茨を挫くには力なんて要らない。
___身の凍るような寒さとひと摘みの毒でいい。

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