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もしもあたし達が離れ離れになったとしても七夕の日は

「あのさ、来世ちゃんのストーリー見て思いついてちょっとおやすみプンプン読んでみたんだけど、なんかずっとちょっと嫌な気持ちになるね」と浅野いにおのフリーペーパーが部屋の底から出てきて、嫌な女すぎ。とストーリーを上げていたのを見ていて
結び付けて読んだこと、を教えてくれたこと、カリカリに焼いたハラミ食べながら。あれは、鬱病になっちまうから読まなくていいよ〜と韓国のりをパリパリと貪りながら言うと、じゃあこのまま読み続けたら鬱病感想会する羽目になるってこと?じゃあ、今のうちなのかもね、こんな明るく言えてるのも。ってそんな感想会あってたまるかよと思いながらそんな口約束がスキップするくらい嬉しくて、朧気な記憶だったからもう一度読もうとレンタル本を借りて、今何巻まで読んだ!とか報告し合って足踏み揃うとここがあーだこーだって言い合ってたら色んな話で派生して感想会しよう。なんて約束を2人で忘れて少し思い出してまあいっか、ってほったからしにしていたんだっけ。
7月7日、七夕に一日限定でおやすみプンプンを全話無料開放します!って浅野いにおがツイートしていて、わたし多分真っ先に君に教えたと思う。サーバーダウンの復旧を待って、今考えたら朝っぱらからほんとうに御免ね。
お昼前に読み終わって『あ、ゴメン…。ついつい愚痴っちゃった…。プンプン昔から聞き上手だから…』と愛子ちゃんがはにかむページを、人への期待が最大に肥大した最悪で最愛のシーンと言っていてなんか気持ち悪かったな、おぼえてる。
わたしは、あの漫画を読んで真っ直ぐ感傷に浸れるようなタイプの陰鬱カバ人間ちゃんではなくて、それは感情移入して自分に投影して家庭環境の報われなさ、とかでうずくまってはしまうけど、好きな漫画はおやすみプンプンです…と言えないような、ね。
あまりにもインターネットにいる人すぎて恥ずかしいみたいな逆張りキリン宇宙人くんの君も、きっとそうでしょ。
書き出せないくらい感想言い合って、プンプンはモテてるから腹立つ 幸せになるな 田中愛子と死ぬべきやった って怒ってたのが面白かったな、モテてるから腹立つって僻みじゃん、漫画のキャラにそこまで怒れるの超ウケる、君のそういうところとっても好きでした。それで、結局マキバオーとか読もうって結論になったんだっけ、なんだそれ、ほんまに読むなよ。おい、陰鬱カバ人間ちゃん、逆張りキリン宇宙人くん、聞いてる?
数日経ってから友達にあの人と七夕に一緒に読んだの!と言うと、サブカル片足突っ込み柄シャツキモカップルみたいなことしやがって…と返されて大口開けて笑ってしまった、ちくちく言葉だよ、それ。
でも私は少しだけにんまりしてしまいました。
儚さを演出するのが上手な田中愛子ちゃんがわたしは好きです。漫画の朧気な記憶も色濃く塗り替えられて、絵に書いたようなエモいエモい(笑)みたいな薄っぺらい言葉で済まされそうな事柄をしてしまったけどそれも思い出で、君が一緒に読んでくれたから大切で、少しだけ苦しくなってしまいそうな気がしてしまったから今年の七夕は、好きなおじさん達を観に行って、沢山笑うことにしたの。
その人たちは、ずっと時代に逆行してて本当に最悪で最高で、ニュアンスの性格悪いボケが面白くてずっとだいすき、世界で1番面白いと信用しているものだけど世間的には理解され難いのかも。でもこれを好きなわたしはとっても素敵で、とっても良い感性しているねって思うからすごくイイ!ひねくれちゃったから面白いと思えちゃうんだもん、可笑しいけど正しいよ。わたしは正しい。正しいんです。
言ってはいけない事を発言しすぎていて、メンバーシップにお金を払って聞いている、その言葉がお守りになったり鎖になったり。気付いたらもう異常者面倒臭い部分を女って形容しちゃって生きづらくなって、表立って事象が好きなアタシ、に自惚れたりしょうもないこと出来ないけど そんなのを正しいって思えるのは好きな御二人が邪の心で居てくれたから。バカみたいなパンを泣きながら食べた日、目的地に着いたのに合流する勇気が無くて駐輪場で2時間座っていた日、眠れない日、何度救われた夜があったんだろう、一生ついていきます。って胸張って言える程面白く存在してくれて有難うございます。
ありがとう、ございます。ありがとうございます。
女ってまあ、寒いしな、って冗談言ったら、ヤバッ来世ちゃんはそのラジオ聴き過ぎ!なんて悪い顔しながら怒られたことを思い出して、うるせーとおもいました。私が見せた動画でキィキィ笑ってたのもうるせーとおもいました。こんなの分かんなくていいです、わたしと他の御二人のファンだけが分かってればいいんです、いいんです、もういいんです、わたしはこのおじさんたちが死ぬときに一緒に死ぬんです、えむわんあと2回出れるうちに、決勝いったらみんなに古参ぶる準備はもう出来てます、もういいんです、いつかその人たちをテレビで見て、好きだって言ってたな〜って、少しでもわたしのこと、、なんてもうだいじょうぶです。
楽しかったのにそんなのにも全部結び付けちゃってこんなのも、絶望ごっこ、とプンプンの漫画内の編集者が言ってたな…なんてぐるぐる遠回りをしながら帰って、スーパーに寄って、飾られてあった短冊を見つけて、わたしは、あなたがずっと私を忘れませんようにって書きました。パパとママがみさきが、いつまでもけんこうでいられますようにって拙い字でこどもが書いたしあわせ、な願いの後ろに忍ばせてみました、すこし、すこしだけ泣いちゃったけど、もしもあたし達が離れ離れになったとしても、七夕の日は、お互いのことを、、、うるせーー、何言ってんのか分かんねーよバーーーーカ

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