見出し画像

不安定さ

君たちは何を話しているの。ラブホテルに入っていきそうな男女の後を尾行して時間を潰した。駅へ向かい、2人で帰っていった。家でセックスするのかよ そんなものなのかよ 何も知りませんみたいな顔して
どういう関係性なのか考えて友達と私だけの脳みそでドラマを自主制作した気になって 足取りが軽かった。ねえ、わたしの青春今取り戻してるよって保健室に横たわり校庭で遊んでいるみんなを、ただ見ていた時のわたしに言ってあげた 六法全書で見たら犯罪者なんじゃないって制服着たわたし、笑ってる。
魂の入れ物同士を重ねてしょうもない愛の言葉並べてきもちいい、ってきもちわるい、きもちわるいな 
身勝手で生まれた命で生きて生きて生きて生きていたらいつかみんな死ぬ 生と死は太陽と月なのに、生命に準ずる行為で死を簡単に生み出せてしまうのは世界からの私に対する嫌がらせ 笑わないと呑み込まれてしまうよ。かわいい女の子だと思えないようなこと全部しちゃって御免、ね。ソフトクリームの上にかけるカラースプレーみたいね。
ステージで輝いているアイドルは、沢山の知らない女の子。耽美主義のおじさんを心の底から軽蔑した
誰かに響いているような歌詞を聞き取って自分の中で読んでみたら何言うてんのと思ってしまって赤、青、緑、黄色、いろんな色の光と道徳心で殴った。
もっともっとそんなありきたり、じゃなくてノイズで掻き消してよ、なんて偶像の知らない女の子に求めるのはお門違いで図々しいな。でもきっとそういう自分が愛おしくてたまらないんじゃない みじめだ。はにかんでくれたら好きになっちゃう癖に。
真摯な想いだと陶酔して、自分を粗末に扱ってはいけない。なんて書かれていた本を燃やした、暑かった、ベランダでわたし、泣いてた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?